筋っぽい小松菜って時々ありますよね。
舌触りも気になりますし、決して美味しいとは言えません。
そこで今回は、
- 筋っぽい小松菜を上手に調理する方法
- 美味しい小松菜の見分け方
- 小松菜が筋っぽくなるのはなぜ?
- 筋っぽくても立派な食物繊維
といった内容でお伝えします。

固い小松菜っておいしくない・・・ですよね。
でも捨てるのはもったいない!この記事に書いてあることを参考に、筋っぽい小松菜もおいしく召し上がってくださいね。
Contents
筋っぽい小松菜をうまく調理する方法→筋取り
小松菜が筋っぽいと感じるなら、筋を取ってしまえばいいんです。
取り方は意外と簡単なんですよ。
- 葉と茎の間を外側に折ります
- 葉を持って茎の方へ引きます
- あらわになった筋を引いて残った葉の筋を取り去ります
筋を取ることで、シャキシャキ感を残したまま美味しく食べられますよ。

「でも筋取りなんてやっぱり面倒・・・」という方はこうしてみてください。
- 少し長めに茹でてみる
- 少し長めに炒めてみる
- 漬物にしてみる
こういった方法で筋っぽさも気にならなくなります。
グリーンスムージーにすると筋っぽさも気にならない
そしてもう一つ、グリーンスムージーにするのもおすすめなんですよ。
ミキサーで細かく撹拌されるので、筋っぽさも気にならなくなるんですよ。

シンプルなレシピをひとつご紹介しておきますね!
バナナ・りんご・小松菜のグリーンスムージー
グリーンスムージーに定番のバナナとリンゴを使ってみます。
このレシピで、だいたい8gの食物繊維を摂ることができますよ。
用意するもの
- 筋っぽい小松菜一束
- バナナ一本
- りんご1/2個
下準備する
- 小松菜は2~3cmのざく切りに(茎と葉は分けておいてください)
- バナナは7等分ぐらいに
- リンゴは皮つきのまま3等分くらいにして、それを適度な大きさにスライスしておく
手順
- 小松菜の茎の部分をミキサーに入れ撹拌します
- 葉の部分を入れて撹拌します
- リンゴとバナナを入れて撹拌します
筋っぽくない!美味しい小松菜の見分け方
筋のないおいしい小松菜の選び方を紹介します。
大きすぎないものを選ぶ

あまり大きすぎないものを選ぶのがポイントです。
長さが25cmくらいのものがおすすめです。
日をたくさん浴びて大きくなりすぎているものは筋っぽい可能性があります。
他にも以下のポイントがあります。
葉の部分
- 鮮やかな濃い緑色
- 丸みがあって肉厚
- 先端までみずみずしくピンと張っている
茎の部分
- 太くしっかりしている
- うすい緑色で白っぽくない
- 付け根にしっかり茎がついているもの
小松菜の旬は11月から3月
冬野菜は甘くなることで冬の寒さを乗りきります。
小松菜も冬の時期が美味しい季節。11月から3月に旬を迎えます。
今ではハウス栽培されて一年中いつでも手に入りますが、やはり旬の野菜は味が違います。
小松菜は冬菜、雪菜、鶯菜とも呼ばれることがありますが、いかにも冬らしい名前ですよね。
小松菜が筋っぽくなる理由
ところで、小松菜が筋っぽくなるのは、ずばり日照時間にあります。
日照時間が長いと、小松菜が筋っぽくなる傾向にあるんです。
小松菜は半陰性植物といって、木漏れ日程度でもじゅうぶん育つといいます。
夏は特に日照時間が長くなるので、直射日光下では筋っぽい小松菜になってしまうことも多いというわけです。
当然ですが、野菜のプロである農家さんはこの特性をよく知っているので、寒冷紗などを使って日光を適度に遮断しています。

私たちがスーパーなどで購入するものは、そこまで筋っぽいものは見られないというわけですね。
人からいただいた小松菜や自家栽培で作った小松菜では、筋っぽい場合もときおり見られるでしょう。
でもこれは健康にスクスクと育った結果なので、筋っぽいこと自体に問題はありません。
筋にも立派に食物繊維が入っている
以前には、野菜の筋は身体に必要のないものと思われていました。
しかし、今では食物繊維がしっかりと含まれていることが分かっています。
私たちはその食物繊維を1日にどれくらい摂らなければならないのでしょう。
厚生労働省が発表している食事摂取基準(2015年版)によると、18歳から69歳の成人男性で20g、同じく女性では18gが1日に必要な食物繊維の量とされています。
小松菜も食物繊維を多く含む野菜ではありますが、100gに2g程度。
小松菜だけで一日に必要な食物繊維を摂ろうとすると、およそ1kgを食べないといけません。

意識して食べないと無理な数字ですよね。
それこそ青虫になった気分になりそう。
なので、小松菜の筋も無駄にしたくないですね。
食物繊維は腸内環境を整える
腸内環境を整えるのは食物繊維です。
食物繊維は消化・吸収されないまま大腸まで達する成分です。
これが体にとっていろんな良い働きをしてくれるんですね。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、この2つを足したものが食物繊維総量といいます。
それぞれの特徴は下記のとおりです。
不溶性食物繊維(水に溶けない)
・・・食べたものをかさ増しし、腸に刺激を与えてぜん動運動(便を送り出す運動)を助けます。
水溶性食物繊維(水に溶ける)
・・・粘液性があり、消化管をゆっくりと移動してお掃除効果をもたらします。
また、食事の消化吸収をやや遅らせて、急激な血糖値の上昇をおさえます。
腸内の細菌類や微生物も食物繊維を待っている
マイクロバイオームという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
私たちの身体は細菌やウイルスなどの微生物の住みかでもあります。

「え~っ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。
これらは身体にとっていい影響を与えてくれているんですよ。
細菌類は皮膚や口腔などいたるところに存在していますが、そのほとんどは腸内に存在しています。
その細菌類を総称してマイクロバイオームと呼んでいて、その数は驚くことに百兆にものぼると言われています。
腸内に存在する微生物たちをさしてとくに腸内フローラ(腸内細菌そう)といいます。
この腸内フローラのエサとなってくれるのが、食物繊維なんですよ。
まとめ
筋っぽい小松菜をうまく調理するには、
- 筋を取る
- 長めに茹でる
- 長めに炒める
- グリーンスムージーする
といった方法があります。
工夫すれば、筋っぽさも気にならなくなりますよ。
大きすぎない小松菜を選ぶことが、美味しい小松菜を選ぶポイントです。
小松菜の筋には食物繊維が含まれています。上手に調理して、無駄なく私たちの身体に摂り入れたいものですね。
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