「キウイってグリーンとゴールドがあるけど見た目の他に何か違いはあるのかな・・・?」
「どっちもおいしいけど、栄養があるのはどっちかな?」
キウイといえば、代表的な種類はスーパーなどでよく見かける、グリーンキウイとゴールドキウイですね。
はっきりと分かる違いは味と果肉の色ですが、栄養面でも何か違いがあるのか、どちらを食べた方が美容や健康にいいのか、気になりますよね。
そこで今回はグリーンキウイとゴールドキウイを比べてみました。
実はどちらを食べるかで健康効果もちょっと違うんですよ!
お肌の調子を整えたい時は?
お通じがよくない時は?
お悩みに合わせて、効果抜群の食べ方を紹介します。
さらに、上手なキウイの選び方や硬かった時、酸っぱかった時の対処法もお伝えします。
こちらも参考にしてみてください。
Contents
グリーンキウイとゴールドキウイの特徴
同じキウイでもちょっと違う、グリーンキウイとゴールドキウイの特徴をみていきましょう。
グリーンキウイの特徴
おなじみ、緑色の果肉のキウイフルーツです。
皮の表面には産毛が生えているので、 手にした感触はザラザラしています。
味は酸味と甘みのバランスがよくて、さっぱりしています。
ニュージーランド産などの輸入物は4~12月頃、国内産は12~4月頃に出回ります。
ほぼ一年中食べられるので、こちらの方が馴染み深いかもしれませんね。
ゴールドキウイの特徴
ゴールドキウイは果肉が黄色です。
グリーンキウイとは違い、皮の表面の産毛は短いので見た目はつるんとしています。
味は甘みが強くなめらかで、果肉もグリーンキウイよりやわらかいです。
ゴールドキウイは、コマーシャルでおなじみゼスプリ社が日本人の味覚に合わせて開発したキウイなんですよ。
グリーンキウイに比べて、出回る時期が短いゴールドキウイはニュージーランド産が4~9月頃まで、国内産は、11月末~12月末頃に出回ります。
時期が短い国内産のゴールドキウイは貴重ですね。
グリーンキウイとゴールドキウイの栄養の違いはなんだろう?
キウイといえばビタミンや食物繊維、カリウムなど体にいい栄養が豊富に含まれているイメージですよね。
実際、キウイの栄養バランスの良さはフルーツの中でもトップクラスで、毎日食べたいフルーツのひとつでもあるんです。
実はグリーンキウイとゴールドキウイでは、栄養成分の含有量に少し差があります。
ここでは、キウイの代表的な栄養成分である食物繊維とビタミンCについて比べていきますね。
食物繊維の含有量
食物繊維の含有量はグリーンキウイとゴールドキウイでは大きく差があります。
可食部100gあたりの食物繊維はグリーンキウイでは3g、ゴールドキウイでは1.4gと2倍以上の差があります。
グリーンキウイ1個に含まれている食物繊維はなんと、バナナ約3本分と同じくらいなんですよ。
ビタミンCの含有量
ビタミンCもグリーンキウイとゴールドキウイでは含有量に差があります。
可食部100gあたりのビタミンCはゴールドキウイは161mg、グリーンキウイは85mgと2倍近い差があります。
ゴールドキウイ1個のビタミンCは、レモン8個分に相当するんですよ。
どちらのキウイも、あの小さい果実の中にたくさんの栄養がぎゅっと詰まっているんですね!
グリーンキウイとゴールドキウイの栄養比較表
※可食部100g=1個分
グリーンキウイ | ゴールドキウイ | |
エネルギー(kcal) | 53 | 59 |
たんぱく質 (g) | 1.2 | 1.0 |
炭水化物 (g) | 14.0 | 15.8 |
食物繊維 (g) | 3.0 | 1.4 |
ビタミンC (mg) | 85 | 161 |
ビタミンB6 (mg) | 0.07 | 0.08 |
ビタミンE (mg) | 0.9 | 1.4 |
カリウム (mg) | 301 | 315 |
葉酸 (㎍) | 38 | 31 |
キウイには食物繊維やビタミンCの他に、胃の中でたんぱく質の消化を助け、胃腸の負担を減らしてくれる「アクチニジン」という分解酵素も含まれています。
この酵素はゴールドキウイよりグリーンキウイの方が多く含まれているんですよ。
他にも、妊婦さんに必要な葉酸や、老化防止などの抗酸化作用があるビタミンEも含まれていますが、こちらはグリーンキウイ、ゴールドキウイの含有量にほとんど差はありません。
グリーンキウイは食物繊維とアクチニジン、ゴールドキウイはビタミンCと覚えておくといいですね。
「キウイの栄養効果について詳しく知りたい!」という方は、こちらの記事も参考にしてくださいね!
ここまでそれぞれキウイを比べてきましたが、見た目や味の他に栄養面でも少し違いがあることがわかりました。
次はどんな時にどちらのキウイを食べたらいいのか、説明していきますね。
それぞれの特徴にあわせてキウイを食べよう!
キウイのそれぞれの特徴に合わせた、効果的な食べ方を3つご紹介しますね。
- お通じをよくするならグリーンキウイ
- お肌の調子を整えるならゴールドキウイ
- 消化吸収をよくするならグリーンキウイ
それでは詳しくお伝えしていきます。
お通じをよくするならグリーンキウイ
先ほどもお伝えしたように、グリーンキウイ1個でバナナ約3本分と同じ食物繊維を含んでいるので、お通じが良くなる効果は抜群です。
食物繊維は、ヒトの腸内に生きている善玉菌のエサとなることで活動環境を整えて、腸の働きを良くし、老廃物の排泄を促してくれます。
食物繊維が不足すると便秘になるだけでなく、肥満や糖尿病の原因にもなってしまうんですよ。
1日に摂りたい食物繊維の目安量は約20gと言われています。
グリーンキウイ1個で3g、2個なら1日の1/3程も摂れるので、グリーンキウイは食物繊維の優秀選手と言えますね。
※キウイは食べすぎると下痢をおこすこともありますので、1日に食べるのは多くても 2~3個にして、他の食品でも食物繊維を摂るようにしましょう。
お肌の調子を整えるならゴールドキウイ
ビタミンCの含有量がレモン8個分にも相当するゴールドキウイは、美肌作りにもってこいのフルーツです。
なんとゴールドキウイ1個で1日に必要なビタミンCが摂れちゃいます!
ビタミンCの働きには、メラニンが増えすぎるのを抑えたり、コラーゲンを作り出す手助けをしたりと、お肌を整える重要な役割があります。
また、ビタミンEとともに老化の防止に役立つ抗酸化作用や疲労回復にも効果があると言われています。
さらに免疫機能を高める効果もあるので、風邪をひきづらくしてくれるんですよ。
ビタミンCは熱に弱く加熱すると壊れてしまう特徴がありますが、生で食べることが多いゴールドキウイなら、壊れることなくビタミンCが摂れるのでおすすめです。
消化吸収をよくするならグリーンキウイ
キウイには、たんぱく質の分解を促し、消化を助ける天然の分解酵素「アクチニジン」が含まれています。
アクチニジンはお肉や魚のたんぱく質と相性がよく、体への吸収を助けて胃腸の負担を減らしてくれるんです。
この酵素はゴールドキウイよりグリーンキウイの方が多く含まれています。
さらに、たんぱく質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB6も含まれています。
ビタミンB6の含有量はどちらのキウイでも同じくらい含まれているので、焼き肉などの食後にキウイを食べてエネルギーに変えると、肥満防止にも一役かってくれますね。
一番効果を高めてくれるタイミングは夜食べること
お通じが良くなったり、お肌の調子を整えてくれるキウイは、いつ食べるのが一番効果があると思いますか?
フルーツは朝に食べる方も多いと思いますが、一番効果的なのは、実は夜食べることなんです。
栄養は腸から吸収されますが、リラックスする夜は腸が良く動き、自律神経のバランスを整え、腸の血流が良くなることで、栄養の吸収が良くなるんです。
せっかくならキウイのいいところを全部吸収したいですよね。
次はキウイの上手な選び方と、まだ食べごろじゃなかった時の対処法について、ご説明しますね。
キウイが硬い時や酸っぱかった時の対処法
キウイは未成熟のまま収穫し、その後、熟成をさせてから店頭に並びます。
食べごろのキウイを選ぶポイントは、手で包むように持った時に軽い弾力があること。
柔らかすぎるものは熟しすぎているので、避けた方がいいです。
でも、せっかく選んで買ったキウイがまだ食べごろじゃなかったらがっかりしますよね。
そんな時の対処法をお伝えします。
キウイが硬かった時の対処法
硬いキウイはまだ十分に追熟がされていないので、冷蔵庫ではなく常温で保管してみましょう。
ポリ袋の中にキウイと一緒にバナナやりんごを入れて保管すると熟成が早くなりますよ。
これはバナナやりんごから出るエチレンという植物ホルモンがキウイの追熟を助けてくれるからです。
一緒に入れるときは袋の口は閉じてくださいね。
キウイが酸っぱかった時の対処法
柔らかくなって、食べごろだと思ったら、酸っぱかった・・・
甘みが強いゴールドキウイより、グリーンキウイの方がよくあるかもしれませんね。
バナナやりんごと一緒に袋に入れて保管しても酸っぱい時は、皮をむいて、切ったものを冷蔵庫で一晩寝かせてみてください。
切った後はあまり日持ちしないので、早めに食べてくださいね。
それでも酸っぱい時は、はちみつをかけて食べたり、ジャムにするのもいいですよ。
酸っぱいキウイの見分け方や美味しく食べる方法はこちらの記事で詳しく紹介しています!
まとめ
いかがでしたか?
今回はグリーンキウイとゴールドキウイの栄養の違いを比べてみました。
グリーンキウイには食物繊維、ゴールドキウイにはビタミンCが豊富に含まれているので、
お腹やお肌の調子に合わせて食べ分けたり、食べすぎに気をつけて上手に両方を食べると、美容と健康のダブル効果が得られますね。
キウイは価格もお手頃なので、気楽に毎日食べ続けられそうですよね。
あなたも毎日の食生活の中にキウイを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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