「オレンジとみかんの違いとは?」
とか言われても、あんまりうまく答えられなくないですか?
ちなみに私に頭の中では、ほぼイコール(🍊≒🍊)でした。
そこで今回は、似ているけれどちょっと違うオレンジとみかんについて、見た目や栄養素を比較してみました。
この記事では、
- オレンジとみかんの違いを表にしてみた
- オレンジの特徴や種類、選び方
- みかんの特徴や選び方
といった内容でお伝えしていきます。
Contents
オレンジとみかんの違いを表にしてみた
まずは見た目からいきましょう!
オレンジ | みかん | |
皮 | 厚めで手ではむきづらい | 薄く手で容易にむける |
形 | 丸い | ほどよい扁平 |
大きさ | みかんよりやや大 | オレンジよりやや小 |
色 | ちょっと薄め | ちょっと濃いめ |
じゃあ、栄養の違いはどうなのか?
ネーブルオレンジとみかんで栄養成分を比較してみました。
タンパク質や脂質ではほとんど違いがなかったため、ビタミンに限って一覧表にしてあります。
※可食部100gあたりの値
ネーブルオレンジ | みかん | |
αカロテン | 0.003mg | 0mg |
βカロテン | 0.023mg | 0.19mg |
βクリプトキサンチン | 0.21mg | 1.8mg |
βカロテン当量 | 0.13mg | 1.1mg |
レチノール当量 | 0.011mg | 0.092mg |
αトコフェロール | 0.3mg | 0.4mg |
ビタミンB1 | 0.07mg | 0.09mg |
ビタミンB2 | 0.04mg | 0.03mg |
ナイアシン | 0.3mg | 0.3mg |
ビタミンB6 | 0.06mg | 0.05mg |
葉酸 | 0.034mg | 0.022mg |
パントテン酸 | 0.28mg | 0.23mg |
ビオチン | 0.0006mg | 0.0004mg |
ビタミンC | 60mg | 33mg |
抗酸化作用を期待できるクリプトキサンチンや免疫力を高めるビタミンCで目立った違いがみられるようですね。
また、みかんには含まれるが、オレンジには含まれないのがシネフィリンです。
シネフィリンはポリフェノールの一種で、のどからの風邪などに効果的だと言われています。
オレンジとみかんの違いはだいたいこんなところですが、もう少し個別にみてまいりましょう。
オレンジの特徴と種類
オレンジの皮は少し硬いですが、果実はとても軟らかい。
適度な酸味もありジュースにしてもおいしい。
皮の香りも良いのでマーマレードにも向いています。
スーパーなどで売られているオレンジの主な種類は、バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジです。
それぞれにはちょっとした違いがあります。
バレンシアオレンジ・・・アメリカのカリフォルニアで作られた品種です。
味のバランスがとてもいいです。
ネーブルオレンジ・・・底にはへそに似たくぼみがあります。
バレンシアオレンジよりも甘みが強く、濃厚な味わいです。
ブラッドオレンジ・・・イタリアではブラッドオレンジがポピュラーなのだそう。
果肉が赤いことからブラッドオレンジと呼ばれています。
バレンシアオレンジとブラッドオレンジは国内生産もされていますが、わずかです。
アメリカやオーストラリアを中心にほとんどが輸入されています。
ネーブルオレンジは、国内でも6,000トンほど生産されています。
主な産地は、広島県や静岡県、愛媛県です。
オレンジは何故いつでも食べられるのか
バレンシアオレンジは夏の果実
ネーブルオレンジとブラッドオレンジは冬の果実
と大雑把にいえます。
オレンジは年間8万トン余りが輸入されています。
アメリカとオーストラリアからの輸入で90%以上を占めています。
アメリカの産地とオーストラリアの産地では気候が異なっていて、
そのおかげで、アメリカで収穫が終わるとオーストラリアの出番となり、
ほぼ1年を通して食べられるということになります。
おいしいオレンジの見分け方
オレンジは次のようなポイントで見分けてください。
- 表面がなめらかで丸い
- 皮を軽くおさえてみて、あまり厚みを感じないもの
- 大きめのもので、手に持った時に重みを感じるもの
- 色はむらのないオレンジ
みずみずしくおいしいオレンジを手に入れることができると思います。
みかんの特徴
みかんはオレンジに比べて少し小さく、120gくらいのものでMサイズです。
いちばん大きな2Lサイズでも180gくらいです。
味は適度に甘みと酸味があってとても食べやすい。
種もなく(時折ありますが)、果肉を包む皮[瓤嚢(ジョウノウ)]は薄いのでそのままむかずに食べられます。
みかんにも、不知火(デコポン)などたくさんの種類があります。
ですが、みかんと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、やはり温州みかんでしょう。
お気づきとは思いますが、先ほどからお話しているみかんも、温州みかんのことですからね。
みかんもいつでも食べられる
温州みかんは、出荷時期によって
- 極早生温州(9月~10月ごろ出荷)
- 早生温州(10月下旬~12月ごろ出荷)
- 中生温州(11月下旬~12月下旬ごろ出荷)
- 晩生温州(12月下旬~3月ごろ出荷)
に分けられます。
これに夏場に収穫できるハウスみかんが加われば、温州みかんも1年中食べることができるということになります。
ハウスみかんの外側の皮はみかん色ではなく、みどり色をしています。
ほら、食べたことありますよね!
温州みかんは年間で約78万トン生産されています。
おいしいみかんの見分け方
次に上げることを参考にして、みかんを選ぶと良いかと思います。
- 色は濃いみかん色
- ほどよく扁平しているもの
- ヘタは小さくて少しへこんでいるものがよく、色は薄い緑色
- 皮は薄い方がよく、実とすき間がないもの
- 大ぶりなものより小さめのものが良く、重みがあるもの
また、「キクみかん」というのがあるようです。
このみかんは、外側の皮の表面がキクの花のようにぼこぼこしています。
水不足というストレスに耐え、抜群の甘みがあるのだそうです。
市場に出回ることは少ないようですが、もし見つけたらラッキーですね。
まとめ
オレンジとみかんでは、皮や大きさに違いがありました。
また、含まれているビタミンでは、クリプトキサンチンやビタミンCで目立った違いがみられました。
とはいえ、どちらも魅力的な値に変わりはありませんね。
オレンジやみかんを食べて風邪などひかぬようお過ごしください。
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