ブルーベリーってとてもきれいな紫色をしていますね。
このきれいな色を利用してシフォンケーキを作ろうとしたけど、実際に作ってみたら
「…なんだかグレーっぽい?」
といった感じで期待通りにいかなかった方が多いと思います。
味には問題ないけれど、ケーキはやっぱり見た目も大事!
ということで、この記事では
- ブルーベリーのシフォンケーキがきれいに仕上がらない理由
- どうやったらきれいな色を生かしたブルーベリーのシフォンケーキが作れるのか
- 変色しにくいレシピのご紹介
についてお話します。
Contents
シフォンケーキに入れたブルーベリーが変色するのはなぜ?
シフォンケーキの色が想像と違うものになってしまうのは、ブルーベリーの色素の性質によるものです。
ここではブルーベリーの色素についてお話しますね。
ブルーベリーの色素はアントシアニン
ブルーベリーの紫の色素はアントシアニンといって、ポリフェノールの一種です。
ブルーベリーは目に良い、ということで知られていますが、アントシアニンの作用によるものです。
アントシアニンは疲れ目や視力低下の予防、白内障の予防にも役立つといわれています。
シフォンケーキが変色するのはアルカリ性だから
アントシアニンには酸性かアルカリ性かによって色が変わります。
- 酸性の場合は赤
- 中性の場合は紫
- アルカリ性の場合は青から緑
になるんですね。
シフォンケーキには卵白が欠かせませんが、これがアルカリ性です。
というわけで、アントシアニンと反応して変色してしまいます。
「アルカリ性の場合の青から緑」となっていますが、実際は黒っぽく濁った色になります。
ブルーベリーのシフォンケーキが色鮮やかにならない理由はこれだったんですね。
どうすればブルーベリーシフォンケーキの変色を防げるのか?
アントシアニンがアルカリによって変色するのを防ぐためには、酸性のものを加えて中和させます。
方法としては
- ブルーベリー自体に酸性のものを混ぜておく
- 生地を中和するため酸性のものを加える
一般的にブルーベリージャムにレモン汁などを加える、という方法がよくとられています。
変色しにくいブルーベリーシフォンケーキ
変色しにくいブルーベリーのシフォンケーキのレシピを2種類ご紹介します。
ブルーベリーにレモン汁を加えて変色を防ぐレシピ
画像出典:cookpad
生のブルーベリーが手に入ったら作ってみたい!
ブルーベリーの果肉もたっぷり楽しめますよ。
ブルーベリーの砂糖煮にレモン汁を加えることで変色を防いでいます。
*ふわんふわん☆ブルーベリーシフォン* by Whitehole
ブルーベリーパウダーを使ったレシピ
画像出典:cookpad
ブルーベリーパウダーを使ったマーブル状のシフォンケーキ。
ヨーグルトも入って爽やかな風味です。
まとめ
ブルーベリーの色素であるアントシアニンは酸性かアルカリ性かによって大きく色を変える色素です。
できればきれいな色で見た目もおいしそうに仕上げたいものですね。
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