春菊は冬が美味しい!春菊の栄養やその凄すぎる効果・効能を解説します!!

春菊は冬が美味しい!春菊の栄養やその凄すぎる効果・効能を解説します!!野菜の知識

春菊といえば、身体が暖まる冬のお鍋に定番の野菜ですよね。
好き嫌いがはっきり分かれる野菜ですが、素晴らしく栄養価が高いのです。
なんとあの独特の香りにも健康に良い効果が期待できるのです。

春菊が大好きなわたしは、旬になる季節がいつも楽しみで仕方ありません。
ただでさえ大好きな春菊なのに、栄養満点で疲労回復など様々な身体に良い効果が期待できるとなれば、嬉しいことこの上ないです。

もりな
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今回は春菊の豊富な栄養素と、その効果・効能についてお話していこうと思います。

春菊ってどんな野菜?

春菊は、11月〜2月が旬の冬の定番野菜です。
キク科の植物で原産地は地中海沿岸と言われています。
ですが、欧米の方々には春菊独特の香りが好まれず、食用とされているのはアジア圏のみとされています。

意外ですよね。
西洋では観賞用としてだけ楽しまれているようですよ。

日本では、一般に春に花を咲かせるキク科の植物ということで「春菊」と呼ばれていますが、関西地方では「菊菜(きくな)」とも呼ばれています。
また、品種もいくつかあり、比較的香りの弱いものや、そのままサラダに使えるもの、逆に香りや苦味が強い品種もあります。

春菊の栄養ってどんなものがあるの?

春菊にはたくさんの素晴らしい栄養素が含まれています。
生の春菊の可食部100gあたりに含まれる主な栄養素について、表にまとめてみました。

数値は日本食品標準成分表2015年版(七訂)を参考にしています。

栄養素含有量
エネルギー22 kcal
カリウム460 mg
カルシウム120 mg
1.7 mg
βカロテン4500 μg
ビタミンB10.1 mg
ビタミンB20.16 mg
ビタミンB60.13 mg
ビタミンC19 mg
ビタミンE1.7 mg
葉酸190 μg

身体に良い栄養素がすごくたくさん含まれていますね。

中でもβカロテンは他の緑黄色野菜と比べても非常に多く含まれています。
これは西洋かぼちゃや小松菜よりも多い数値になっています。
また、カリウムや鉄などのミネラルも豊富に含まれているだけでなく、ビタミンもたくさん含まれています。

もりな
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では、これら豊富に含まれている栄養素は、具体的にどのような効果や効能があるのか、くわしくみていきましょう。

春菊の効果・効能をわかりやすく解説!

春菊の効果・効能をわかりやすく解説!春菊には健康に良い栄養素がたくさん含まれています。
含まれている栄養素の種類も豊富なため、全て書き切れないほどです。
ですので、ここでは特に効果を期待できる栄養素や効果を大きく5つに絞ってご紹介していこうと思います。

  • βカロテン
  • カリウム・鉄・カルシウムなどのミネラル
  • ビタミンB群
  • 葉酸
  • 香り成分

たくさん含まれている「βカロテン」

春菊には、βカロテンが小松菜やかぼちゃ、ほうれん草より多く含まれています。
緑黄色野菜の中でもトップクラスの含有量です。

βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を丈夫にする効果が期待できます。
のどや肺などの呼吸器系統を丈夫にするため、風邪予防としても役立ちます。
また、ガン予防にも効果があると言われており、その他にも視力の維持や免疫力アップ、アンチエイジング効果も期待できます。

日本人に不足しがちな「カリウム・鉄・カルシウムなどのミネラル」

春菊にはカリウム・鉄・カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
カリウムは、体内の余分な塩分を排出し血圧を正常に保つと言われており、むくみ防止や高血圧予防への効果が期待できます。
また、鉄は血液の主要成分である赤血球を作るのに必要な成分で、貧血予防の効果があります。

そして、カルシウムには、骨や歯を丈夫に保つ効果や、精神を安定させたり、筋肉の働きを良くする効果も期待できます。
イライラしていると「カルシウム足りてないんじゃない?」なんて言われたりしますよね。
これはカルシウムに精神を安定させる効果があると言われているためです。

ミネラルは不足しがちな栄養素です。
春菊で豊富なミネラルを取り入れることができるのは、嬉しいですよね。

疲労回復に役立つ「ビタミンB群」

春菊に含まれているビタミンB1・B2・B6などのB群には、疲労回復効果が期待できます。
しっかり補給することにより、エネルギー代謝も良くなります。

口内炎や口角炎、皮膚炎の予防にも効果があるため、肌荒れにお悩みの方にはぜひ取り入れて欲しい栄養素になります。

妊婦さんに嬉しい「葉酸」

葉酸には、胎児の成長を助ける働きがあります。
このため、妊娠初期・中期の妊婦さんには欠かせない大事な栄養素の一つです。

妊娠発覚前のかなり初期段階から必要になる栄養素のため、妊活中の方にもぜひ積極的に取り入れて欲しいものになります。

実はあの香りにも整腸作用やリラックス効果が期待できます

春菊のあの独特な香りにも、健康に良い効果が期待できます。
あの香りの正体はαピネンとペリルアルデヒドいう成分になります。
αピネンはヒノキにも含まれる香り成分で、リラックス効果があると言われています。

また、ペリルアルデヒドはシソにも含まれている香り成分で、食欲を増進させて胃の調子を整える作用があります。

もりな
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あの独特な香りが苦手・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、あの香りにも大事な役割がありますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

でも、食べ過ぎには注意が必要です

春菊にはシュウ酸が含まれています。
このシュウ酸は食べ過ぎるとカルシウムと結合して尿路結石になる可能性があります。

シュウ酸はえぐみや苦味の原因でもあります。
湯通しするとシュウ酸が溶け出してアク抜きにもなるので、グッと食べやすくなりますよ。

おすすめの食べ方はお浸しです。
ごま和えにするとごまの風味と春菊の風味が合わさって、絶品です。
本当に美味しいので、ぜひお試しください!
Cpicon 娘に伝えたい*簡単♪春菊のごま和え* by ジュエリーママ

また、報告例は少ないものの、食べ過ぎると春菊アレルギーを発症するケースも報告されています。アレルギーを発症すると、下痢やじんましんなどの症状があらわれる場合があります。
だいたい一日の摂取量の目安は100g程度。これは一般に売られている春菊の半束程度になります。
春菊は身体に良いですが、食べ過ぎには注意が必要です。

美味しい春菊の選び方と保存方法

健康に嬉しい栄養素がたくさん入っている春菊ですが、どうせならスーパーでより美味しい春菊を選びたいですよね。
春菊を選ぶポイントは、大きく5つあります。

  • 緑の濃いものが良い
  • 葉先までピンとしている
  • 茎の下の方まで葉がついている
  • 茎はやや細めが美味しい
  • 葉の切れ込みが浅く葉が広いタイプは苦味や香りが穏やか、切れ込みが深いものは風味は強い

葉の色が黄色っぽい場合、収穫から時間が経っている場合があります。
また、茎はやや細めの方が柔らかくて美味しいです。

もりな
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スーパーで選ぶときは、この5つのポイントを抑えておくと失敗しないですよ。

それから保存方法ですが、春菊は葉物野菜なので、放っておくと葉から水分が蒸発してシナシナになってしまいます。
水分を逃さないように、湿った新聞紙で包んでビニール袋などに入れ、立てて保存しておくと長持ちしますよ。
ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

まとめいかがでしたか?
今回は冬の定番野菜である春菊の栄養素や、効果・効能についてお話させていただきました。
春菊にはたくさんの栄養素が豊富に含まれています。
主に含まれている成分について、くわしくみていきました。

  • βカロテン
  • カリウム・鉄・カルシウムなどのミネラル
  • ビタミンB群
  • 葉酸

また、あの独特な香りにも健康に良い効果があるので、食べ過ぎない程度に取り入れてみてはいかがでしょうか。

もりな
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風邪予防にも効果のある春菊で、今年の冬も元気に乗り切りましょう!

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