「パセリって隅っこにある飾りでしか見たことない・・・」
「苦いしマズい・・・食べないで必ず残す」
「そもそもパセリって栄養どのくらいあるんだい?」
パセリのイメージって、「やっぱり飾りだよ」って思っている人も多いのでは・・・
いつも料理のお皿やお弁当にちょこんとのっている緑の葉っぱ的な感じでしょうか?
パセリはあくまでもサブという感じでしょうから、あまり自宅の料理で使うことってないのかもしれませんね。
でも、実はパセリって意外と栄養価が高いせり科の野菜なんですよ。
本当はもっと地位が上がってほしい(?)野菜のひとつなんです!
ということで今回は
- 「パセリの栄養価が高いって本当!?その効果は」
- 「パセリの特徴とおいしいパセリの選び方」
- 「パセリをおいしく食べる簡単レシピ」
- 「パセリを長持ちさせる保存方法と賞味期限」
といった内容について紹介していきます。
パセリの栄養価が高いって本当!?その効能・効果は
パセリは単なる添え物ではなく、食べると体にとってもいい野菜なんです。
何が体にいいのかというと、他の野菜に比べてビタミン類やミネラル類の含有量がトップクラスに多いという点。
たとえば、普段食べているサラダにちょっと加えるだけでも栄養のバランスが格段に上がります。
また、葉緑素(クロロフィル)が多く含まれているので、悪玉のコレステロールから体を守ってくれるといったうれしい効果もあるんです。
それでは、パセリにどんな栄養素あるのか見ていきましょう。
パセリの栄養素の種類
パセリには健康に有効な成分が豊富に含まれているんです。
日本で栽培されている野菜は150~180種類ありますが、その中でパセリがなんと!
- カルシウム・カリウム・鉄は第1位
- 食物繊維は第2位
- ビタミンB2は第3位
- カロテンは第4位
なんですよ。スゴイですね!
生活習慣病の予防や精神を安定させる効果も期待できるので、日ごろからぜひ食卓に並べたいところです。
主な栄養素は
- ビタミンC
- カロテン
- 鉄分
- カリウム
- カルシウム
- ビタミンK
となっています。
パセリの1日摂取量の目安は200g
栄養価が高いパセリですが、一日最大摂取量の目安は200gといわれています。
200gといってもあまりピンときませんよね。
だいたい、お店で売っている袋の状態が1つ200g。これで一日の最大摂取量ということですね。
好きな人は一日で食べちゃうこともあるとか・・・
ここで気を付けたいのがカリウムの過剰摂取。
健康な人であればカリウムを摂り過ぎても体外に排出されるので問題はありません。
でも腎機能が弱っている場合は、うまくカリウムが排出されないので注意が必要なんですね。
パセリがどんなに栄養価が高くても、適量が一番ってことです。
パセリに含まれる栄養素の効果
β-カロテンとクロロフィル・・・動脈硬化の改善・予防
- 体の中にある活性酸素を除去してくれる
- クロロフィルは血液をサラサラにしてくれる
※パセリの色はカロテンの黄色とクロロフィルの緑が合わさったもの
カリウム・・・高血圧予防
利尿効果があり血圧を下げる効果が期待
鉄・ビタミンC・・・貧血を予防
ヘモグロビンの材料となる鉄や鉄の吸収を高めるビタミンCが豊富
※ヘモグロビンの量が減ると貧血になる
カルシウム・ビタミン類・・・精神の安定
イライラや興奮を抑え、精神を安定させる
β-カロテン・ビタミンCカルシウム・ビタミン類・・・美肌効果
- 活性酸素を無効化にする
- しわの予防や改善・さまざまな相乗効果で美肌を導く効果がある
ピオン・アピオール・・・口臭予防
- 特有の香りには殺菌効果があって、口の中の殺菌が減る効果
- アピオールの特有な香りで口直しになり口臭予防にもなる
ピオン・・・腸の働きを整える
- 腸の中の有害細菌の繁殖を抑える
- 腸の痙攣を抑えるため痙攣性下痢の緩和に役立つ
パセリにはさまざまな栄養素が豊富に含まれています。
そのため健康にもうれしい効果がたくさんあるんですね。
パセリの特徴とおいしいパセリの選び方
パセリって、いつでもお店に並んでいるのを見てもいつも素通りしちゃいますね。
でも、栄養が豊富に含まれているパセリは、日々の食卓に並べて欲しい野菜のひとつなんです。
それならせっかくなので、おいしいパセリを選びたいって思いますよね。
それでは、そんなパセリの特徴と選び方を紹介しちゃいます!
パセリの特徴って?
もともとパセリはセリ科の植物で、原産は地中海沿岸部。
ヨーロッパでは平らな葉の形をしているイタリアンパセリが一般的です。
日本では「カーローパセリ」と呼ばれる葉が縮れたパセリが一般に流通していますね。
最近では年間を通してお店でも見かけるパセリですが、おいしく食べられる旬の時期は春と秋なんです。
パセリは種をまいて1ヶ月くらいで収穫できるので、ご家庭でもプランターを利用して簡単に作れちゃいます。
おいしいパセリの選び方
お店で買う時は、葉のちぢれ具合がおいしいパセリを見分けるポイントですね。
パセリの葉のちぢれが細かくて多いものを選びます。
葉のちぢれが少ないと、苦味があったり固い場合があるんです。
そして茎にはハリとつやがあり、切り口が黒ずんでいないパセリが新鮮です。
パセリをおいしく食べる簡単レシピ
パセリは苦い!マズい!そしてなぜかお店ではパセリを使い回しで使っている!なんて言われたことがあったりして・・・どうしても味やにおいが苦手という人も多いのも事実です。
そんな時は油で揚げてみると苦味が少なくなります。
苦味がある野菜も、ちょっと工夫をすると食べられるってことあるんです。
パセリをおいしく食べるには
パセリはそのまま食べると苦味や特有のくせがあって食べにくいです。
そうはいっても、栄養満点のパセリを食べないのはもったいない!
ここからはパセリのおいしい食べ方をいくつか紹介しますね。
パセリの簡単レシピはこれ!
パセリの天ぷら
- パセリ 40g
- 小麦粉 40g
- かたくり粉 10g
- たまご 1/2個分
- 水 100ml
- 塩 少々
《作り方》
- ボウルに小麦粉とかたくり粉・水を入れて天ぷらの衣を作ります。
- パセリの水気をきって天ぷらの衣を付けてカラッと揚げれば出来上がりです。
- 塩をつけて食べるとおいしいですよ。
お手軽パセリ炒め
- パセリ 100g
- ごま油 適量
- しょうゆ 小1
- 砂糖 小1
- 酒 小1
《作り方》
パセリを葉と茎に分けてザク切りにしたらごま油で炒めるだけ、簡単ですね。
お好みの固さになったらしょうゆ・砂糖・酒で味付けして出来上がりです。
パセリのかんたん煮浸し
- パセリ 80g
- しょうゆ 大1
- みりん 大1
- 酒 大1
- だし汁 180cc
※めんつゆでも可
《作り方》
- しょうゆ・みりん・酒・水を鍋に入れ沸騰させ、パセリの漬け汁を作ります。
- 鍋に塩を少々入れて煮立たせます。水1リットルなら塩10gが目安です。
- パセリは小さめにちぎって、鍋に入れたら好みの固さに茹でます。
- 水にさらしてパセリを冷まします。
- パセリの水気をきって漬け汁に入れ、30分〜1時間くらい漬け込めばできあがりです。
パセリをおいしく食べる一番のおすすめは天ぷらですが、その他には・・・
- みじん切りにしてパスタやサラダに入れる
- オリーブソースに入れる
- タルタルソースに入れる
- カツなどの揚げ衣に入れる
- 卵焼きに入れる
- カレー味にする
など、本当はパセリっていろんな料理に使えて便利なんですよ。
参考までに、お店で売っているパセリの袋詰めされている重さは、バラバラです。
軽いもので30gくらいですが、袋いっぱいに詰められている場合は200gあったりします。
ちなみにパセリの茎の部分ってちゃんと使ってますか?
じつは葉っぱと同じ栄養があるので、捨てるのはもったいないですよ!
パセリの量や調味料は使うパセリの量に合わせて加減すればおいしくできます。
パセリを長持ちさせる保存方法と賞味期限は
パセリは暑さや乾燥に弱いので外気に触れないようにします。
食べきれずに残ってしまったパセリは、冷蔵か冷凍で保存しておけばいつでも使うことができますよ。
保存する前にしっかり洗っておくと、使うときに便利です!
パセリをそのままの状態で保存する
数日のうちに使い切るなら↓
- パセリの水気を切って新聞紙やキッチンペーパーなどに包みます。
- ポリ袋に入れて野菜室に入れて保存します。
すぐに使わないときは↓
- フタが付いた小さめの容器にパセリの茎の部分が浸るくらいの水を入れます。
- 水を入れた容器にパセリの茎を差してふたをします。
- パセリの茎が下になるように冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
- 2~3日に一度は水揚げを良くするため根元を切って水を交換すると長持ちします。
パセリを乾燥して保存する
パセリを乾燥させると長期保存が出来ます。
- パセリの水気を切ったら電子レンジにキッチンペーパーを敷いて、重ならないように並べます。
- 600wで2分くらい加熱したらパセリを混ぜ合わせてもう一度2分くらい加熱します。
- パセリに湿り気がなくなったら電、子レンジから取り出してそのまま冷まします。
- パセリが冷めたら袋などに入れて粉々にします
- 乾燥させたパセリを密閉容器や保存袋に入れて冷蔵で保存します。
乾燥パセリの作り方について詳しくはこちらをどうぞ!
生との栄養価の違いについても解説しています。
パセリを冷凍で長期保存する
- パセリを洗って水気を切ります。
- 保存袋に入れ冷凍庫で凍らせます。
- 凍ったら冷凍庫から取り出し、手で粉々にしちゃいます。
- 密閉容器に移し、冷凍で保存します。
パセリの保存期限ってどれくらい?
保存の目安としては・・・
- 常温であれば3日くらい
- 冷蔵保存なら2週間くらい
- 冷凍保存にすれば数カ月
パセリは乾燥させてから保存するとより長期に保存することができます。
まとめ
殆どの人に好まれていなかったパセリですが、栄養価が高く健康にも良い成分がとても多く含まれていることがわかりました。
意外なところでは口臭予防になったり利尿作用があったり、そして女性にうれしい美肌効果にも期待が出来る・・・なんてうれしいですね。
パセリに対して少し見る目や考え方が少し変わったのではないでしょうか
今まではお皿のすみっこの方に単なる添えもののとしてあったパセリですが、これからは調理法を工夫すれば日々の食事に取り入れることができそうですね。
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