クランベリーって、どちらかと言うと日本ではあまりなじみのない食べ物かもしれませんね。
お店にあるのは、ジャムだったりジュースに加工されたもの。
あとはケーキなどのお菓子やお料理で使うソースってところでしょうか?
クランベリーって、そもそもどんな食べ物なの?
生は見たことがないかも・・・
確かに、フレッシュなクランベリーがお店に並んでいるのをあまり見かけることはありませんね。
それは、ほとんどのクランベリーは、冷凍で輸入されてくるから。
そんなクランベリーの含まれている栄養がスゴイんです!
日本ではあまり見かけないクランベリーですが、ここでは栄養や効能などマメ知識を交えながら紹介していきます。
Contents
そもそもクランベリーってこんな食べ物!?
クランベリーの名前なら、「なんとなく聞いたことがある」というかたは多いのではないでしょうか?
でも・・・「どんな食べ物なのかよくわからない」って人も、いらっしゃるのでは?
まずは、クランベリーってどんな食べ物なのかまとめてみました。
名前 | クランベリー |
日本名 | つるこけもも |
種類 | ツツジ科 |
原産地 | 北アメリカ・湿地帯 |
実について |
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味 |
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旬 | 9月中旬~11月中旬 |
食べ方 | ジャム・ジュース・ソース・お菓子など |
クランベリーというと、まず日本ではやっぱりジャムやジュースがおなじみですね
それでは、つぎにクランベリーの歴史を紹介します!
クランベリーの歴史
1600年代、ヨーロッパの入植者によってアメリカの先住民が紹介されたのが始まり。
クランベリーは、湿地帯に20cmほどの低い木にピンク色の花を咲かせます。
そして、小粒でかわいい赤い実をたくさん付けるのが特徴!
当時のクランベリーは食用だけではなく、さまざまな形で利用されていたんです。
- 食用として
- 解熱剤・シップなどの薬の材料
- 染料
- カンジキウサギ(野ウサギの仲間)を捕まえるためのエサ
- タバコ(クランベリーの葉っぱ)
本当に、昔はいろいろな使い道をしていたんですね。
その中でも、クランベリーの一般的な使い方が保存食「ペミカン」だったとか。
当時の商人や旅人から、高エネルギーで手早くカロリー補給ができると重宝されたんです。
ぺミカンは保存が良く室内では5年・低温の場所で10年位持ちます。
長期保存できるって、昔の人の知恵は素晴らしいですね。
それでは、次にクランベリーのプチ情報を紹介します。
クランベリーは特殊な畑「ボグ」で栽培
クランベリーは「ボグ」という、日本で言うと水田に似てる広大な特殊の畑で栽培。
傾斜がないように平らに作られ、その周りを低い土手で囲み水を溜められるようになっています。
クランベリーを植え付けて商業用に収穫できるのは3年目から・・・
実際に果実の結実がよくなって、一定の収穫ができる盛果期になるまで、ナント10年はかかるんだとか。
広大な土地のたくさんのクランベリーを収穫するのは、きっと大変な作業でしょうね。
収穫の仕方はとてもダイナミック!
クランベリーの収穫は、9月中旬から遅くても11月中旬頃です。
ダイナミックな収穫の仕方は2通り!
- ウエットハーベスティング・・・加工用
「ボグ」に水を入れて、収穫期機でかき回すと、クランベリーの果実に中は空洞なので浮き上がってくるのを収穫。 - ドライハーベスティン・・・生食用
ベルトコンベアみたいな収穫機で収穫。
動画で「ウエットハーベスティング」の収穫の様子をご覧になりたい方はこちらをどうぞ!
参照:CRANBERRY!How Does It Grow?
こちらの動画にある収穫の模様は、アメリカのニュージャージー州の作業の様子です。
クランベリーの実の中は空洞になっているので水面に浮かぶんですね。
その浮かんだクランベリーを収穫機ですくい取ります。
収穫時期のその様は、まるで真っ赤な宝石が浮かぶ湖が出現したのって思ってしまうほど。
その光景があまりに美しいため、収穫時期の10月には見学ツアーが開催されるほどのイベントになっています。
実際に見たら、かなりの感動を覚えること間違いない・・・はずです。
クランベリーという名前は、鶴に関係していたんですね。
それでは、クランベリーに含まれている栄養の健康効果はどうなんでしょうか。
クランベリーのおもな栄養と健康効果
クランベリーの小さな実には、体にいい栄養が豊富!
クランべリ―の可食部100gあたりの成分については、米国農務省国立栄養データベースReiease28より参照しています。
炭水化物 | 11.97g |
食物繊維 | 3.6g |
カロテン | 38㎍ |
葉酸 | 1㎍ |
ビタミンC | 14mg |
カリウム | 80mg |
カルシウム | 8mg |
マグネシウム | 6mg |
鉄 | 0.23mg |
上の表を見てもわかるように、たくさんの栄養がクランベリーの小さい実に詰まっています。
そのため、クランベリーを摂取すると、健康へ影響する効果もたくさんあるんです。
その中でも、クランベリーの注目したい栄養をピックアップ!
- プロアントシアニジン
- キナ酸
- ビタミンC・ポリフェノール
- 食物繊維
クランベリーにはポリフェノールが豊富に含まれています。
つぎでは、それぞれを分けて説明していきますね。
血液をサラサラ効果のプロアントシアニジン
プロアントシアニジンはクランベリーの赤い色素で、ポリフェノールの一種。
別名凝縮タンニンと呼ばれ果実の中では、含有量がトップクラス!
とても強い抗酸化作用で血液をサラサラにしてくれます。
抗菌や抗ウイルス作用があり、抗炎症作用の効果で泌尿器系疾患を予防する効果が期待!
またプロアントシアニジンは、体内の余分な水分や老廃物を排出してくれるので、むくみ解消にも役立ちます。
そのほか、歯周病の予防も可能なんです!
尿を健康な酸性に保つキナ酸
キナ酸は有機酸の一種。
キナ酸は体内に吸収されると排出する尿を酸性にして、尿中で最近の増殖を抑え尿路の健康を維持してくれます。
クランベリーに含まれるキナ酸が健康な尿と同じ酸性に保ち、強い抗酸化作用のアントシアニジンとの相乗効果で尿路感染症の改善に効果的なんです。
悪化すると排尿時に激しい痛みや残尿感などがあり、血尿などの症状が現れることもあります。
美肌効果に期待があるビタミンC・ポリフェノール
ビタミンCやポリフェノールは、抗酸化作用があります。
活性酸素を取り除いてくれるので、肌の細胞を健康に保つ働きがあります。
女性にとってはうれしいアンチエイジングに導いてくれます。
お通じの改善に食物繊維を摂取
普段の食生活では不足しがちな食物繊維を手軽に摂ることができます。
水溶性の食物繊維・ペクチンには整腸作用がありますので、お通じの改善にl効果的なんです。
たくさんの水分と一緒にクランベリーを摂ることで、満腹感もあるのでダイエットにもおススメです!
まとめ
クランベリーは、日本ではあまりなじみがない・・・というイメージですが、
ジュースやジャムやドライフルーツなどを目にしたことはあるのではないでしょうか?
アメリカなどではクリスマスに七面鳥にクランベリーソースをあわせるというのが当たり前で人気なんです。
そのため、アメリカのクランベリーはトップ3に入る出荷量です。
ビタミンCはりんごの6倍、アントシアニジンとキナ酸の相乗効果で泌尿器系疾患の予防や血液サラサラに効果的!
そのほかにも水溶性食物繊維のペクチンも豊富なので整腸作用やダイエットにおススメです。
クランベリーが、こんなにも健康や美容にも効果が期待できる栄養がたくさん含まれているなんてオドロキです。
だからこそ普段から、ジュースやジャムなどの加工品を使って、うまく食生活に摂り入れていきたいですね。
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