トマトにできた黒い点の正体|食べられる?腐ってる?見分け方を紹介

トマトにできた黒い点の正体|食べられる?腐ってる?見分け方を紹介野菜の知識

スーパーで買ってきたトマト、よく見たら黒い点ができていた、なんて経験のある方は多いのではないでしょうか?

もりな
もりな

私も先日いただいたトマトに小さな斑点を発見しました。
捨てるのはもったいないと思いつつも、

この黒い点の正体はなに?黒カビなの?
食べても大丈夫?腐ってない?

などと、気味が悪くて食べられない方も多いのではないでしょうか?
じつは、トマトの黒い点は、症状により食べてよい場合と悪い場合があるのです。

そこで今回は、どんな症状なら食べてよいのか、次の3つのポイントをご紹介していきますね。

  • トマトにできた黒い点、4つの症状とその原因
  • 黒い点ができたトマトは食べられる?
  • くさったトマトの特徴をつかんで見分ける方法

トマトにできた黒い点の正体は?食べても大丈夫?

トマトの黒い点は、「どこにできたか?」によってその正体が異なるんです。
そこで、以下4つのパターンを紹介していきます。

  • トマトを切った中身にある黒い点
  • トマト表面の黒い穴のような斑点(はんてん)
  • トマトのお尻部分に拡がった黒い点
  • トマトが割れた部分にある黒い点

お手元のトマトを見ながら参考にしてみてくださいね。

トマトを切った中身にある黒い点

もりな
もりな

以前、私は家庭菜園でプチトマトを育てたことがあります。
その時できたプチトマトは外側がツヤツヤだったんです。
さっそく食べようと思って包丁で2つに切ったら、黒い点があったんですよね・・・

まさに、次の画像のような状態です。

「うわっ黒カビ!腐ってる??」と思い、捨てたくなりますよね!

でも、捨てなくても大丈夫。これは「芯腐れ(しんぐされ)」といって、水やカルシウム不足の状態で成長した時に発生する症状です。
芯腐れは黒カビではないため、黒い部分を取り除けば食べられます。

トマト表面の黒い穴のような斑点(はんてん)

画像引用:あった!kcy家庭菜園

トマトの表面に、黒く丸い穴のような斑点があるのは「黒斑病(こくはんびょう)」という症状です。

最初は小さい斑点が、いずれ黒く変色して穴を空けていきます。
黒斑病は「糸状菌(しじょうきん)」というカビの一種の病原菌がもたらします。
なんと、植物の病気の約7割がこの「糸状菌」によるものなのです。

高温多湿が原因で発生するので梅雨の時期は要注意ですね。
見た目のインパクトから捨てたくなりますが、黒い部分を除けば食べられます。
但し、カビアレルギーが心配な方は食べないほうが間違いないでしょう。

トマトのお尻部分に拡がった黒い点

画像引用:やまむファーム

トマトのお尻部分の一部が黒くなるのは「尻腐病(しりくされびょう)」の症状です。
黒い点が拡がったように見える状態ですね。

トマトが育つ過程で、土のカルシウムやホウ酸が不足して発生する生理障害なのです。
「病」という名がついてもカビや病気ではないので、黒い部分を取れば食べても大丈夫なんです。

トマトが割れた部分にある黒い点

単に実割れしたトマトは食べても大丈夫ですが、黒い斑点が発生している場合には、黒カビ毒が発生している可能性が高いのです。

この場合は迷わず食べずに捨てましょう。

このように、トマトにできた黒い点は、食べても大丈夫な場合もありますが、本当にカビが原因で食べないほうがよい場合があるのです。
しっかりと見極めるためにも、カビなどが原因でくさったトマトの見分け方を具体的にご紹介しておきますね。

くさったトマトの見分け方

トマトは日持ちするものですが、傷や割れなどがあるものはカビが生えて腐るのが早いので要注意です。
傷や割れがあるトマトは買わないように気を付けましょう。

カビが生えたトマトを食べると腹痛や嘔吐などの中毒症状やアレルギー反応が起こる恐れがあります。

次に示すような特徴がある場合には、迷わず食べずに捨ててくださいね。

見た目、触った感じ

  • 部分的に溶けている
  • 水分が出ている
  • 持つと崩れるほど柔らかい
  • カビのような白や黒い点がある
  • 明らかな虫食い穴がある

匂い

  • 生臭いごみのような匂い
  • 酸っぱい匂い

  • 苦味がある
  • 酸っぱさがある

なお、せっかくだったら、トマトを買うときに美味しいトマトを選びたいですよね。
美味しいトマトの選び方についてはこちらの記事を参考にしてください。

【必見】美味しいトマトの選び方、見分け方がわかる4つのポイント!

トマトの黒い点が気にならない食べ方

トマトの黒い点は取り除けば大丈夫とお伝えしてきました。

でも、取り除いたとしても、

「中のほうにカビ菌が残っているんじゃない?」
「なんか気持ち悪い」

と感じる方もいますよね。
そんな方に、あまり気にならない食べ方をおすすめしたいと思います。

それは、トマトを細かく刻み加熱する方法です。
この方法であればトマトは材料として紛れてしまうので、ほとんど気にならないのではないでしょうか。
トマトは加熱しても栄養は失われず、むしろ吸収率がアップするので一石二鳥ですね!

ご参考までにトマトのレシピ動画をご紹介します。

トマトパスタソース


ミネストローネスープ


トマト煮込みハンバーグ


トマトジャム

トマトの黒カビを防ぐ保存方法

正しい保存方法と保存期間を知っておけば、トマトが痛んでしまう前に食べられますよね。
黒カビが生える心配もなく安心できます。

トマトは冷蔵の他にも冷凍や乾燥・加工などいろいろな保存方法があります。
以下にポイントをご紹介しますね。

冷蔵保存の場合

トマトを冷蔵保存する時は、お皿やパックにヘタを下にして並べて、ビニール袋に入れて口を閉じて野菜室に入れます。(日持ち:10日間)

冷凍保存の場合

トマトをきれいに洗いヘタをとって、ラップやフリーザパックに入れて冷凍保存します。
包丁でヘタ部分を切った場合はラップして空気から保護しましょう。(日持ち:1か月)

乾燥保存の場合

輪切りにしたトマトをオーブン(低温)で1時間加熱します。冷めたら保存袋にいれて冷蔵庫で保管します。(日持ち:1か月)

加工保存の場合

トマトはスープやパスタソースなどあらゆる料理に加工して使用できる万能野菜です。
例えば、トマトソースやケチャップに加工して冷凍します。(日持ち:1か月)

より細かい部分まで詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

トマトを長持ちさせる保存方法!常温・冷蔵・冷凍のやり方解説【保存食レシピあり】

まとめ

鮮やかなトマトに黒い点があるのを見つけると、ぎょっとして不安になってしまいますよね。
トマトの黒い点の原因以下のものがありました。

  • 芯腐れ(しんぐされ)
  • 黒斑病(こくはんびょう)
  • 尻腐病(しりくされびょう)
  • 黒カビ

しかし、黒カビ以外は、黒い部分を取り除けば人体に害がなく食べられます。
黒い点がどの原因によるものなのか、捨てる前に確認してみてくださいね。

もりな
もりな

なお、触った感じや味や臭いに違和感があれば、迷わず捨てることも覚えておきましょう。

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