自分で食べるにしても贈り物にするにしても、珍しくておいしいドライフルーツって、
あればいいなと思いませんか?
ドライフルーツといえば、「以前は、長期の保存食」といわれていました。
でも、最近はドライフルーツにすることで栄養価がより高くなったり、食べやすくなったりしているので、健康や美容のために食べる方が増えています。
ドライフルーツに加工されているのは、スーパーや果物屋さんでよく見かける種類のフルーツが多いようです。
加工食品売り場などでいつも見かけるドライフルーツより、「もっと目新しいものや変わったものがあればいいのにね」って思ったことはありませんか?
というわけで、この記事では珍しいドライフルーツ10種類をセレクトして紹介していきます!
Contents
珍しいドライフルーツ10選!
珍しいドライフルーツを一挙に紹介します!
- ドライポメロ
- ホワイトマルベリー
- ドライグアバ
- スターフルーツ
- ドラゴンフルーツ
- インカベリー
- パッションフルーツ
- クランベリー
- サンザシ
- ゴジベリー
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1.ドライポメロ
概要
ドライポメロは、健康志向の方には最初に紹介したいドライフルーツです。
別名は「文旦(ぶんたん)」とも「ザボン」とも言います。地域によって呼び方が違うようです。
ドライポメロの味わいはグレープフルーツに近いですね。
レモンよりビタミンCが豊富なうえ、甘みが強く酸味が柔らかいのが特徴です。
果実に含まれているギャバ(GABA)は、自律神経を整えて身体をリラックスさせる作用があります。
血圧低下を促す効果があり、安眠にも役立ちますよ。
果皮に含まれる成分のオーラプテンは記憶力を維持するとして注目度の高い成分です。
文旦の血を引く偶発実生の河内晩柑を、産学官連携で研究された成分です。
「河内晩柑ってほんとに記憶力にいいの?」と思う人もいるかもしれませんが、河内晩柑の果皮に多く含まれるオーラプテンは、実は、脳の炎症を抑える働きにより神経細胞の死や老化に伴う脳機能の障害を抑制することで、中高年の方の、認知機能の一部である記憶力(言葉を記憶し、思い出す力)を維持すると考えられます。
引用:河内晩柑ジュース
主な産地:東南アジアが原産の柑橘系果物
含有成分等:オーラプテン、ビタミンC、カリウム、ギャバ、リボノイド、クエン酸、ナリンギン
期待できる効果:記憶力の維持、血圧を下げる、血管を正常に保つ、免疫力を高める、肌を綺麗にする
2.ホワイトマルベリー
写真:通販サイト:白実桑(ホワイトマルベリー)接ぎ木 6寸鉢植えから
概要
ホワイトマルベリーは、文字通り白い桑の実のことで、今注目のス-パーフードです。
自然界では珍しい天然インシュリンが含まれていて、ドライフルーツの中でもホワイトマルベリーは、とても高い薬用効果が期待できます。
イランでは風邪の時に用いられているそうで、肺や気管支、腎臓にも良いといわれています。
美味しさに加え、高い抗酸化作用や豊富な栄養(特にビタミンA)が豊富なので、健康志向の方に特におすすめです。
主な産地:イラン(標高3千メートルの高地)
含有成分等:アミノ酸、カリウムなどのミネラル、ビタミンA、カルシウムやリン、
天然インシュリン
期待できる効果:便秘の改善、アンチエイジング効果、食後の一次的な血糖値の上昇抑制、高血圧予防、貧血改善、漢方の薬効、
3.ドライグアバ
概要
グアバは日本名では番石榴(ばんざくろ)と言います。
主に、台湾産グァバをほどよく乾燥したのが「ドライ グァバ」と呼ばれています。
食べると最初は硬く感じますが、しだいに口の中に生のグァバを感じるようになり、特有の香りに加え、ほどよい酸味とさっぱりとした甘みを堪能できます。
大きな果実に似合わず果肉はきめ細かく、ジューシーでビタミンCが豊富なのが特徴です。
主な産地:台湾
含有成分等:ビタミンCはレモンの約2倍、その他にカリウム、食物繊維、βカロテン、ナイアシンなど
期待できる効果:糖尿病、下痢、歯痛、口内炎、胃潰瘍など
4.スターフルーツ
概要
名前この名前の由来は、断面が星の形をしているからです。
料理やデザートを美しく飾るのがこのスターフルーツ。
カリウムが主な栄養分で、他の栄養分はほとんどありません。
梨に似た風味で、少し酸味があり、さっぱりとしています。
口当たりは食物繊維に似た感触がありますよ。
主な産地:熱帯から亜熱帯にかけて
含有成分等:カリウム、ビタミンC、食物繊維
期待できる効果:高血圧予防
5.ドラゴンフルーツ
概要
ドラゴンフルーツは別名、ピタヤとも呼ばれます。
名前からは想像ができないフルーツですが、名前の由来は姿や形から来ているといわれています。
果実は、名前からはとても想像できない栄養豊富なフルーツです。
ドライフルーツに加工されたものは、せんべいのようなパリパリとした食感で、健康食品として非常に注目されています。
食べると内側からしっかりした甘みが出てきます。
生では味わえない濃い甘さで、後味はサッパリしていますよ。
加工前のドラゴンフルーツの色素は、口紅や染料などに使われています。
衣服などに付着すると落ちにくいのが難点です。
でも、ドライフルーツなら心配はありませんよ。
主な産地:メキシコまたは中南米の熱帯雨林原産
含有成分等:アントシアン、カルシウム、ビタミンB1・B2・C、ブドウ糖、リン酸、ポリフェノール、アルブミン、食物繊維、カロチン、鉄、ナイアシン、など
6.インカベリー(ゴールデンベリー
概要
インカベリーは別名ゴールデンベリーと呼ばれています。
「ベリー」という名前からは想像できないフルーツで、想像したイメージとは全く違いますね。
温帯地域では一年生で熱帯地域では多年生です。
食用ホオズキの一種で、鑑賞用の「ホオズキ」とは別のものです。
ナスやトマトに近い部類に分類され、国内で流通しているのは、
ドライのゴールデンベリーが多いようです。
女性にも食べやすいドライゴールデンベリーは、甘みと酸味をギュッと凝縮したような味で、最近では日本でも人気が高くなっていますよ。
主な産地:イギリスや南アメリカ、オーストラリアやニュージーランド、ペルー高地、チリ
含有成分等:タンパク質、鉄分、カリウム、ビタミンCなども豊富。
多くの食物繊維を含み高い抗酸化作用がある。
7.パッションフルーツ
概要
パッションフルーツは、日本では花が時計のような形や果実が実ることから、果物時計草(クダモノトケイソウ)と呼ばれています。
5~10センチほどの円形や楕円形の果実が実り、よく出回っているのが黄色系や紫色系の2種類です。
パッションフルーツは、熱帯フルーツの中では香りが最もがよく、この香りには体をリラックスさせる効果がありますよ。
パッションフルーツには、葉酸が他のフルーツより多く含まれています。
葉酸には正常な細胞を増殖させる効果があると言われています。
葉酸のがん抑制効果についても、たくさんの機関で研究されています。
また、妊娠初期にこの葉酸が不足すると、胎児に神経障害が現れることがあるといわれていますので、注意が必要です。
主な産地:世界各地の熱帯・亜熱帯地方で栽培されています。
また、日本では沖縄、小笠原諸島、奄美大島など。
含有成分等:葉酸、ビタミンC、ビタミンB6、カロテン、カリウム、βカロテンなど
期待できる効果:生活習慣病(心筋梗塞や動脈硬化など)の改善。粘膜の細胞や皮膚を正常に保つ。免疫力を高める。
8.クランベリー
概要
クランベリーは、つぼみが木についている姿が鶴に似ていたので、クラン(鶴)ベリーと名付けられました。
クランベリー自体はそのままで食べることはほとんどありません。酸味が強いためです。
クランベリーはチョコレートとの相性が非常に良いので、チョコレートのお菓子には含まれていることが多いようです。
でも、クランベリーだけのものを見かけることは少ないないと思います。
ケーキの材料を扱っている所では手に入るかもしれませんが、ドライクランベリーとなるとさらに難しいでしょう。
ちなみに、通販ではたくさん販売していますよ。
クランベリーの主成分プロアントシアニジンには、ビタミンCよりおよそ20倍もの抗酸化力がありると言われています。
抗酸化力は体には欠かせないものなので、健康保持のためにはクランベリーはおすすめです。
老化は、体内の細胞が老化するために起因するとも言われています。
クランベリーには、体内細胞の老化を遅らせる効能があるケルセチンという栄養も含まれています。
さらに、血行を促進したり、関節炎を和らげるなどの効能も期待できる栄養です。
抗生物質と同じような効果が確認されていますが、消炎などの目的で食べるときは、医師に相談する方が良いでしょう。
尿路感染症や膀胱炎にも効果があるようです。
海外の有名な大学で実験が行われ、膀胱炎や尿路感染症を患っている患者にクランベリーエキスを投与した結果、抗生物質と同じくらいの効果が確認されたと発表されました。
また尿路カテーテルを使用する際も検証したところ、感染症にかかる確率が大幅に下がるとの結果がでました。
医療の現場で実際に結果が出ているのでかなり信憑性のある効果ですね。
主な産地:アメリカ、カナダ
含有成分等:プロアントシアニジン、アントシアニン、ケルセチン、ビタミンA・C・E(エース)
期待できる効果:むくみの改善、膀胱炎の改善、美容効果、老化の予防
9.サンザシ(山査子)
概要
サンザシは、漢字で「山査子」と書きます。
3000年近い栽培の歴史のある果実で、観賞だけではなく生薬として漢方にも使われています。
また、キリストが処刑されるときに、身につけていた冠に西洋サンザシの枝が使われたという話が伝わっています。
サンザシは、漢方薬や薬膳、民間薬として古くから大切に利用されてきた植物です。
中国では特に、副作用の少ない高級漢方薬として使われてきました。
たくさんの赤い実は、やや強めの甘酢っぱさがあります。
身体の血液循環をサポートする成分もたくさん含まれているので、
冷え性の改善や美肌効果が期待できます。
実をドライフルーツやジュースにして食べたり飲んだりすることで、
健康や美容効果の向上が実感できます。
ドライフルーツの作り方は、サンザシの実をつぶして使います。
砂糖は酸味を薄めるために多めにして寒天と一緒に混ぜ、棒の形に整えて乾燥させれば完成です。
サンザシの血液サラサラの効能がすごい!
サンザシの栄養素をみればよくわかりますが、ポリフェノールやビタミン類の効果で抗酸化作用が高く、細胞や血管の老化を防ぎ、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果があります。
肌のアンチエイジングの作用で美肌への効果が期待されます。食物繊維やビタミン類の効果から消化不良を改善して胃腸の働きを良くする効果や、便通の改善にも期待が持てます。
主な産地:シベリアや朝鮮半島、ヨーロッパ
含有成分等: カテキンやアントシアニンなどのポリフェノール類、ビタミンC、B、E、カロチン、クエン酸、リボフラビン、カルシウム、マグネシウム、鉄、リンなどのミネラル類、食物繊維のペクチン、アミノ酸など恵まれた栄養成分を含んでいる。
期待できる効果:血液サラサラの効能、冷え性の改善、動脈硬化や脳梗塞の予防、消化吸収を助ける、疲労回復、血流改善、婦人病の治療
10.ゴジベリー
概要
ゴジベリーは、日本では「クコの実」です。
杏仁豆腐の上に乗っている赤い実のことで、あれがスーパーフードの「ゴジベリー」です。
ゴジベリーはプライマリースーパーフード10(日本スーパーフード協会が特に推奨する10種類)にも選ばれた、特別なスーパーフードです。
日本でも、平安時代にはすでに存在していたようです。
栄養価が高いのは古くから良く知られていますが、現在では葉と実は非医薬品、根と皮は医薬品として区分されています。
古くから中国では漢方や生薬として重宝され、根は「地骨皮(じこっぴ)」実は「枸杞子(くこし)」葉は「枸杞葉(くこよう)」と呼ばれていました。
特筆したいのは、ビタミンCの量です。
果物の中で、ビタミンCが最も多いキウイフルーツの約130倍ものビタミンCを含んでいますよ。
さらに、ホウレンソウの約4倍の鉄分を含んでいます。βカロテンもニンジンの約83倍も含んでいるので、まさに優秀なスーパーフードの名にふさわしい食べ物です。
(参照:キウイの成分 www.kudamononavi.com)
(参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂))
スーパーフードとは言っても、良いことばかりではないようです。
薬用効果が高いだけに注意が必要な場合もあります。
ゴジベリーに摂取制限はあるの?
ゴジベリーを摂取したことによるアレルギーはいくつか報告されています。
症状は蕁麻疹、呼吸困難などです。
報告によると、アナフィラキシーを起こした人は共通してトマト、ピーマン、桃のアレルギーをもっていたので、それらのアレルギーを持つ人は摂取を控えた方が良いです。
それ以外の食物アレルギーを持つ人も事前に医師と相談して摂取することをおすすめします。
主な産地:中国産や韓国産、チベット産やモンゴル産が主流
含有成分等:カルシウム、カリウム・たんぱく質・鉄・亜鉛・セレン、ビタミン類
期待できる効果:抗酸化作用、免疫力増強、滋養強壮、眼精疲労回復効果、血糖の抑制、美肌・美白作用
まとめ
ドライフルーツには、健康に役立つ成分や病気などの予防効果が高いものが多いようです。
「長期保存食やクスリ」として、長い時間をかけて作った苦労がにじんでいますね。
ただ、種類によってはアレルギーの可能性も。小さいお子さんにあげる時は注意してくださいね。
ドライフルーツは鉄分が豊富で、妊婦さんにもおすすめのおやつです。
この機会に、いろんなドライフルーツを試してみては?
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