「ベジブロスって何?」
「ベジブロスを食べると、どんな効果があるの?」
「ベジブロスを使ったレシピを教えて!」
という方も多いと思います。
ベジブロスとは、野菜くずを使って作るだしのことなんです。
我が家では、子供がお料理のお手伝いをしてくれるのですが、
「野菜の皮の剥き方」が、とにかく厚い!
もったいないなぁ・・・と思いながら、捨てていました。
でも、「ベジブロス」を作るようになってから、
野菜の皮の剥き方が厚いことも、笑って許せるようになりました!
なぜなら、捨てるしかなかった野菜くずが、
栄養豊富なベジブロスに生まれ変わるからなんです。
そんなおすすめのベジブロスについて、今回は
- ベジブロスとは
- ベジブロスの栄養・効果
- ベジブロスの作り方
- ベジブロスの活用レシピ
を紹介します。
この記事を参考に、みなさんも
ぜひ、ベジブロスを作ってみてください。
ベジブロス効果で、さっそく、美肌や健康を手に入れちゃいましょう!
Contents
ベジブロスとは
ベジブロスとは、野菜くずを煮出して作る、出汁(だし)のことです。
野菜くずとは、
- 皮
- ヘタ
- 根元
- タネ
のことで、普段は捨ててしまう部分です。
実は、この野菜くずの出汁は、栄養満点なんですよ!
これから、ベジブロスの魅力について詳しくご紹介していきますね。
ベジブロスの栄養
ベジブロスには、野菜本来のミネラルやビタミンはもちろんのこと、
- ポリフェノール
- カロテノイド
- イオウ化合物
といったファイトケミカルも豊富に含まれています。
ファイトケミカルは、「第7の栄養素」といわれ、
特に、その強い抗酸化力が注目を集めています。
ファイトケミカルについて、みていきましょう。
ファイトケミカルとは
ファイトケミカルとは、植物が、紫外線や虫などから、
身を守るために作りだしている物質のことです。
私たちは、このファイトケミカルを上手に摂取することで、
- 細胞の酸化を防ぐ
- 病気から体を守る
といった抗酸化力を高めることができます。
ファイトケミカルは、
- 色
- 香り
- 苦み
- 辛味
- ネバネバ
の成分として、野菜に含まれています。
特に、
- 日光に当たり続ける、葉の部分
- 土の中の雑菌と戦う、実の皮部分
- これからグングン成長する、タネやヘタ部分
にファイトケミカルが豊富です。
このファイトケミカルは、野菜の「細胞壁」に、しっかりと守られています。
つまり、野菜を「ただ食べる」だけでは、栄養が体に吸収されることなく、
そのまま、体外に排出されてしまいます。
野菜くずをコトコト煮込むことによって作られたベジブロスには、
野菜の「細胞壁」から溶けだした、たくさんのファイトケミカルが、
豊富に含まれています。
私たちは、このベジブロスを食べることで、ファイトケミカルの栄養を、
効率よく摂取することができるのです。
でも、「野菜を加熱すると、栄養が減っちゃうんじゃないの?」と、心配になりますよね。
大丈夫です!
ファイトケミカルは、熱に強いので、
加熱しても、栄養が減ってしまうことはありません。
安心してくださいね。
ベジブロスの効果
ベジブロスは、強い抗酸化力が大きな魅力です!
その効果は、生ジュースの、およそ100倍ともいわれ美肌や健康に効果的なんですよ。
ベジブロスを食べると、
- 透明感あふれる美肌効果
- 血液サラサラで、動脈硬化予防
- 粘膜強化で、免疫力アップ
- 酵素活性で、がん予防
- 疲れ目対策
が期待できます。
それぞれ詳しくみていきましょう。
透明感あふれる美肌効果
ベジブロスを食べると、肌に嬉しい効果が期待できます。
ベジブロスは、
- シミ
- シワ
- たるみ
の原因となる、活性酸素を消去し、肌の透明感を引き出してくれます。
特に肌の、
- 日焼け予防
- 日焼け後の回復
を助けてくれますよ。
ベジブロスの、お肌への効果を高めるには、
リコピン豊富なトマトの野菜くずが、おすすめです!
血液サラサラで、動脈硬化予防
ベジブロスには、私たちの血液を、サラサラにしてくれる効果があります。
ベジブロスを食べることで、ドロドロ血液の原因である、血中の脂質を体外に排出して、
血管のつまりを予防できるのです。
その結果、
- 動脈硬化
- 心臓病
といった、病気の予防にもつながります。
ベジブロスに玉ねぎの皮を使うと、血液サラサラ効果が得やすくなりますよ。
粘膜強化で、免疫力アップ
ベジブロスには、のどや内臓などの粘膜を丈夫にして免疫機能を高める効果があります。
健康な粘膜は、私たちの体に強力なバリアを作ります。
そのため、ウイルスや細菌の侵入を防ぐことができるのです。
また、肌の粘膜も強化してくれるので、ニキビなどの、肌トラブルにも効きますよ!
ベジブロスの免疫力効果を高めるには、
βカロテンを多く含む、ニンジンの皮などを使うといいですね。
酵素活性で、がん予防
ベジブロスには、がん予防の効果が期待できます。
がんの予防には、
- 解毒酵素
- 抗酸化酵素
といった、体を守る酵素の働きも重要です。
ベジブロスがこの酵素を活性化することで、がんの原因となる活性酸素を取り除き、
がん予防につながります。
特に、ブロッコリーやキャベツの芯に含まれるスルフォラファンが、抗ガン作用を高めます。
疲れ目対策
ベジブロスを食べることは、疲れ目対策にもなります。
具体的には、
- 眼精疲労の回復
- 視力改善
- ドライアイ
などの効果が期待できます。
特にナスなどに含まれる、アントシアニンは、疲れ目への即効性があると言われています。
パソコンやスマホなどで、目を酷使されている方は、ぜひお試しください。
色で見分けるベジブロスの効果
ベジブロスは、野菜くずの色で得られる効果が変わってきます。
下の表に、「色と効果」をまとめたので、参考にしてくださいね。
野菜くずの色 | 栄養素 | 含まれる主な野菜くず | 主な効果 |
赤色 | リコピン | トマトの切れ端 パプリカの種の付いたヘタ | 美肌効果 |
茶色 | ケルセチン | 玉ねぎの皮 | 血液サラサラ |
橙色 | βカロテン | ニンジンの皮 かぼちゃの種・わたのヘタ | 免疫力アップ |
緑色 | スルフォラファン | ブロッコリーの茎 キャベツの芯 | 抗ガン作用 |
紫色 | アントシアニン | 茄子ヘタ | 疲れ目対策 |
ベジブロスの作り方
材料
- 野菜くず 両手いっぱい
- 水 1300ml
- 酒 小さじ1杯
作り方
- 鍋に野菜くず・水・料理酒を入れる
- 野菜が少し揺れるくらいの弱火で、20~30分煮込む
- ザルでこす
※煮込んでいる途中で出てくるアクには、ファイトケミカルが含まれているので、
取り除かないでください。
いったん火を止めて、粗熱を取ってから、
再度、弱火で10分程煮だすと、さらに濃厚なベジブロスになりますよ。
ベジブロスにおすすめの野菜
「材料の野菜くずは、どんな野菜を使えばいいのかな?」と迷ってしまった方は、
上の「ベジブロスの効果」でお伝えした表を参考にしてみてくださいね。
また、色々な野菜を用意出来る方は上の表にある5色が揃うように、ベジブロスを作ると、
栄養のバランスが整います。
ショウガ(抗アレルギー作用)やネギ(殺菌作用)などの香りが強い野菜にも、
ベジブロスの効果をアップさせる栄養が含まれているので、積極的に使ってみてください。
セロリやキャベツの量が多すぎると、苦みが強くなるので注意しましょう。
作り方のポイントと注意
野菜くずは、そのまま使ってもよいですが、冷凍すると、煮込んだときに、
野菜の細胞から栄養が溶けだしやすくなり、ベジブロスの効果が高まります。
野菜くずを一度に沢山用意できない方は、野菜くずの水気をふいて、冷凍保存しておくと一石二鳥ですね!
それから、野菜の表面の「汚れ」は、流水で30秒以上、しっかり洗い流すようにましょう。
残留農薬が気になる方は「野菜用洗剤」を使うのも、おすすめですよ。
ベジブロスは作ってから、
- 冷蔵で3日以内
- 冷凍で2週間以内
に使い切るようにしましょう。
ベジブロスの活用レシピ
ベジブロスは、コンソメや味噌などで味付けをして、シンプルに楽しむのもいいですよ。
野菜の旨味を感じる、美味しい出汁が出ています!
少しアレンジしてベジブロスを使ってみたい方は、こちらのレシピも参考にしてみてください。
美肌になれる!トマトとパプリカの炊き込みご飯
材料
- ベジブロス 約米2合分
- 鶏もも肉 一枚
- ズッキーニ 1/2本
- トマト 1個
- パプリカ 1/2個
- 米 2合
- 鶏ガラスープ 小さじ1
- 有塩バター 大さじ1
- 塩 小さじ1
- こしょう 適量
作り方
- トマトはヘタを取り、十字に切れ目を入れ、パプリカを乱切りにする
- 鶏もも肉を一口大に切り軽く塩1/2と胡椒をし、ズッキーニは輪切りにする
- フライパンにオリーブオイル大さじ1/2を加え、鶏もも肉に焼き目がつくように焼く
- 炊飯器にあらかじめ洗っておいた米とベジブロス(2合の水分量から大さじ3のベジブロスを減らして)を加え、鶏もも肉、トマト、ズッキーニ、パプリカ、鶏ガラスープ、塩小さじ1/2を加えて炊く
- 炊き上がったら有塩バター大さじ1を加え混ぜて完成!
鶏肉やバターの油分が、美肌に効く栄養素の吸収率を上げてくれる美容効果の高いレシピです!
ベジブロスには、リコピン豊富な赤色の野菜くずや、βカロテン豊富な橙色の野菜くずを用意すると、さらに美肌効果がアップしますよ!
果物くずを使ったレシピ
ここまで、主に野菜を使ったベジブロスについてお伝えしてきました。
「あれ?果物くずは使えないのかな?」
と、思われている方もいらっしゃいますよね。
果物くずも使えますよ!
もちろん、先ほどご紹介したファイトケミカルも豊富です。
果物くずを使うと、ベジブロスに果物のフルーティーな香りが移ります。
その香りを利用して、こんなレシピはいかがでしょうか?
果物クズで、おしゃれなベジブロス氷
材料
- りんごの皮 りんご2個分
- 水 1300ml
作り方
- 鍋にりんごの皮・水を入れる
- りんごの皮が少し揺れるくらいの弱火で、20~30分煮込む
- 火を止めたら、蓋を取らずに、10分程そのままに
- ザルでこす
- ベジブロスが冷めたら、製氷皿に移し、冷凍庫で凍らせる
りんごの皮の色と香りがベジブロスに溶け、ほんのりピンク色で、
優しくりんごが香る、おしゃれなベジブロス氷ができますよ!
氷を作るときに、ブルーベリーやイチゴを一緒に閉じ込めると、
さらに、おしゃれ感がアップします。
ベジブロス氷を、アイスティーなどに浮かべて、色や香りを楽しんでみてくださいね!
ベジブロスの果物くずには、基本的には、どんな果物を使っていただいても大丈夫です。
ただ、果物の皮を使う場合、輸入果物は、農薬などの汚れが気になる方も多いと思います。
私も、皮の汚れが気になってしまうので、国産の果物をしっかり洗ってから使っています。
まとめ
ベジブロスには、今話題のファイトケミカルが豊富に含まれていましたね!
ファイトケミカルは、色で効果を判断できるので、
「足りない栄養素を意識的に取り入れやすい」のが良いと思います。
ベジブロスを作るのが面倒だな、という方は、スティックタイプもあるので、
ぜひ活用してみてください。
私が料理をするときは、野菜の皮を直接、鍋に剥き入れて火にかけて、
お味噌汁のだしをとっちゃいます。
お料理の時短になるのでおすすめですよ!
みなさんも、ご自分の、お料理のスタイルにあったベジブロス作りを楽しんでみてください。
一緒に美肌!健康!になっちゃいましょう!
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