
パインアップルとパイナップルって何が違うのかな?
アップルといってるからりんごと関係があるの?
さわやかな酸味とジューシーな甘さが人気のパイナップルですが、缶詰やジュースにはパインアップルと書いてあったりして、パイナップルと何が違うの?と思いますよね。
実はパインアップルもパイナップルも違いはありません。
でも、どうして2つの呼び方があるのか、どっちが正しいのかという疑問が、この記事を読むとすっきり解決しますよ。
この他にパイナップルの歴史や豆知識をご紹介していますのでぜひ読んでくださいね。
Contents
パインアップル?パイナップル?何が違うの?
パインアップルとパイナップル
どっち使うのが正解?どっちも正解??多数決だとパイナップルが優勢???
よくわからない………— ✴︎naho✴︎ (@1122xxxHOLIC) June 7, 2014
そうなんですよね。
パインアップルとパイナップルって、どちらも見かけるのでよけいに混乱しますよね。
それでは2つの違いについて詳しく見てみましょう。
パインアップルとパイナップルは同じもの
パインアップルとパイナップルは違う果物なのか?
実は違いはありません。
パイナップルは英語で「pineapple」と表記されます。
これをカタカナで表すとパインアップルになりますが、パインアップルだと少し発音しづらいので、より発音しやすいパイナップルと呼ばれるようになったのです。
つまり、パインアップルもパイナップルも同じ果物で、どちらも正しいということですね。
名前の由来
パイナップルはパインアップルをより呼びやすくした呼び名だということがわかりましたが、パインアップルとはりんごと何か関係があるのでしょうか?
実はパイナップルはパイナップル科、りんごはバラ科の植物でりんごとの関係はないんですよ。
先ほどもお伝えしたように、パイナップルは英語ではpineappleと表記されます。
pine(パイン)とは「松かさ」を表しています。
わかりやすくいうと「松ぼっくり」です。
パイナップルの見た目が松ぼっくりに似ているからですね。
そして、「apple(アップル)」がつくのはりんごを含む果物全般を「apple」と呼ぶことやりんごのような芳醇な香りからついたんですよ。
つまりパインアップルとは「松ぼっくりのような果物」ということです。
名前の由来は見た目からついたんですね。
海外ではパインは通じない
パイナップルのことを略して「パイン」と呼ぶのも一般的ですよね。
ちなみに英語圏ではpine=松なのでパイナップルとしては通じないんですよ。
缶詰はパインアップルの表記が多い?
パインアップル、パイナップル、パインどれも同じ果物で呼び方が違うだけとわかったところで、パイナップルの商品はどちらで表記されているのか、気になりますよね。
各メーカーのいろいろな商品を見てみましょう。
メーカー | 商品名 |
ドール | パイナップル スライス |
デルモンテ | パイナップルジュース160g×30本 |
はごろも | 沖縄産パインアップルスライス565g |
SANYO | パインアップル 10枚スライス(565g) |
カゴメ | パインアップルジュース1L/6パック |
K&K | にっぽんの果実パインアップル195g×12個 |
缶詰やジュースではパインアップルと表記されている方が多いようですね。
パイナップルをもっと知ろう
ここでは、パイナップルの歴史や豆知識をお伝えしていきます。
- パイナップルの歴史
- 食べている部分は果実ではない
- 日本の輸入量NO.1はフィリピン産
- 日本では沖縄県で生産が盛ん
- 記念日が2つある
パイナップルの歴史
パイナップルの原産地はブラジルで、15世紀末にヨーロッパへ伝わりました。
その後、アフリカやアジアにも広がり、1605年にマカオから中国を経て1650年に台湾に伝わりました。
日本には入ってきたのはそれから200年近く後の1830年、小笠原諸島・父島で栽培されたのが始まりです。
1845年にオランダ船によって長崎に伝わったという記録も残っています。
参考:Wikipedia

パイナップルは鎖国が行われていた江戸時代に日本に伝わったんですね。
食べている部分は果実ではない
一般的に果実として食べている部分は、花托(かたく)と呼ばれ、実は果実ではないんですよ。
本当の果実は、表面の松かさのような硬い皮の部分です。
パイナップルは1つの茎に約150個の花が咲きます。
この松かさ状の皮は一つ一つが花の咲いた跡で、花を支える花托がふくらんで集合したものが、食べている部分なんですよ。
日本への輸入量NO.1はフィリピン産
世界のパイナップル生産量第1位の国はコスタリカで、ブラシル、フィリピンと続きます。
日本でパイナップルといえば、フィリピン産が有名ですよね。
日本に輸入されているパイナップルの90%以上がフィリピン産ですが、実はコスタリカやインドネシアからも輸入されていて、全体ではなんと年間16万tにもなるんですよ。
日本では沖縄県で生産が盛ん
日本のパイナップルはほとんどが沖縄県で作られています。
年間生産量は約8500tで輸入量16万tにはかないませんが、香港やシンガポールに輸出されているんですよ。
沖縄で作られている品種はハワイ種・ボゴール(スナックパイン)・ソフトタッチ(ピーチパイン)・ゴールドバレルなど、酸味が少なく糖度が高いのが特徴です。
参考:果物ナビ
生産量が少ないので国内市場に出回ることがあまりないですが、ふるさと納税の返礼品や通販などで入手可能ですので、食べてみてくださいね。
スナックパイン

画像引用:さとふる
パイナップルの中でも珍しい、手でむいて芯まで食べることができるスナックパインという品種です。
酸味が少なく、とても甘くてジューシーな味です。
生産農家さんが真心こめて作った、おいしくて貴重なパイナップルをぜひ食べてみてください。
>>さとふるでスナックパインを見てみる
ピーチパイン

画像引用:Amazon
ほんのり桃のような香りがする、ピーチパインという品種です。
白い果肉やクリーミーな味から別名、ミルクパインとも呼ばれています。
小振りですが酸味が少なく、強い甘みが特徴で、こちらも希少価値が高いパイナップルです。
>>Amazonで見てみる
国産パイナップルについて詳しく紹介しているので、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

記念日が2つある
パイナップルにまつわる記念日は2つあります。
一つは沖縄県パイン・果樹生産振興対策協議会が制定した、パ(8)イ(1)ンの日で8月1日です。
もう一つはパイナップルやバナナなどの果物で有名な株式会社ドールが制定した、8(パ)1(イ)7(ナップル)の語呂合わせで8月17日です。
この他に沖縄県と農林省が制定した8月1日から31日までの「パイン消費拡大月間」というのもあるんですよ。
まとめ
いかがでしたか?
パインアップルもパイナップルも同じ果物で、どちらの呼び方も正しいということがわかりました。
日本では発音しやすいパイナップルの方が一般的な呼び方になっています。
名前の由来は「松ぼっくりのような果物」という意味を持つ英語のpineappleからついたものでした。
果肉だと思って食べていた部分は、果実ではなく花を支える花托(かたく)という部分で、本当の果実は表面の硬い皮の部分だということに驚きでしたね。
身近な果物をより詳しく知ると、食べるのもさらに楽しくなると思います。
パイナップルを食べるときにこの記事を思い出してもらえればとても嬉しいです。
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