真っ赤な見た目に、食べるとじゅわっと広がる甘酸っぱさ・・・
いちごって、とても魅力的で美味しいフルーツですよね🍓🍓🍓
でも、こんな不安もあったり。
「そういえばいちごって、農薬どのくらい残ってるの?洗えば大丈夫?」
「いちご狩りで、子どもにそのまま食べさせてるけど危険なのかな?」
妊婦さんだったり、赤ちゃんがいる場合は特に気になりますよね。
結論から言うと、
いちごは農薬をそれなりに使っているので、しっかり洗って食べましょう!
・・・でもそう言われると、いちごを食べるのが不安になっちゃいますよね。
そこで今回は、
- いちごってどのくらい農薬が残っているのか
- 農薬の妊婦・赤ちゃんへの影響って?
- いちごをしっかり洗う方法
- いちご狩りなんかのときにどうしたらいいか
といったことを紹介していきますね!
Contents
いちごってどのくらい農薬が残っている?【残留農薬】
冒頭でもお伝えしたとおり、いちごには農薬がわりと残っています。
- いちごは日本の作物の中で、残留農薬1位
- いちごは収穫までに、平均40〜50回農薬を散布
- 規制が厳しいEUに比べると、日本の残留農薬の基準値は100倍ゆるい
これだけ聞くと、ちょっといちごを食べるのが怖くなってしまいますね。
一部の農薬は大量に摂取すると、
- 灰カビ対策のクリーンアップは腎臓、肝臓への影響
- 殺菌効果のあるプロシミドンは、生殖器系への影響
- ネオニコチノイド系殺虫剤は神経系への影響
などがあると言われています。
ただ、農薬は下記のものが多いのも事実です!
- 太陽光や微生物によって分解される
- 水溶性で、雨によって自然に流される
参考:農薬工業会
きちんと洗えば、農薬の影響を少なくすることは十分可能ですよ。
そもそもなんでいちごに農薬使うの?
いちごは、とても病気になりやすく虫もつきやすい果物です。
害虫に食べられたり病気になってしまうと、いちごが生育不良で出荷できなくなってしまいます。
いちごにたくさん農薬を使わなければならない理由は、下記のとおり。
- 日本原産じゃないのに、日本の高温多湿な気候で栽培するため
- 旬(4〜6月)じゃない時期も、ハウス栽培するため
ケーキなどには、年中美味しそうないちごがのっていますよね。
私たちがいつもいちごを食べることができるのは、栽培方法を改善していったおかげなんです。
ここからは参考程度に、
- いちごにはどんな害虫がつくの?
- いちごはどんな病気になるの?
といったことを紹介していきます。
いちごにつく主な害虫
いちごにはどんな害虫がやってくるのでしょう。
ハダニ
いちごにはハダニの中でも「ナミハダニ」「カンザワハダニ」がよく付きます。
とても小さいのですが、蜘蛛の仲間なんですよ。
ハダニは葉っぱの汁を吸うので、葉っぱが枯れてしまっていちごも生育不良に・・。
アブラムシ
アブラムシは、いちごに限らず色々な作物につく害虫です。
ハダニと同じく、葉っぱの汁を吸っていちごを生育不良に追い込んでしまいます。
ハスモンヨトウ
ハスモンヨトウは夜盗虫(ヨトウムシ)の一種で、名前の通り夜に活動します。
このハスモントヨウはいちごの葉っぱや果実を食べてしまい、いちごを生育不良にしてしまいます。
いちごがなる主な病気
いちごの代表的な病気についても、3つほどご紹介しておきますね。
うどんこ病
うどんこ病とは、名前のとおり「うどんの粉のように白い粉がついてしまう病気」です。
原因は、糸状菌と呼ばれる落ち葉などに付いているカビが飛んでくるからなんです。
萎黄病(いおうびょう)
萎黄病は、葉っぱが黄色く変色してしまう病気です。
原因はカビや細菌などで、高温多湿な夏の時期に発生します。
灰色かび病(ボトリチス病)
灰色かび病とは、写真のとおり灰色のカビが付いてしまう病気です。
灰色かび病は年間をとおしてなりやすい病気で、カビなので湿度の高い場所で発生しやすいです。
農薬の妊婦・赤ちゃんへの影響って?
妊婦や赤ちゃんにとって、農薬はどの程度影響があるのでしょう。
結論から言うと、妊婦や赤ちゃんへの農薬の影響がないとは言い切れません。
なぜなら、農薬は安全基準を満たしているものの、
- 安全基準は大人の量で計算されている
- 長期的にみて、どのくらい影響が出るかは調べきれていない
ということがあります。
なので、いちごはフルーツの中でも特にしっかり洗ったほうがいいということになりますね。
とは言っても「しっかり洗うって、どうやって?」となりますよね。
ここからは、いちごを洗う方法をご紹介したいと思います。
農薬を落とす!いちごをしっかり洗う方法
いちごに付いている農薬は、ほとんどが流水だけで落ちます。
それでも残っている農薬の量は、それこそ害のないレベルです。
ただ、「それでも農薬が気になる」という方のために、しっかり農薬を落とす方法を4種類ご紹介しますね。
- 流水で洗う
- 塩水で洗う
- 重曹水で洗う
- 農薬洗剤で洗う
1.流水で洗う
いちごは、流水で洗うのが一番簡単です。
農薬が気になるとは思いますが、いちごが潰れない程度に洗ってくださいね。
方法
いちごを30秒ほど流水で洗う
2.塩水
画像引用:Amazon
農薬に塩?という感じですよね。
塩分には、水分などを外に出してくれる脱水作用があるんです。
その作用によって、いちごの中の農薬を外に出してくれるんですよ。
デメリットは栄養が流れ出てしまうことですね。
塩分に関しては、「スイカに塩」のように、いちごは意外と甘みが引き立ちます。
方法
- 水をはったボウルに、小さじ1ほどの塩を入れる
- そこにいちごを5分ほどつけておく
- 塩分が気になる人は、塩水から出して流水で注ぐ
3.重曹水
画像引用:Amazon
重曹は下記の作用を利用して農薬を除去することができます。
重曹:弱アルカリ性
農薬:酸性
方法
水を入れたボウルに、重曹1杯ほどを溶かす
いちごを20〜30秒浸しておく
浸しすぎると、いちごの栄養分も出て行ってしまうのでご注意。
他の野菜なんかもこの方法ができるので、気になる方は試してみてください。
4.農薬洗剤
画像引用:Amazon
本格的に農薬を除去したい場合は、農薬洗剤がおすすめです。
農薬洗剤は重曹水よりアルカリ度数が高いため、酸性の農薬を除去することができます。
天然由来の安心な農薬洗剤はこちらの記事でまとめて紹介しているので、気になる方はチェックしておいてくださいね!
方法
- 水を入れたボウルに、農薬洗剤を溶かす
- いちごを5分〜10分ほど漬ける
- いちごを流水ですすぐ
やっぱり残留農薬が気になる人は有機栽培・無農薬がおすすめ
「赤ちゃんには、やっぱり農薬が少ない方がいい!」
「妊娠中くらいは贅沢してもいいでしょ?」
という方は、宅配などでお取り寄せするのもオススメです。
値段は平均で1パック1000円以上と少々高めですが、安心・安全には変えられませんね。
無農薬や有機栽培のいちごを購入してみるのもオススメですよ。
画像引用:楽天市場
いちご狩りなんかのイベントのときどうする?
いちご狩りって楽しいですよね。
多少値段が高くても、子どもの笑顔のために連れて行ってあげたいと思う親御さんも多いのではないでしょうか。
でも、いちご狩りのいちごって、洗わず食べさせてるけど大丈夫なんでしょうか?
結論としては・・・たまにしか行かないイベントなので気にしなくていいと思います!
「そんなこと言ったって、こどもに農薬付きのいちごを食べさせるのは不安だなぁ」
という人は、以下のポイントを気をつけるだけで、グッと農薬の影響を減らすことできますよ。
いちご狩りに行く時のポイント
- 直近の農薬散布記録を、ホームページもしくは電話で確認
- いちごを洗う用に、ペットボトルの水を持っていく
- 低農薬・無農薬・有機栽培の農園を選ぶ
ちなみにハウス栽培と露地(ろじ)栽培でも、農薬の残り方が違ってきます。
それぞれの特徴についても、下記でご紹介しておきますね。
ハウス栽培の特徴
画像引用:高橋種苗店
- 高温多湿で、虫がつきやすいので農薬が必要
- 室内で雨が降らず、農薬が残りやすい→農薬管理をしっかりしてる農園を選ぶのがポイント。
露地栽培の特徴
画像引用:ウェルス
- 雨で農薬が流されやすい
- 環境が不安定なので、いちごが病気になりやすい
まとめ
今回は「いちごの農薬って大丈夫?」ということについてご紹介してきました。
まとめると、
- いちごには農薬が付いているが、あまり神経質になりすぎない。
- 妊婦・赤ちゃんには、農薬の影響は未知数。しっかり洗いましょう。
- 農薬が気になる人は、無農薬や有機いちごを選ぶと良いです。
- いちご狩りなどイベントはたまにしかないので気にしない。気になる人は行く農園を選ぶとリスクを最小限にできます。
いちごを毎日食べる人は別ですが、たまにしか食べない人は「農薬をあまり気にしすぎない」のがベスト。
せっかくの美味しいいちご、あまり色々考えず美味しくいただきましょう!
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