ラズベリーとイチゴの違いってなに?気になる栄養や味の違いを比較!

ラズベリーとイチゴの違いってなに?気になる栄養や味の違いを比較!フルーツの知識

ラズベリーとイチゴの違いって何だろう。
ラズべリーは日本語で木苺(キイチゴ)って呼ばれているけど・・・

ラズベリーとイチゴは同じ仲間なのかな?
栄養ってどうなんだろう?

何だかそういわれると、なんとなく形が似ているような・・・
確かにどちらもケーキに飾られていたり、ジャムにして食べたりしますね。
それぞれの栄養も気になります。
ということで・・・

もりな
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ラズベリーとイチゴの違いやそれぞれの栄養についてまとめました。
ぜひ、参考にしてみてください。

ラズベリーとイチゴの違いを比較

ラズベリーとイチゴの違いを比較

ラズベリーは木苺の一種ですが、イチゴとは別物なんです。
それぞれを比較して、何が違うのかを見てみましょう。

ラズベリーイチゴ
分類バラ科キイチゴ属

多年草

バラ科オランダイチゴ属

多年草

種類果実・木苺の一種野菜(果実的野菜・果菜)
原産ヨーロッパ・北アメリカ南米チリ
別名フランボワーズストロベリー
国産北海道・宮城県・福岡県など山形県・福島県・茨城県・栃木県など
6月~9月

輸入品は通年輸入

12月~5月

夏イチゴも近年栽培

甘酸っぱい甘い
もりな
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大きな違いは、ラズベリーは果物でイチゴは野菜ってことです。

ラズベリーのマメ知識

ラズベリーの花は白やピンクなど、小さくてかわいい甘酸っぱい実を付けます。
見た目は種類によってさまざまで、葉っぱや茎にトゲがあるものも・・・
ラズベリーは品種によって1年に1回(一季なり性)もしくは2回(二季なり性)収穫できるんです。

ラズベリーの特徴は、実の真ん中が空洞になっていること。
それは、収穫する時に花托かたくから果実だけを抜くからなんです。ブルーベリーってこんな果物width=

花托かたくは、茎が厚くなったもの。
ラズベリーは、花か托たくの上に小さな球体が集まっている果実なんです。
同じキイチゴの仲間のブラックベリーは花托が付いたまま。
これが見分けるポイントなんです。

ラズベリーのおもな種類

ラズベリーの原産地は北アメリカやヨーロッパなんですが、日本にも自生している品種があるんです。
おもな品種を紹介します。

  • インディアンサマー
    ラズベリーの代表品種・1年に2回収穫
    味は濃厚・たくさん収穫できるのが魅力
  • ゴールデンクイーン
    果実が黄色
    小さい実でも味がいいいので生食向き
  • ファールゴールド
    果実が黄色
    大粒の実で酸味が少ない
  • ブラックラズベリー
    コクと甘味がある黒い実の品種
    ブラックベリーに似ている

現在、市場に出回っているラズベリーは、ほとんどはアメリカからの輸入もの。
国内でも栽培はされていますが、まだまだ生産量は少ないんです。
そのため市場に出回るよりは、農園での木苺狩りや洋菓子店で利用されることが多いんですね。

ラズベリーの名前の由来は・・・

ラズベリーの名前の由来は「raspbereey(ラスプベリー)」からの外来語。
「bereey(べり)」は小さい果実という意味なんですが「rasp(ラスプ)」についてはよくわかっていません。

「ラズベリーで作ったお酒が「raspis(ラスピス)」と呼ばれていたから」とか「ラズベリーが「rasp(ラスプ)」と呼ばれていたから」・・・などの諸説があって特定は難しいようですね。

もりな
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ラズーベリーの名前の由来っていろいろあって、なんだか想像がふくらみます。
それでは次にイチゴについての「マメ知識」を紹介しますね。

イチゴって本当は野菜だった・・・

イチゴって野菜なの?
っていうか、果物と野菜の違いってなに?基準はあるの?

果物と野菜の明確な基準を聞かれても、わからない人も多いのではないでしょうか。

農林水産省では「田畑で作られるもの・一年生が野菜」「木になる果実・多年生が果物」という基準なんだそう。
そうすると・・・
イチゴは甘い「野菜」といったところですね。
ただし、イチゴは果物として扱われている野菜なので「果実的野菜」に分類されているんです。

農林省でもはっきりとした定義はないようで、なんだかチョットややこしい話です。

イチゴは野菜だけど、果実的野菜ってことか・・・
確かにお店で売られているイチゴは果物コーナーに置いてあるね

そんなイチゴは約400年前、オランダで2つの野生種(F・バージニアとF・チロエンス)から誕生しました。
日本では1960年を過ぎてから・・・ハウス栽培が盛んになって値段も手ごろになり、一般家庭でも食べられるようになったんですね。

イチゴの果実の部分はどこ?

甘くておいしいイチゴですが、どの部分が果実なのかわかりますか?

イチゴの果実って、いつも食べている真っ赤に熟している部分でしょ?

ほとんどの人は、きっとそう答えますよね。
でも実は、果実部分ではないんです。

いつも食べている部分は、果実ではなく花托かたくが発達したもの。
本当の果実は、種みたいに見えるツブツブ・・・
イチゴの実はどこ?

受粉によって花托かたくが大きくふくらみ、種のような実にそれぞれ水分や養分が送られ育てているんです。
イチゴの断面を見てみると、種に見える実にそれぞれ1本ずつつながっているのがわかりますね。

ビックリです!
今まであの赤い部分が果実だと思っていたのに・・・
まさか種だと思っていたのが、本当は果実だったなんて。

もりな
もりな

プチ情報!
実は、イチゴのように本当の「果実」以外の部分がふくらんで果実のように見えるものを「偽果ぎかと呼んでいるんですよ。

イチゴの名前の由来はいろいろ・・・

昔は「いちびこ」という名前で「伊致寐姑」「一比古」など漢字もさまざまだったようです。
また「伊知古いちご(いちご)」と書かれているものもあり、歴史を見ると「いちびこ」がいつの間にか「イチゴ」になったと考えられています。

そのほか「収穫時期が1いち月~5月だから・・・とか、魚の卵のイクラなどに似ていたことから「い(お)のある子のとし」の頭文字をとった・・・など諸説があります。

もりな
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それでは、次にラズベリーとイチゴの栄養素についてみていきましょう。

ラズベリーとイチゴのおもな栄養を比較

ラズベリーとイチゴのおもな栄養を比較

ラズベリーとイチゴのおもな栄養価を比較してみます。
それぞれ可食部100gあたりの成分を五訂日本食品標準表より参照しています。

ラズベリーイチゴ
食物繊維4.7g1.4g
カルシウム22mg17mg
ビタミンC22mg62mg
カリウム150mg170mg
マグネシウム21mg13mg
葉酸38㎍90㎍
注目は学者が選ぶ「世界でもっとも健康的な食べ物50」でラズベリーが5位・イチゴが2位にランクイン!
もりな
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ラズベリーもイチゴも、世界で認められている健康や美容に優れた食べ物なんです。
ぜひ、普段から摂り入れてほしいですね。

ラズベリーに期待される主な栄養効果

ラズベリーに期待される主な栄養効果

ラズベリーに含まれている栄養成分の中で、特に期待される効果・効能をピックアップ!

  • 食物繊維
  • エラグ酸・ラズベリーケトングルコシド
  • ラズベリーケトン

について説明していきます。

整腸作用がある水溶性食物繊維がダントツに多い!

ラズベリーに含まれている食物繊維は果物の中でもトップクラス!
水溶性食物繊維のペクチンが、コレステロールなどの有害な物質を絡めて排出してくれるので便秘の改善に効果的!

ペクチンは果実と皮の間にある成分です。
ジャムを作るときに、砂糖を加えるとドロッとしたゼリー状になるのはペクチンのおかげなんです。

強力な抗酸化作用を持つエラグ酸とラズベリーケトングルコシド

酸化酵素のチロシナーゼがお肌にメラニンを生成します。
植物性のポリフェノール・エラグ酸とラズベリーケトングルコシドはチロシナーゼを阻害してくれます。
そのため、お肌へのメラニンの生成を抑え美肌効果に期待できるんです。

エラグ酸とラズベリーケトングルコシドは、強い抗酸化作用あり「美白ポリフェノール」とも呼ばれています。

脂肪を燃焼させる効果は香りの成分・ラズベリーケトン

ラズベリーの香りの成分・ラズベリーケトンには、抗酸化作用があり体脂肪を燃やす脂肪燃焼効果が期待できます。
ラズベリーケルトンのおもな効果は・・・

  • 脂肪分解作用・脂肪燃焼促進作用・・・分解された脂肪を燃やして消費する
  • 脂肪吸収抑制作用・・・食事で摂取した脂肪の吸収を穏やかにして脂肪の蓄積を防ぐ
これらはダイエットのためのトリプル作用として証明されていて、カプサイシンの約3倍の脂肪分解作用効果があるんです。
もりな
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ラズベリーには、健康や美容にいい栄養成分がいたっぷりなんです。
それでは次にイチゴの栄養成分を見ていきましょう。

イチゴに期待できる健康効果

イチゴに期待できる健康効果

イチゴに含まれているビタミンCの含有量は果物の中でもトップレベル!
そしてラズベリーと同じように、エラグ酸や食物繊維(ペクチン)なども含まれているので、腸内環境を整えたり美容にもうれしい効果が期待できるんです。
そのほかにも、注目の栄養素をピックアップ!ここでは

  • ビタミンC
  • アントシアニン
  • 葉酸
について説明していきます。
イチゴはぜひ普段から食生活に摂り入れて欲しい食べ物のひとつ!
だからこそ、おいしそうなイチゴを見つけて買ったら酸っぱかった・・・ってなったら残念ですね。
もりな
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お店で買う時に、甘くておいしいイチゴの見分け方をこちらの記事で紹介しています。
酸っぱいいちごを甘く美味しく食べる方法!酸っぱいのはなんで?甘いイチゴの見分け方も
スーパーで買ったいちごが酸っぱい・・・そんなこともありますよね。でも大丈夫!甘く美味しく食べる方法があるんです。この記事では酸っぱいいちごの食べ方や甘いいちごを見分けて買う方法について書いています。

美容にうれしいビタミンCが豊富

イチゴに含まれているビタミンCの抗酸化作用により、アンチエイジングに効果的!
また、免疫力を高めてくれるので、風邪の予防にもおススメなんです。
ビタミンCは風邪の時に不足しがちで必要な栄養。

イチゴを1日5~10粒程度食べると、厚生労働省が推奨しているビタミンCの基準量100gを補えちゃいます。
もりな
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体調が悪い時や食欲のない時でも、イチゴなら食べられそうですね。

目の疲れに効果的なアントシアニン

イチゴの赤い色は、ポリフェノールの一種・アントシアニンという色素成分なんです。
アントシアニンには抗酸化作用があり、アンチエイジングに導いてくれます。
シミやそばかすなどの肌トラブルを予防したり、老化防止に役立ちます。
また、目の機能を向上させる効果もあるんです。

イチゴも最初は「葉緑素」という色素で緑色なんですが、育つ過程に太陽光で「アントシアニン」が発生して赤くなるんです。

妊娠初期に大切なビタミン・葉酸

葉酸はビタミンBの一種。
特に妊娠中の女性に必要な栄養素と言われています。
葉酸は、細胞の再生や造血作用で働き、貧血や冷え性の改善に役立つんです。

普段の食生活で不足することはないんですが、妊娠初期には不足しがち!
そんな時はイチゴを食べるといいですね。

まとめ

まとめ
ラズベリーとイチゴについて、それぞれの歴史やマメ知識を紹介しました。
ラズベリーの実が空洞なのは、収穫する時に花托(かたく)が抜けた穴だったんですね。
何より驚いたのは、普段食べているイチゴは果実部分ではなかったということ。
栄養については、「世界で最も健康的な食べ物50」の中にブルーベリーが5位、イチゴが2位に選ばれています。
それぞれ共通しているのは、強力な抗酸化作用がある「エラグ酸」や水溶性食物繊維「ペクチン」が含まれていること。
それが、美肌効果やアンチエイジングに導いてくれますね。
また、ラズベリーに含まれているラズベリーケトンはダイエットに効果的!
イチゴのビタミンCの含有量もダントツ!
もりな
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どちらも美容と健康におすすめの食べ物なんです。
普段の食生活に、どんどん取り入れていきましょう。

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