「明日葉とモロヘイヤって何が違うの?」
「見た目は同じ?見分け方がわからない・・・」
「明日葉とモロヘイヤの栄養の違いってあるのかな?」
どちらもみどりの葉っぱだし、パッと見た目は同じに見えて違いが分からない・・・
そもそも明日葉とモロヘイヤってどんな野菜かわからないって人もいるのでは?
葉っぱを見て「これってなに?」って悩まないように、明日葉とモロヘイヤの違いを比較しながら紹介します。
そこにあるみどりの葉っぱが「明日葉」か「モロヘイヤ」なのか、すぐにわかると調理もしやすいですね。
Contents
明日葉とモロヘイヤの違いはなに?
見た目は同じ緑の色をした葉っぱですが、どちらも栄養豊富な緑葉色野菜です。
そんな明日葉とモロヘイヤの違いを以下にまとめてみました。
明日葉 | モロヘイヤ | |
科 | セリ科 多年草 | シナノキ科 1年草 |
原産 | 日本原産 | 中近東原産 |
味 | 苦味がある | くせがない |
粘り | ない | 独特の粘りがある |
旬 | 3~9月 | 6~8月 ハウス栽培では4~10月 |
葉 | 1枚の葉がギザギザしている | 1枚1枚に赤いひげが付いている |
茎の色 | 赤茎と青茎がある | 緑色で比較的固い |
可食部 | 葉と茎 | 若葉 |
明日葉の特徴
「今日摘みとってまたすぐに芽が出てくる」という例えがあるくらい生命力が強い野菜で1mくらいの高さまで成長します。
実際に次の日に芽が出るわけではなく、それだけ成長が早いことが名前の由来になっています。
また、明日葉には朝鮮人参の根っこのような細いひげが数本、その先にまたひげのような細い根っこがあるのが特徴です。
明日葉には、「カルコン」と呼ばれるポリフェノールの一種・フィトケミカルが含まれています。
カルコンは明日葉にしか含まれていない貴重な有効成分で、茎や葉を切ってみると黄色い汁がにじみ出てきます。
明日葉の苦味の原因はこれ!マズいけど体にはいいんですよ。
とっても苦いのですが、ビタミンやミネラルが豊富なこともあり、古くから薬草として重宝されてきたんです。
モロヘイヤの特徴
中近東原産で、特にエジプトで好まれ5000年以上前から栽培されていたというモロヘイヤ。
丈夫で自生力が強いので、一度植えてしまえば次々と新葉が生えてくるんです。
その高さはだいたい2~3mくらいになります。
モロヘイヤを刻むと出て来る特有の粘りは「ムチン」と呼ばれる粘性物質が主成分。
蛋白質を分解する酵素が含まれています。
クレオパトラも美容や健康のために好んで食していたモロヘイヤ。
一方でエジプトの王様が、モロヘイヤのスープを飲んで回復したと伝えられていてアラビア語の「王様の野菜」が語源になっています。
日本ではまだ歴史が浅く1980年代に伝わってきました。
その後モロヘイヤの栄養価が高く、簡単に栽培ができるということもあって全国に広がったんですね。
その中でも、日本では群馬県の太田市がモロヘイヤの生産量が1位になっています。
こんなにスゴイ明日葉とモロヘイヤの栄養価!
明日葉もモロヘイヤも古くから、万能薬として重宝され使われてきました。
それでは、ふたつの野菜の栄養素を見てみましょう。
主な栄養素の可食部100g辺りの含有量は以下の通りです。
明日葉 | モロヘイヤ | |
引用先 | 「五訂日本食品標準成分表」より引用 | 五訂日本食品標準成分表」より引用 |
カルシウム | 65mg | 260mg |
カリウム | 540mg | 530mg |
カロテン | 5300㎍ | 10000㎍ |
食物繊維 | 5.6g | 5.9g |
ビタミンB1 | 0.10mg | 0.18mg |
ビタミンB2 | 0.24mg | 0.42mg |
ビタミンC | 55mg | 65mg |
鉄 | 1.0mg | 1.0mg |
明日葉とモロヘイヤを比べてみると、どちらも同じくらいに栄養価の高い野菜なんです。
江戸時代から万能薬として使われてきた明日葉は、不老長寿の植物として重宝されてきました。
明日葉は栄養のバランスが良く、まんべんなく摂取できる優れた野菜。
健康を意識するなら明日葉はおすすめの野菜です。
一方でアラビア語の「王様のもの」という意味を持つモロヘイヤ。
栄養価が高く王様が独り占めしたかったほど、健康効果が飛びぬけているからなんですね。
特にカロテンの含有量はトップクラス、抗酸化力は全ての野菜の中で1・2位を争うほど強いんです。
美容やアンチエイジングの効果が期待できるので、女性にはぜひ摂り入れてほしい野菜と言えるでしょう。
食べればわかる明日葉とモロヘイヤの味の違い!
明日葉とモロヘイヤにはそれぞれの味に違いがあります。
好みによって選んだり、その日の気分で食べ比べるのも楽しいですね。
明日葉の味と調理法
明日葉には食べるとかなり強い苦味を感じます。
この苦味が逆にくせになるという方もいらっしゃいますが、やはり基本的には苦い野菜は避けられがちです。
というわけで明日葉の苦味をおさえておいしく食べるための方法ですが
- 茹でる
- 炒める
- 揚げる
つまり加熱調理がおすすめです!
特に油を使うと効果的。
バターやゴマ油、マヨネーズが苦み成分をコーティングしてくれるんです。
天ぷらにすると苦味が全くなくなるのでおすすめですよ。
また、茹でた後にサッと水にさらすと気になるにおいも取れます。
ただし、明日葉を水にさらし過ぎると、水溶性のビタミンCが溶け出してしまうので注意してくださいね。
モロヘイヤの味と調理法
モロヘイヤは茹でたり刻んだりすると粘りやぬめりが出るのが特徴です。
基本的にくせがないので、
- 茹でておひたしに
- グラタンやオムレツの具に
- 納豆和え
- みそ汁
などなど、調理法はたくさんあります。
あのぬるぬるした食感が、食欲のない時でも食べやすいですね。
くせになっていくらでも食べられちゃいます!
まとめ
明日葉とモロヘイヤ、どちらも見た目は似ていますが、明日葉には苦味があったりモロヘイヤにはネバネバがあったり、それぞれ特徴があります。
そして、どちらの野菜も栄養素のバランスがすばらしく、栄養素がまんべんなく摂れてしまうという感じです。
あなたの食生活に明日葉やモロヘイヤをうまく取り入れて、健康な毎日を!
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