お肉料理などへ飾り付けのように、お料理の横に添えてあるパセリ。
スーパーなどで見かけるパセリは、葉が縮れたものと平たいものがありますよね。
どちらも栽培がとても簡単なので、ベランダでも手軽に育てられます。
我が家ではベランダのプランターで育てたパセリを、便利よく料理の彩りに使っていますよ。
でも、簡単に手に入っても、見た目も違うし、栄養や食感はどう違うのか知りたいお方もおられるはず。
そこでこの記事では、パセリやイタリアンパセリの違いについて見ていきましょう。
ところで、あなたは料理にパセリが添えてあったら食べますか? それとも残しますか?
「どうせ飾り付けだから」
「料理にはほとんど使わないよね」
などという感じで、パセリはあまり好まれていないかもしれませんが、実は栄養たっぷりの野菜なんです。ですから、上手に使うと体にとっても良い野菜ですよ。
では、ここからがパセリとイタリアンパセリの違いです。
パセリとイタリアンパセリの違い
パセリとイタリアンパセリの大きな違いは次の2つです。
・見た目の違い
・食感の違い
見た目の違い
パセリとイタリアンパセリは、葉と茎の見た目が違うのが大きな特徴で、他には大きな違いは無いんです。
葉が縮れたのが、古くから日本にあるパセリで、平たいのがイタリアンパセリです。
ちなみにパセリの葉がカールして縮んでいるのは、品種改良が原因だと言われています。
食感の違い
イタリアンパセリは、パセリに比べて食感が柔らかめで香りがマイルドなほか、さっぱり感があり、アクが少ないので好まれています。
パセリは、少し硬めで少し青臭い香りとやや強めの苦みがあります。また、イタリアンパセリと比べるとて葉が詰まっていてパサパサしているので、口あたりはあまり良いとは言えませんね。
食感ではイタリアンパセリのほうが好まれていますが、 熱を加えるなど調理の仕方ではパセリも美味しく食べられますよ。
栄養の違いはほとんどない
栄養は、パセリとイタリアンパセリの違いはほとんどないですね。
パセリは、野菜の中ではトップクラスの栄養価がありますが、イタリアンパセリも栄養価はほとんど同じなんですよ。
パセリに含まれる主な栄養素を書いてみますね。
ビタミンE
ビタミンK
ビタミンC
鉄分、カリウムやカルシウムなどのミネラル
アピオールという精油成分
βカロテン
これらの栄養素は、他の野菜にも多く含まれていますが、パセリには他の野菜よりも格段に多く含まれていますから、栄養たっぷりの優等生野菜ですね。
栄養分が多く含まれるといわれる小松菜と比べると、鉄分は2.3倍、カリウムは2倍、カロテンは2.3倍など、ダントツで栄養素が多いのがわかります。
健康維持に意識的に食べたいパセリ
料理に添えてあるパセリは何となく敬遠しがちですが、栄養分は野菜のなかではトップクラスで、特に鉄分が豊富なので積極的に食べるようにしましょう。
栄養素の中でも鉄分が不足すると、いろいろな体調不良を招きます。代表的なのが貧血なのはよく知られていますよね。
鉄分は女性には特に大切な栄養なので、パセリは特におすすめですよ。
もちろん男性にもしっかり食べていただきたい野菜です。
日頃の栄養不足は、体調不良や生活習慣病のもとになりますから、普段から意識的にパセリを食べるようにしましょう。
鉄不足は貧血のほかにも次のような様々な症状をひき起こします。
① 骨・皮膚・粘膜の障害(あざ、コラーゲン低下による骨・肌異常、爪・毛髪・舌異常)
② 知能・情動への影響(不眠・集中力低下・学習障害・うつ・パニック障害)
③ ホルモンへの影響(甲状腺ホルモンの成熟障害、不妊症)
④ 白血球・免疫への影響(抵抗力の減少)
⑤ 消化系に及ぼす影響(嚥下障害、食欲不振、下痢、便秘、氷を好んで食べる)
⑥ いわゆる不定愁訴:頭痛、イライラ、耳鳴り、肩こり、寝坊癖、疲労、むずむず脚など
まとめ
パセリとイタリアンパセリの大きな違いは、見た目でわかる葉の形です。
食感はイタリアンパセリのほうがいいので、こちらが好まれますね。
パセリは調理の仕方を工夫すればイタリアンパセリと同じように美味しく食べられますよ。
どちらも栄養たっぷりの優等生野菜ですから、一度にたくさんは食べられないと思いますが、積極的に食べるようにしましょう。
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