「ケールってあの青汁に入ってる苦いやつ?」
「体には良さそうだけど・・・」
「ケールにどんな栄養があるのかな?」
ケールは青汁の材料で有名ですね。
しかもケールと聞くと「マズい!」「苦い」というイメージが強くあるのではないでしょうか?
そのためケールはというと、みどりの葉っぱの飲み物って感じで苦手な人も多いようですね。
ところがケールについて調べてみると、とっても体にいい栄養素がたくさんであることがわかりました。
今まで何が体にいいのかわからなかった人に朗報です。
ケールは「野菜の王様」と呼ばれています。
だから、健康や美容などの効果に期待できる栄養素が豊富なんです。
ということで今回は
「ケールに含まれる栄養素は野菜の中でトップクラス」
「そもそもケールってどんな野菜なの?」
「ケールのおいしい食べ方は?」
といった内容で進めていきますね。
Contents
ケールに含まれる栄養素は野菜のなかでトップクラス
青汁の原材料になっているケールには、健康や美容に効果が期待できる栄養素がたっぷりなんです。
野菜の中でも栄養価が高いケールは、ビタミン類やミネラルなどがバランス良く含まれています。
ケールの驚くような栄養価については以下の通りです。
1)ビタミン類
- ビタミンC・・・抗酸化作用
シミを改善したり美白に導く効果に期待
体の酸化を防いでくれるのでアンチエイジングにも繋がる
- ビタミンE・・・抗酸化作用
血液中のLDLコレステロールの酸化を防ぐ
体の酸化(老化)を早める活性酸素を減らす働き
- ビタミンK・・・カルシウムを骨に定着させてくれる作用
骨を健康に保つためには欠かせない成分
骨粗しょう症の治療薬にも使われている
- 葉酸・・・赤血球の形成をサポート
精神安定に必要な栄養素
緑黄色野菜のみどりの葉に多く含まれる
- β-カロテン・・・抗酸化作用
体の酸化を防いでくれるのでアンチエイジングに繋がる
体内にはいると必要な分だけビタミンAに変換される
2)ミネラル
- カルシウム・・・歯や骨を健康にする働き
含有量は野菜の中でもトップクラス
骨粗しょう症の予防
精神安定の作用がありイライラ防止に繋がる
- カリウム・・・むくみ対策に効果的
体の中に溜まった塩分の排出を促す
3)第6の栄養素
- 食物繊維・・・免疫機能を高める働き
水溶性の食物繊維が腸内を刺激して快便を促す
善玉菌の餌となって善玉菌を増やす作用が認められている
4)第7の栄養素
- フィトケミカル・・・色素や香りなどの成分・抗酸化作用
クロロフィルが多く含まれているので口臭・体臭を抑えてくれる 健康を維持するために重要な成分
5)その他の栄養素
- イソチオシアネード・・・アブラナ科野菜などに含まれる辛味や刺激
体内の解毒酵素の働きを高める作用
抗酸化力を高め、アンチエイジングにつながる
虫歯や歯肉炎など口内の炎症に効果的
代謝を高めカロリーの消費や脂肪の燃焼を促す
- ルテイン・・・カロテナイド(天然色素)の一種・抗酸化作用
緑黄色野菜や卵黄に多く含まれる栄養素
眼精疲労の原因となる活性酸素を抑制する働き
これだけの栄養素が含まれているケールは、ヘルシー志向の高い海外セレブの間で大人気!
ハリウッド女優がケールを役作りのダイエット食として摂り入れていると公言したことで、普段の食生活に摂り入れる人も増えたんです。
そもそもケールってどんな野菜なの?
それでは、ケールがどんな野菜なのか簡単に説明しますね。
ケールの原産は地中海沿岸で栽培されていて、アブラナ科のキャベツやブロッコリーの原種なんです。
そしてキャベツなどに品種改良することで失った栄養素も、ケールは野生種に近いため群を抜いて栄養価が高いんです。
形はキャベツと違って、結球はせず扇のようにちょっと広がる感じの葉野菜です。
西洋には紀元前からあったと言われるケールですが、日本に入ってきたのは江戸時代初期!
ケールが、日本で食用として使用するようになったのは戦後からなんです。
戦後の食料不足を解消するためケールを青汁の原料として、日本でも本格的に食用で使用するようになったんですね。
ケールは生命力が強く一年を通して栽培できるので、日本でも茨城県、愛知県、宮崎県など各地で作られています。
どうしても苦い、食べにくいなどのイメージが強いケールですが、改良され苦味が少ない品種も増えています。
ケールの機能性食品について
ケールの品種開発も進み、そのなかでも「ソフトケールGABA」は、全国でも初めて血圧を抑えてくれる効果があることが認められた優れものなんです。
消費者庁が機能性表示食品であることを受理した生鮮葉物野菜ってことです。
野菜の栄養成分が豊富なのはもちろんですが、血圧が気になる方におすすめです。
「ソフトケールGABA」は、苦味が少なく葉も柔らかいので生のままでも天ぷらやおひたしでもおいしく食べられます。
小松菜やほうれん草の代わりにも使えて幅広い料理に活躍しますよ。
ケールにも菜花があった!?
アブラナ科の野菜は、菜花と言われるやわらかい花茎やつぼみ・葉を食べることができるんです。
菜花といえば通常は菜の花を想像しますが、ケールにも菜花があるんです。
ケールの菜花は1年に1回の1~2週間だけの貴重な花芽なんですね。
苦味もなくほんのりと甘味もあり、おひたしやサラダ・天ぷらにおすすめなんです。
そのほかにケールと芽キャベツとをかけ合わせた「プチヴェール」という野菜の菜花もおいしいですよ。
ケールのおいしい食べ方
最近では、お店の野菜売り場でも見かけるようになり、サラダや炒め物など料理に摂り入れている人も増えています。
ケールは栄養がバランスよく含まれている野菜なんです。
ぜひ普段から手軽に摂り入れて欲しい野菜のひとつですね。
小松菜やほうれん草と同じように、栄養価が高いケールをいつもの葉野菜の代わりに使っちゃいましょう。
簡単に作れるレシピを紹介しますね。
《ベビーケールのサラダ》
- ベビーケール
- 紫キャベツ 少々
- きゅうり 1/2本
- ミニトマト 6個
- オリーブオイル 適量
- ハーブソルト 少々
作り方
- ベビーケールは水で洗って水けを切っておく。
- きゅうりは薄くスライス、ミニトマトは半分に切っておく。
- 紫キャベツは千切りにする。
- 1~3を器に盛り、ハーブソルト少々とオリーブオイルを回しかけたら出来上がり。
《ケールとベーコンのガーリック炒め》
- ケール 100g
- ベーコン 80g
- ニンニク(チューブ)大さじ1/2
- 塩 少々
- 黒コショウ 少々
- バター 15g
作り方
- ケールの葉の部分を5cmくらい、ベーコンは短冊に切っておく。
- フライパンにバターとニンニクをいれ、ベーコンを炒める。
- ベーコンに少し焦げ目がついたら、ケールを入れ炒める。
- ケールがやわらかくなったら、塩・コショウで味付けして出来上がり。
《ケールのおひたし》
- ケール 100g
- シメジ 1袋
- 白ごま 少々
- めんつゆ 適量を水で薄める
作り方
- ケールは食べやすい大きさに切り、シメジは石づきを取ってバラしておく。
- なべにお湯を沸かしてケールとシメジを入れ1分位茹でる。
- 2の水気をしっかり切って、小鉢に盛る
- 白ごまと水で薄めためんつゆと3を合わせ、しばらく冷蔵庫で冷やす。
ケールは熱を加えると青臭さが抑えられ、食べやすくなります。
思ったよりくせがないので、天ぷらにしたり鍋に入れてもおいしいです。
ケールと合わせる材料をいろいろ変えればレパートリーも増えちゃいますね。
まとめ
今までは苦くてまずいものでしかなかったケールですが、本当は「野菜の王様」と呼ばれるほどの高い栄養価のある野菜なんです。
ケールには抗酸化力が強く体を酸化するのを防いでくれる作用があり、アンチエイジングにも繋がります。
そのほかにも精神安定や骨粗しょう症にも有効な成分が含まれているので、健康の効果も期待できますね。
最近のケールは生で食べたり茹でたり炒めたり、小松菜やほうれん草と同じように幅広く使えるのがうれしいですね。
栄養のバランスにも優れているケールを普段の生活に摂り入れて行きましょう。
ぜひ、食生活の中に手軽に摂り入れてみては!?
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