今注目の根菜「ビーツ」がスゴイ!栄養と効能、おすすめレシピも紹介

今注目の根菜「ビーツ」がスゴイ!栄養と効能、おすすめレシピも紹介スーパーフード

栄養価が高いことから、「奇跡の野菜」「食べる輸血」とも言われているスーパーフードのビーツ。
ボルシチで有名な根菜ですね。

ピンク色でかわいいですね!
ビーツを取り扱っているお店も増えているんですね。

このページでは、

  • ビーツとは
  • ビーツの栄養と効能まとめ
  • ビーツの下ごしらえや保存方法

についてお話していきますね。

ちなみに、ビーツについて詳しくなったら、食べてみたくなりますよね。

そんなあなたに朗報です。
このページでは、ビーツを使ったレシピもちゃっかり紹介しています!

もりな
もりな

どれもおすすめなレシピなので、気になるレシピはさっそく作ってみてくださいね。

「そもそもビーツってどんな野菜?」

まずはその疑問からお答えします。
それでは、一緒に見ていきましょう!

ビーツとは赤色が特徴の根菜で甘味が強い

ビーツとは赤色が特徴の根菜で甘味が強い

ビーツの原産国は地中海沿岸から西アジアです。

丸っこいビーツの見た目はカブとよく似ていますね。
でもじつはカブではなくて、ほうれん草と同じアカザ科に属しているんです。

砂糖の材料とサトウダイコン(てん菜)と同じ仲間なので、ショ糖を含んでいて甘味があるのが特徴です。

ビーツを輪切りにすると年輪のような模様があらわれます。
ビーツならではのきれいな模様ですね。

ビーツの色はベタレイン色素によるもの

ビーツの色はベタレイン色素によるもの

綺麗な赤色ですね。
ビーツといえばこの赤色も特徴といえます。

この赤色は「ベタレイン色素」という色素による発色なんです。
ベタレイン色素には、以下の2種類の色素が含まれています。

  • 赤紫色を発色する「ベタシアニン
  • 黄色を発色する「ベタキサンチン

この2種類の色素を総称して、ベタレイン色素と呼んでいるんですね。

ビーツの色は赤色だけではない

ビーツの色は赤色だけではない

じつは、ビーツの色って赤色だけではないんです。

ベタシアニンとベタキサンチンのバランスによってさまざまな色のビーツもあるんです!

外皮がオレンジ色で、中身は鮮やかな黄色をしたゴールデンビーツや、赤と白のしましまになったサラダビーツなどです。

ゴールデンビーツは、切るとサツマイモのように黄色くて、赤いビーツよりも甘いんだそうです。
サラダビーツは、真っ赤なビーツよりも生で食べやすいようです。

海外産のビーツは通年、国産のビーツは2回収穫できる

ビーツは海外産が多く流通していて、海外産のビーツは一年中手に入ります。
主な輸入元はオランダやオーストラリアなどです。

国内では長野や茨城、埼玉などで栽培されています。
国産の旬は6~7月、11~12月の2回です。

じつは別名がたくさん!

日本では、ビーツとよばれていますが、じつはいろんな別名があるんです。

  • レッドビート
  • ビートルート
  • テーブルビート
  • ガーデンビート
  • ウズマキダイコン

また、葉の軸などが赤いことから、和名では火焔菜(カエンサイ)と呼ぶんだそうです。

今注目の根菜「ビーツ」の栄養と効能まとめ

今注目の根菜「ビーツ」の栄養と効能まとめ

ビーツには、他の野菜にはあまり含まれていない栄養素が含まれているんです。
ベタレイン色素などは、ビーツの栄養の特徴とも言えますね。

「ビーツってどんな栄養素が含まれているの?」

ということで、生ビーツの栄養成分をまとめてみました!
可食部100gあたりの栄養素を七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。

栄養名含有量
エネルギー41kcal
たんぱく質1.6g
脂質0.1g
炭水化物9.3g
食物繊維2.7g

B

ビタミンB10.05mg
ビタミンB20.05mg
ナイアシン0.3g
ビタミンB60.07mg
葉酸110μg
パントテン酸0.31mg
ビタミンC5mg
ミネ

カリウム460mg
カルシウム12mg
マグネシウム18mg
リン23mg
0.4mg

ビーツってミネラル成分の宝庫なんですね!
ビタミンCや葉酸も豊富なんです。

エネルギーは生にんじんの可食部100gのエネルギーとほぼ変わらないくらいです。
同じ根菜類のじゃがいもやさつまいもと比べるとヘルシーですね。

次に、ビーツに含まれている栄養や成分の効果・効能について詳しくお話していきます。

血管を広げて血行促進!その仕組みも解説

血管を広げて血行促進!その仕組みも解説

ビーツには、硝酸塩が含まれています。
硝酸塩はカラダの中に入るとNOに変わります。
硝酸塩を構成している成分のうちの一つがNOなんです。

NOとは一酸化窒素のことで、一酸化窒素の化学式です。

身近なものを化学式でいうと、水をH2O、酸素をO2と呼ぶのと同じことなんですね。

もりな
もりな

つまり、ビーツを食べることでカラダの中でNOが作られてNOの効能が期待できる、ということです。

NOには、以下の2つのはたらきがあります。

  • 血流を良くする
  • 血管そのものをやわらかくする

NOのはたらきの仕組み

私たちのカラダの血管には動脈や静脈などがあります。
NOは、血管の中の内膜を形成している内皮細胞と関係があるんです。

ここでは動脈で解説していきますね。
動脈硬化を防ぐしくみのついてもわかっていただけるかと思います。

一緒に見ていきましょう!

動脈の構造

画像引用:NHK健康ch

動脈は、3つの膜で形成されています。

組織名(構成しているもの)役わり
外膜血管の外側を守ってくれる
中膜(平滑筋・2種類の線維)血管の伸び縮みをしてくれる
内膜(内皮下組織・内皮細胞血流が速くなるとNOをつくりだす

内膜は、内皮下組織の内側に内皮細胞があります。
血液とふれあっている血管部分が内皮細胞ということですね。

内皮細胞は、血の流れが速くなるとNOを作り出します。
すると、NOは中膜にある平滑筋にはたらきかけます。

その結果、平滑筋がやらわかくなって血管が広がるということです。

血栓ができるのを防ぐ!基礎代謝アップも期待できる

血栓ができるのを防ぐ!基礎代謝アップも期待できる

NOの血管を広げるはたらきは、血管の中で血栓ができるのを防いでくれます。
生活習慣病や動脈硬化などの予防に効果が期待できます。

また、血流が良くなるとカラダの中の酸素がたくさん使われるようになります。

運動した後って息切れしていませんか?
血のながれも良くなって、カラダがぽかぽかと温まりますよね。

すると、基礎代謝が上がって運動能力アップや疲労回復効果にもつながるんです。

もりな
もりな

脂肪を燃焼しやすいカラダになって、ダイエット効果も得られるかもしれませんね!

効果・効能栄養素
  • 血栓予防
  • 基礎代謝アップ
  • 運動能力の向上
  • 持久力アップ
  • 疲労回復
  • 冷え性改善
  • ダイエット効果
NO(エヌオー)

生活習慣病などを予防!アンチエイジング効果も

生活習慣病などを予防!アンチエイジング効果も

ビーツには強い抗酸化作用を持つ成分が豊富なんです。

抗酸化作用によって、カラダの中の活性酸素を除去してくれます。
活性酸素は、カラダの細胞を老化させてしまうんです。

カラダの中の細胞を傷つける存在をやっつけてくれる、すばらしい力なんですね。

また、コラーゲンの生成に必要な栄養素も含まれています。

もりな
もりな

ぷるぷる美肌も手に入れられそうですね!

効果・効能栄養素
  • 生活習慣病予防
  • ガン予防
  • アンチエイジング効果も!
ベタレイン色素
  • 生活習慣病予防
  • ガン予防
  • アンチエイジング効果
  • コラーゲン生成でぷるぷる美肌に!
ビタミンC

むくみ解消・高血圧の予防

カラダの中の余分な塩分を外に出してくれます。
むくみを解消し、血圧の上昇を抑える効果につながります。
ダイエットの強い味方!

効果・効能栄養素
  • むくみ解消
  • 高血圧予防
カリウム

整腸作用

整腸作用

ビーツはデトックス効果のある天然のオリゴ糖を含んでます。
オリゴ糖は善玉菌のエサになるんです。

腸内環境を整えて便秘の解消につながります。

また、血液をきれいにする効果が期待できるんです。

もりな
もりな

カラダの内側からきれいにしてくれるうれしい栄養ですね。

効果・効能栄養素
  • 腸内環境を整える
  • コレステロールや老廃物を排出
  • 便秘解消
  • 血液をきれいにする
  • 肌の奥の感想をうるおす効果も!
ラフィノース

肝機能アップ

ビーツには甘味成分や旨味成分となるアミノ酸を含んでいます。

肝機能を高めてくれるはたらきや、胃酸を調整するはたらきがあるんです。
肝臓に脂肪がつくのを防いでくれるので、肝硬変や脂肪肝の予防にもつながります。

効果・効能栄養素
  • 肝機能を高める
  • 肝臓に脂肪がつくのを防ぐ
  • 肝臓の病気予防
  • 動脈硬化、糖尿病などの予防
  • 肌や髪の健康を保つ効果で美髪になれちゃうかも!
ベタイン

おなかの赤ちゃんの成長に大切な栄養素も

おなかの赤ちゃんの成長に大切な栄養素も

ビーツには、胎児の「神経管閉鎖障害」になるリスクを減らす効果が期待できる栄養素を豊富に含んでいます。

神経管閉鎖障害とは、神経管の発育不全になってしまうことです。
おなかの赤ちゃんの成長にとって、とても大事なはたらきをしてくれるんですね。

また、おとなの脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を防ぐはたらきもあると言われているんです。

効果・効能栄養素
  • 赤血球をつくる
  • 赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを減らす
  • おとなの脳卒中や心筋梗塞の予防
葉酸

ビーツの保存方法

葉をカットして、ビニール袋に入れて野菜室で保存しましょう。
一週間以内に使い切ることをおすすめします。

また、下ゆでしたビーツは、保存袋に入れて冷凍保存ができます。
長期保存ができますが、一か月以内に使い切るようにしましょう。

ビーツの下ごしらえ方法

ビーツの下ごしらえ方法

ビーツはわりと硬い根菜なので、下ごしらえして柔らかくしておくこともおすすめです。

水洗いしたビーツを皮付きのまま茹でる、もしくはオーブンで焼く方法があります。

もりな
もりな

抗酸化作用のある色素が抜けないように、皮付きのまま下ごしらえすることをおすすめします。

茹でる

  1. ビーツにかぶるくらいの水と、大さじ2ほどの酢を入れた鍋にビーツを入れます。
  2. 沸騰したら弱火で30分ほど茹でます。
  3. 茹で終わったら鍋から出して、弱い流水にあてます。

火が通っていたら、皮がカンタンにはがれるので、茹で上げの目安にしてみてください。

色素が少し抜け出てしまうかもしれませんが、竹串をさして火の通りを確認することもできます。
竹串がスっと刺さればOKです。

茹でるときに、酢やレモン汁を加えると、赤色がより鮮やかに茹であがるんです。
塩は、退色させてしまう作用があるので、塩を入れたいときは仕上げの段階で入れましょう。

オーブンで焼く

ビーツをアルミホイルで包んで180℃で40分くらい焼きましょう。

茹で加減や焼き加減は好みやレシピに合わせてくださいね。
下ごしらえ後に皮をむきたいときは、スプーンで皮をけずるといいそうです。

ビーツの栄養を効率よく摂る方法

ビーツの栄養を効率よく摂る方法

ビーツには、シュウ酸というアクがわずかながら含まれています。

少量であれば生で食べても問題はないようです。
しかし、健康面が気になる方は加熱して食べるようにしましょう。

生で食べて栄養まるごと摂取

生のまま食べる場合は、皮を厚めにむいてからスライスして食べます。

また、サラダやスムージーにして食べるのもおすすめです。
ビーツの栄養をまるごと摂れるので効率よく栄養が摂れます。

スープやピクルス、ジャムも効率よく栄養が摂れる

スープにすると、スープにも栄養が流れ出ています。
スープまで飲み干すことで、栄養を余すことなく摂れますね。

栄養たっぷりのまま保存ができるピクルスやジャムもおすすめです。

作り置きしたりジャムなどの保存食にしておくとにしてすぐに食べられますね。
忙しい毎日でもビーツを手軽に食べられるのでおすすめです。

ビーツを使ったおすすめレシピ紹介(5つ)

ビーツを使ったおすすめレシピ紹介(5つ)

最近ではまるごとジュースやスムージー、ドレッシングにしてしまう食べ方も話題なんです。

ということで、ここでは5つのレシピを紹介しますね。

  • 便秘解消!ビーツのスムージー③
  • 美肌&美腸に!ビーツのピクルス
  • おいしく鉄分補給❤︎ビーツとリンゴのジャム
  • ビーツのリゾット
  • 食べる輸血!ビーツたっぷり*ボルシチ鍋*

それではビーツのスムージーからどうぞ!

便秘解消!ビーツのスムージー③

便秘解消!ビーツのスムージー③

画像引用:クックパッド

便秘解消を第一に考えて作られたビーツスムージーです。
さわやかミントで朝の眠気もふっとびそうですね。

Cpicon 便秘解消!ビーツスムージー③ by スーパーモンブラン

美肌&美腸に!ビーツのピクルス

美肌&美腸に!ビーツのピクルス

画像引用:Nadia

ビーツをじっくりローストするので、甘味が増してフルーツのような風味なんだそうです!

>>このレシピをNadiaで見てみる

おいしく鉄分補給❤︎ビーツとリンゴのジャム

おいしく鉄分補給❤︎ビーツとリンゴのジャム

画像引用:クックパッド

栄養価の高いビーツを日常で楽しめるジャムです。
ヨーグルトなどにも使えて便利!

Cpicon おいしく鉄分補給❤ビーツとリンゴのジャム by もりあん農園

ビーツのリゾット

ビーツのリゾット

画像引用:クックパッド

ビーツたっぷりのリゾット。
15分で完成できるなんて忙しい主婦の味方ですね!

Cpicon ビーツのリゾット by ブランディ

食べる輸血!ビーツたっぷり*ボルシチ鍋*

食べる輸血!ビーツたっぷり*ボルシチ鍋*

画像引用:Nadia

真空パックの水煮を使っているのでカンタンに作れてしまいます!
カラダも温まるこちらのレシピもおすすめです。

>>このレシピをNadiaで見てみる

もりな
もりな

気になるレシピがあったらさっそく作ってみてくださいね。

ビーツを使った商品

ちなみになんですが、ビーツって水煮缶や水煮ビーツの真空パックもあるんです。
水煮ビーツの真空パックは業務スーパーで見つけたので、よかったらチェックしてみてください。

ドライビーツやビーツジャムなども流通しているんです。
そのなかでも、あなたにとってビーツが身近な存在になること間違いなしなものを3つ紹介します。

ビーツ Fresh Beet 2㎏

ビーツ Fresh Beet 2㎏

画像引用:Amazon

生ビーツがなかなか手に入らないあなたにおすすめです。
産地直送、無農薬なところも安心ですね。

口コミ評価

色々なところから取り寄せましたが、こちらのビーツがとても新鮮で甘みも強くて、美味しいと思いました。

引用元:Amazon

とても新鮮で綺麗なビーツが届きました。
朝のジュースで美味しく頂いています。

引用元:Amazon

>>この商品をAmazonで見てみる

リビー スライスビーツ

リビー スライスビーツ

画像引用:Amazon

ビーツの水煮缶です。
スライスされているのも使い勝手がよくておすすめです。

口コミ評価

生のビーツは殆ど手に入りませんので、缶詰が便利です。

引用元:Amazon

ビーツをスライスして入れるとポテトサラダが見る見るうちにピンク色の美しい色に!パセリのみじん切りの緑とのコントラストもgoo!

引用元:Amazon

ちなみになんですが、ビーツの水煮缶は、カルディなどの輸入品を扱うお店などで取り扱いもあるようです。

>>この商品をAmazonで見てみる

北海大和 真っ赤なビーツのパウダー

北海大和 真っ赤なビーツのパウダー

画像引用:Amazon

ほんのり甘味のあるビーツパウダーで、ジュース作りにぴったり!
生クリームに混ぜて使えば、色鮮やかなケーキが作れちゃいます。

口コミ評価

パンを焼いていますきれいなピンクになりました!

引用元:Amazon

子供が食べたいと言ったボルシチを作るために購入しました。色鮮やかでとても楽しい夕食を過ごせました。

引用元:Amazon

>>この商品をAmazonで見てみる

気になる商品があったらぜひ使ってみてください!

ビーツを食べるときの注意点

ビーツを食べるときの注意点

ビーツにはオリゴ糖や食物繊維が豊富なので、食べすぎるとお腹がゆるくなることがあります。
また、人によっては尿が赤くなることがあるんです。

食べすぎにはくれぐれも注意しましょう。

まとめ

まとめ

「奇跡の野菜」などと言われている栄養価の高いビーツ。
ベタレイン色素による赤色が特徴の、甘い根菜でしたね

血行が良くなったり生活習慣病などの予防に効果的で、健康にいい根菜ですね。

そのほかにも、むくみ解消や整腸作用も効果が期待できましたね。
アンチエイジング効果もあって美容やダイエットにも嬉しい効果が得られそうですね。

ビーツは硬い根菜なので、下ごしらえすると食べやすくなります。
下ごしらえして茹でたビーツは、一カ月ほど冷凍保存もできますね。

おすすめのレシピで気になるものがあったらさっそく作ってみてください!
どれにしようか迷っているあなたには、スムージーがおすすめです。

また、ビーツは水煮缶や真空パックも売られています。
下茹でされていて便利なので、ぜひ料理にも使ってみてくださいね。

ビーツを食べすぎるとおなかがゆるくなったり、尿が赤くなることがあるようです。

もりな
もりな

くれぐれも食べすぎには注意しながら、鮮やかなビーツを食卓で楽しんでくださいね。

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