キウイはビタミンCがたくさん含まれているので、赤ちゃんにも食べさせてあげたい果物。
離乳食でいつからあげてもいいの?アレルギーは大丈夫なの?
今回はこのようなキウイの離乳食での疑問にお答えしますね。
赤ちゃんの離乳食にキウイは生後9~11か月頃のカミカミ期から始めるのがいいでしょう。
初めは種を取って加熱した方が安心です。
その他にもキウイのアレルギーや赤ちゃんにあげるときのポイントについて詳しくお伝えします。
また、キウイを初めてあげるときから慣れてきた頃のレシピまで、離乳食の進み具合にあわせたレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
キウイの離乳食はいつからOKなの?
赤ちゃんが少しずついろいろな食材が食べられるようになると嬉しいですよね。
キウイは生後9~11か月頃のカミカミ期に入って、慣れてきたらあげてみましょう。
この頃の赤ちゃんは、舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいの硬さに慣れて、もう少し歯ごたえのある、歯ぐきでつぶせるくらいの硬さが食べられるようになっていきます。
キウイには食物繊維が多く含まれているので、消化器官が未熟な赤ちゃんには、一度にたくさんあげると負担になってしまいます。
初めは少しずつあげて、下痢になっていないか、赤ちゃんの体調をみながら、ゆっくり始めてみてくださいね。
キウイのアレルギーは大丈夫なの?
赤ちゃんにキウイをあげてみたいけど、アレルギーが心配だというママやパパも多いと思います。
大人でもキウイなどの果物を食べると舌がピリピリしたり、のどがイガイガする場合がありますよね。
私たちが食べる物には、たんぱく質に対する体の過剰反応によってアレルギーを起こす「食物アレルギー」と口の周りなどに触れて起きる「口腔アレルギー」があります。
それではキウイのアレルギーについて詳しく説明しますね。
食物アレルギーの特徴と症状
食物アレルギーは、食物に含まれるたんぱく質に対する体の過剰反応によって起きるアレルギーです。
食べた直後~数時間後に、かゆみやじんましん、嘔吐などの症状があります。
消費者庁による「食品表示法」には、卵や乳・小麦といった食物アレルギーが起きやすい「特定原材料」7品目が指定されています。
キウイはその次の「特定原材料に準ずる」20品目に入ります。
特定原材料(7品目) | 卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに |
特定原材料に準ずるもの(20品目) | いくら、くるみ、大豆、やまいも、キウイフルーツ、カシューナッツ、バナナ、もも、りんご、オレンジ、さば、ごま、さけ、いか、鶏肉、豚肉、牛肉、ゼラチン、あわび、まつたけ |
参考:消費者庁 食品表示企画
口腔アレルギーの特徴と症状
口腔アレルギーは、キウイやりんご、桃など生の果物や野菜などを食べたときに口や耳の奥、のどにかゆみや痛みを感じる、口周辺に起こるアレルギーです。
舌がピリピリするのはアレルギー?
キウイにはアクチニジンと呼ばれる、たんぱく質分解酵素が含まれています。
舌は唾液中のたんぱく質で表面をコーティングしているのですが、キウイを食べるとアクチニジンによって、たんぱく質の一部が分解されて舌のコーティングが取れてしまいます。
コーティングがはがれたことによって、舌は刺激に敏感になり、キウイに含まれるシュウ酸カルシウムという成分によってピリピリ、イガイガします。
これはアレルギーとは違って、キウイを食べ過ぎたり未熟なキウイを食べると起こります。
シュウ酸カルシウムはキウイを小さく切ると細胞がつぶれてたくさん出てしまうので、切り方を工夫したり、加熱するとアクチニジンの効果も薄れます。
また、アクチニジンの含有量はグリーンキウイよりゴールドキウイの方が少ないので、ゴールドキウイを食べるとピリピリになりづらいですよ。
赤ちゃんだけでなく、大人でもピリピリしやすい方は工夫してみてくださいね。
※いつまでもピリピリするのが治まらない時や舌の痛みが続く場合は、口腔アレルギーの可能性もありますので、医療機関を受診してください。
キウイをあげるときのポイント
キウイのアレルギーの話を聞くと、赤ちゃんにあげるのが怖くなってしまうかもしれませんね。
そこで、赤ちゃんにキウイをあげるときのポイントを5つ紹介します。
- 最初は種を取って加熱した方が安心
- ゴールドキウイが食べやすい
- 初めてあげるときは平日の日中にひと口だけ
- 加熱するとアレルギーのリスクが少し下がる
- 初めての食材は1日に1種類だけ
最初は種を取って加熱した方が安心
キウイの種は、大人でも消化されずに便と一緒に排出されるので、消化器官がまだ未熟な赤ちゃんには、種を取ってあげるのがベスト。
初めてあげるときはもちろん、慣れるまではさっと茹でたり、レンジで加熱した方が安心です。
ゴールドキウイが食べやすい
母乳やミルクは甘い味なので、キウイを初めて食べる赤ちゃんは、酸っぱさにびっくりして嫌がるかもしれません。
グリーンキウイより、果肉が黄色のゴールドキウイの方が酸味が少なく甘みがあるので、赤ちゃんにはおすすめです。
種もゴールドキウイの方が少ないので、離乳食にむいていますね。
初めてあげるときは平日の日中にひと口だけ
キウイだけではなく、赤ちゃんに初めての食材をあげるときは、平日の日中がおすすめです。
万が一アレルギーが起こった場合、病院に行ける時間帯の方が安心だからです。
キウイを食べて、赤ちゃんが激しく泣く、かゆがる様子があるなど変化があったら、病院にかかりましょう。
赤ちゃんが機嫌よくたくさん欲しがっても、最初はひと口だけにして様子をみてくださいね。
加熱するとアレルギーのリスクが少し下がる
先ほどもお伝えしたように、アレルギーは体の過剰反応によっておきるものですが、食物を加熱することによってアレルゲン(アレルギーを起こす物質)の働きが弱くなります。
赤ちゃんには加熱したものをあげる方が安心ですね。
初めての食材は1日に1種類だけ
初めての食材は、1日に1種類だけにして、同じ日に2種類以上はあげない方が安心です。
キウイも初めてあげるときは、普段食べ慣れているメニューと一緒にあげてみましょう。
離乳食をなんでも食べてくれる赤ちゃんだとつい、いろいろな食材をあげたくなっちゃいますね。
反対に、なかなか食べてくれないとイライラしちゃうこともあると思います。
離乳食は赤ちゃんのペースにあわせて、進めてくださいね。
次は育児に忙しいママやパパにちょっとだけ楽なキウイの保存方法をお伝えします。
キウイの保存方法
離乳食を手作りするのは大変ですよね。
赤ちゃんが食べる離乳食の量は少ないので、食材が余ってしまうこともあると思います。
余った食材を冷凍しておければ節約にもなりますよね。
キウイは冷凍保存できる果物なんですよ。
皮がある果物は、皮をむいてから冷凍することが多いと思いますが、キウイは皮つきのまま冷凍しても大丈夫なんです。
冷凍の仕方もとても簡単です。
皮付きのまま、お好みの大きさにカットしてラップに包んで冷凍するだけです。
解凍する時は水にくぐらせてから手でむくと、簡単にツルンと皮がむけちゃうんですよ。
キウイが余ってしまったら試してみてくださいね。
赤ちゃんはまだ免疫力が高くないので、解凍後のキウイはそのままあげるより、加熱した方が安心です。
離乳食におすすめレシピを段階別に紹介
ここではキウイを使った離乳食を紹介します。
初めてあげるときのレシピからキウイに慣れてきた頃のレシピまで、赤ちゃんの食べ具合によって進めてみてくださいね。
- 初めてあげるときは
「離乳食後期 キュウイ煮」 - ちょっと慣れたら
「冷凍OK!キウイバナナヨーグルト☆」 - たくさん食べられるようになったら
「ベビーケーキ *キウイ* 離乳食 後期」
初めてあげるときは「離乳食後期 キュウイ煮」
初めてあげるときにおすすめのレシピです。
加熱することで酸味がやわらぎ、食べやすくなりますよ。
ちょっと慣れたら「冷凍OK!キウイバナナヨーグルト☆」
うちの子も大好きなレシピでした。
キウイとバナナとヨーグルトで便秘予防にもおすすめです。
たくさん食べられるようになったら「ベビーケーキ *キウイ* 離乳食 後期」
見た目もかわいい、赤ちゃんが喜ぶベビーケーキです。
キウイの他にもバナナやいちごなどを加えると、カラフルになりますね。
ベビーケーキ *キウイ* 離乳食 後期 by sakura__k
レシピの中で使っていた、レンジでチンするだけで簡単に蒸しぱんが作れる商品です。
赤ちゃんはお腹がすいたら待ったなしですよね!
簡単に作れてママやパパも助かりますよ。
まとめ
今回は赤ちゃんにキウイはいつからOK?アレルギーは大丈夫なの?という疑問や心配なことをテーマにお伝えしました。
初めてあげるときは、平日の日中にひと口だけあげて、赤ちゃんの様子をみましょう。
最初のうちは種を取って加熱した方が安心です。
育児中のママやパパにとって、赤ちゃんの離乳食は、食べてくれない、なかなか進まないなど、いろいろな悩みがありますよね。
赤ちゃんのペースにあわせて、焦らずゆっくり進めてみてくださいね。
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