プレーンとレーズン・・・というと「貧血に効果がある!」というイメージですね。
どちらも似たような「果実の実」といった感じですが、
プルーンはミラクルフルーツだったり、レーズンは森のミルクなんて言われちゃってます。
そんなプルーンとレーズン・・・
- プルーンとレーズンの何がそんなにスゴイの?
- それぞれに、どんな栄養成分が含まれているの?
- 鉄分が多いのは本当はどっち?
ってことが気になっちゃいますね。
ということで、ここではプルーンとレーズンについてみていきます。
参考にしてくださいね。
Contents
プルーンとレーズンは違う果物
なんとなく形が似ているようですが、そもそもプルーンとレーズンはちがう果物です。
共通点は、どちらも天日や熱風で乾燥させたドライフルーツってこと。
それでは、プルーンとレーズンの違いを見てみましょう。
プルーン | レーズン | |
特産地 | アメリカ | アメリカ・カルフォルニア州が8~9割 |
パラ科 西洋すもも・果実 | ブドウ科 ぶどう・果実 | |
種類 | カリフォルニア・フレンチ・プルーン | サルタナレーズン(オーストラリア) グリーンレーズン(中国) トンプソン(カルフォルニア) |
国内 | 長野県・青森県 | 山梨県ほか |
収穫時期 | 8~9月 | 8月中旬~9月中旬 |
プルーンの歴史
プルーンの発祥は西アジアのコーカサス地方、カスピ海沿岸付近と丘陵地帯と言われています。
フランスの植木職人によってプルーンの苗木がカリフォルニアに運ばれたのは1856年。
カリフォルニアプルーンのほかに、「Imperials( インピィアリィアル)」「Robes de Sergeant(ローブドサージェン)」「Sugar(シュガー)」などの品種がありますが、州内生産でも 1%以下・・・
現在では、カリフォルニアプルーンがアメリカ国内で全生産量の99%、世界のプルーンの生産でも41%を生産しているんです。
カリフォルニアの気候は雨が少ないので、水供給設備でプルーンを栽培。
経費が掛かるなどの不便さもありますが、自然の雨を待つよりも計画的に栽培できるというメリットの方が大きいってことです。
水供給設備でプルーンに十分な水分を補給されるので、品質を維持できているんです!
次に、レーズンの歴史をひも解いてみましょう。
レーズンの歴史は紀元前から・・・
レーズンが発見されたのは、はるか昔の紀元前。
ぶどうが木にぶら下がったまま自然に乾燥していたのを誰かが見つけたのがレーズンの始まり!
その後、8000種類もあるぶどうの中からレーズンに最適な種類を見つけるまでに、何百年の時間を費やしたんだとか・・・
また、古代ローマではレーズンはとても貴重なもので、お金の代わりに物々交換をしていたという歴史も残っています。
いろいろな苦労があったおかげで、おいしいレーズンが食べられるんですね!
プルーンとレーズンの栄養価を比較
プルーンとレーズンのおもな栄養価を比較してみます。
それぞれ可食部100gあたりの成分を五訂日本食品標準表より参照しています。
プルーン | レーズン | |
エネルギー | 235kcal | 300kcal |
水分 | 33.3g | 14.5g |
炭水化物 | 62.4g | 80.7g |
ナトリウム | 1mg | 12mg |
カリウム | 480mg | 740mg |
カルシウム | 39mg | 65mg |
鉄 | 1.0mg | 2.3mg |
ビタミンB1 | 0.07mg | 0.12mg |
ビタミンB2 | 0.07mg | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.34mg | 0.23mg |
葉酸 | 3㎍ | 9㎍ |
食物繊維 | 7.2g | 4.1g |
プルーンは海外では美容や健康に欠かせない栄養が豊富なことから「ミラクルフルーツ」と呼ばれています。
特に食物繊維が豊富で腸内環境の改善に大きな効果が期待できるんです。
一方でレーズンは栄養効果が高く「森のミルク」や、すぐエネルギーに変換される即効性があることから「クイックエネルギー」とも呼ばれています。
そのためレーズンは、スポーツ時の栄養補給などにも利用されているんです。
このほかにも、プルーンやレーズンにはスゴイ栄養成分があります。
次は、それぞれに分けて説明していきます。
プルーンは抗酸化作用がスゴイ!
植物の色や香りなど植物自体が作り出しているのがファイトケミカル(機能性成分)です。
たくさんあるファイトケミカルの中の代表がポリフェノール。
そして、プルーンに豊富に含まれているポリフェノール「ネオクロロゲン酸」には強い抗酸化作用があります。
血管を健康に保ってくれるので、LDLコレステロールを減らす働きやアンチエイジングに効果的!
プレーンに含まれている抗酸化物質値
グラフを見てもわかるように、プルーンのORAC(オーラック)値は他の食材と比べても最高レベル!
プルーンの摂取量は毎日100kcalくらいがBEST!
普段から食生活の中に5粒程度食べると、抗酸化力がアップしちゃいます!
そして、プルーンには消化器系の健康にも効果が期待できるんです。
それでは、次にレーズンの注目の栄養成分を見ていきます。
実際に鉄分が多いのはレーズンなんですね。
注目の栄養はレーズンの鉄分!
レーズンのちっちゃい実の中には、たくさんの栄養素が詰まっています。
その中でも鉄分がほかの食べ物と比較してもダントツなんですが・・・レーズンに含まれる鉄分は非ヘム鉄。
非ヘム鉄は、ビタミンCやたんぱく質を多く含む食品と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
非ヘム鉄のレーズンは、他のフルーツや野菜などと一緒に食べるのがおススメです。
プルーンとレーズンの保存方法
プルーンもレーズンも保存するときは湿気や酸化に注意!
カビが生えちゃったり、風味が落ちたり・・・
ドライフルーツの保存の仕方は以下の通りです。
【常温】
- 未開封であれば、直射日光を避け冷暗所に
- 開封後は密閉容器で乾燥材を入れて保存
【冷蔵】
- 乾燥剤と脱酸素剤を入れて密閉容器で保存
- 真空容器に入れて保存
- ラム酒につけて保存
プルーンもレーズンも健康に美容にいいんです。
せっかくのおいしさを損なわないように正しく保存しましょう
まとめ
プルーンもレーズンもそれぞれスゴイ栄養成分が豊富に含まれています。
プルーンにはポリフェノールの一種「ネオクロロゲン酸」が、どの食べ物よりも多く含まれているのでダントツの抗酸化力なんですね。
体の酸化を防ぐので、女性にうれしいアンチエイジングに導いてくれます。また食物繊維が豊富なのでお通じの改善にも一役買ってくれます。
一方のレーズンは、プルーンよりも多く鉄が含まれています。
貧血防止にも効果的ですが、ビタミンCやたんぱく質などと一緒に摂ると体への吸収率が高くなります。
非ヘム鉄分のため、摂取するならほかの食材と組み合わせるのが効果的でおススメ!
健康や美容にもうれしいプルーンとレーズンを、ぜひ普段の食生活の中に摂り入れていくようにしましょう。
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