甘味と酸味がおいしいトマトと言えばリコピン!
1年を通してお店で見かけることが多いので、普段から食卓に並ぶ機会が多いですね。
サラダにしたりトマトスープなどいろいろな料理に使えて便利です。
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われているほど栄養価が高いんです。
普段からよく見かけますが、お店で売られているトマトって色んな色をしていて大きさが違ったり、形が細長いものなどたくさんありますね。
それに、トマトと言っても一般的な「トマト」と小さい「ミニトマト」がありますが、どちらの方が栄養価が高いのかも気になりますね。
「大きさが違うのはわかるけどリコピンってどっちが多いんだろう・・・」と思われている方もいらっしゃるのでは?
トマトとミニトマトって、見た目だけではなく味や栄養価にも違いがあるんです。
Contents
トマトとミニトマト、どっちが先なの?
トマトとミニトマト、どっちが先か?というと・・・
じつはトマトの原種は小さなトマト!
「えッ?そうなの・・・」と思われた方も多いのではないでしょうか?
どちらかというと、トマトを品種改良してミニトマトができたんじゃないの?といったイメージですね。
ところが、元祖はミニトマトに近く小さい実をたくさんつけていたチェリータイプ!
それが突然変異(ミュータント)でゼリー状の部屋が増え、大きくなるトマトが生まれたってことです。
今では品種改良され、ピンクやオレンジなど様々な色のトマトをお店でも見かけますね。
トマトは色のほかに大きさ、形などによってケチャップや缶詰などの加工用とそのままで食べる生食用に分けられています。
それでは、どんな違いがるのか見ていきましょう。
トマトとミニトマトの特徴を比べてみよう!
トマト | ミニトマト | |
大小基準 | 40g以上(ミディアム)150g以上は大玉 | 40g以下 |
断面 | 皮に対してやわらかいゼリー状の部分が多い | 皮もゼリー状の部分の割合が少ない |
皮 | 薄くてやわらかい | 厚くて固い |
味 | 甘みと酸味のバランスがいい | 比較的甘味が強く、甘味がギュッと凝縮 |
収穫 | 収穫後の追熟が可能 | 完熟状態で収穫 |
40g以上の重さがあるのが一般的に言われているトマトです。
トマトの中でも150gまでの重さがあるものが中玉トマト、150g以上の重さのものが大玉トマトと呼ばれています。
ミニトマトは小さなトマトの総称です。
トマトよりも小さい規格で40g未満の重さのものが「ミニトマト」や「プチトマト」と呼ばれています。
種類も多く、色はオレンジや黄色、赤や緑色など様々で、形も丸いものや三角や細長いものなどバリエーションも豊富ですね。
トマトとミニトマトの栄養成分の比較
もともとは同じトマトなので、栄養価は同じか大きいトマトの方が上回っているように感じますが・・・
それではトマトとミニトマトに含まれている栄養成分の違いを見てみましょう。。
栄養成分 | トマト | ミニトマト |
リコピン | 3mg | 8.1mg |
βカロテン | 540mg | 960mg |
ビタミンC | 15mg | 32mg |
カリウム | 210mg | 290mg |
マグネシウム | 9mg | 13mg |
食物繊維 | 1.0g | 1.4g |
実際は小さくてもミニトマトの方が、栄養価が高いですね。
特にリコピンは2.5倍とスゴイんです!
ミニトマトが普通のトマトと比べて栄養価が高いのは、完熟の状態で収穫されるので栄養分がギュッと詰まっているからなんです。
栄養を摂るならどちらがいいかと聞かれたら、ミニトマトの方がおすすめってことです。
ちなみに、トマトとミニトマトに含まれている栄養成分の効果・効能は
- 美容効果やアンチエイジングに導く効果…リコピンやβカロテン・ビタミンCの抗酸化作用
- 貧血の予防や改善・・・ビタミンCが鉄分の吸収を良くしてくれる
- 食欲不振や胃もたれなどの症状を緩和…カリウムやカルシウム
- 風邪の予防や目の疲れなどを緩和・・・βカロテン
- アトピーなどのアレルギー症状の緩和・・・リコピンやビタミン類
などがあります。
ミニトマトにいろいろな色があるのは栄養成分の差!
ミニトマトの色がたくさんあって、なんでこんな色をしているんだろうって気になりますね。
お店に並んでいるトマトを見てもどれがいいのかわからない・・・なんてことも
じつはミニトマトの色の違いは、栄養成分の差なんです。
なので、迷ったときは、それぞれの栄養成分で決めるのが一番簡単!
たとえば・・・
- 赤い色のミニトマトには「リコピン」が豊富!
- 黄色いミニトマトにはポリフェノールの1種「ルチン」が血液の流れをスムーズにしてくれます。
- オレンジ色のミニトマトには「βカロテン」で免疫力アップ!
- みどりいろのミニトマトには「クロロフィル」消臭効果やデトックス効果が期待できます。
お店でカラフルなミニトマトを見つけたら、栄養素で選んでみるのもいいですね。
リコピンを効率良く摂れるれミニトマトの食べ方
それではミニトマトのリコピンを効率よく摂れる食べ方を紹介します。
普段の食卓では、だいたいミニトマトはサラダなど生でそのまま食べちゃいますね。
それもおいしいんですが、じつはひと手間で栄養価と吸収率がアップします!
ミニトマトをくし切りなど小さくカットする…生野菜サラダなど
ミニトマトの皮は果肉よりもリコピンが豊富!
抗酸化作用のあるリコピンを効率よく摂るには、皮のまま食べるのが一番。
でも、そのままでは比較的皮が厚く消化されにくいんです。
そのため、トマトの皮をカットし細胞壁を壊して栄養素を吸収しやすくします。
オリーブオイルをかけて膜を作る・・・カプレーゼなど
オイルはコーティングすることで、ミニトマトの酸化を防ぐ役目があります。
ミニトマトのカット面が空気に触れると酸化しやすいのですが、オイルが膜を作って空気を遮断してくれるので、早く傷むのを防いでくれるんです。
また、リコピンやβカロテンは脂溶性の成分!
脂溶性は油に溶けやすい性質がありますので、オリーブオイルと合わせることで小腸まで届き体内に吸収されやすくなるというメリットがあります。
加熱して食べる・・・トマトソースやスープなど
トマトは、生で食べた方が栄養をしっかり摂れるのでは・・・?と思っている人も多いのではないでしょうか?
ところが、トマトは生で食べるよりも加熱したほうがリコピンの吸収率がアップ!するんです。
ミキサーにかけてトマトジュースに!
トマトを皮ごとミキサーにかけるだけで、自宅で100%トマトジュースが楽しめます。
そのまま食べるよりも消化にいいので、栄養を効率よく摂取することができますよ。
飲むだけだし、味つけも何もいらないので本当に簡単!おすすめです。
まとめ
トマトとミニトマトの違いや栄養素「リコピン」についてまとめてみました。
もともとはミニトマトが先にあって、完熟した状態で収穫するので比較的トマトよりも甘味があり、リコピンの含有量も多く含まれています。
それに比べてトマトは、収穫時はまだ完熟していなくても、収穫後に追熟させることができるんですね。
そのため、青いトマトも日にちが経てば赤くなり酸味が減りおいしくなります。
トマトやミニトマトのリコピンは皮の方に多く含まれています。
食べるときは切り刻んだり加熱したり方が吸収しやすくなります。
これからはひと手間でリコピンを効率よく摂れるように工夫しましょう!
今回、トマトとミニトマトを比較することで「そうなんだ!」という発見があったならうれしいですね!
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