妊娠中はお腹の赤ちゃんのことを考えると、食べ物にはとても気を使いますね。
野菜を食べた方がいいのは知ってるけど、
「春菊って妊娠中でも食べていいのかな?」
なんて不安になったりすることも・・・
結論から言うと、春菊は妊娠中に食べても大丈夫です。
特にビタミン類の一つ、葉酸は豊富に含まれていて、妊婦さんにはおすすめな食材なんです。
他にも妊娠中に必要な栄養素がたくさん入っています。
ぜひ日頃の食卓のメニューに加えて食べて下さいね。
では今回の記事の内容です。
- 春菊が妊娠中でもOKな理由・妊婦さんに必要な栄養素も紹介
- 春菊が妊婦さんにおすすめな理由
- 妊娠中におすすめしたい春菊のレシピ
まずは、妊婦さんが安心して食べられる理由からです。
Contents
春菊は妊娠中に食べても大丈夫!
繰り返しますが、春菊は妊娠中に食べても特に問題はありません。
妊娠初期に妊婦さんが葉物野菜をたくさん食べると、お子さんが喘息になりにくいというデータがあるそう。
この中で春菊が紹介されています。
同様に妊娠初期の葉野菜(ほうれん草、ネギ、ニラ、小松菜、春菊など)の摂取量が多いほど2歳の児の喘息症状発症率は低くなっていました。
引用:佐野産婦人科医院HP
これは国立育成医療研究センターの小川浩平先生が調べた研究結果で、赤ちゃんの呼吸器官は妊娠初期に作られるため、その時期に春菊などを食べるのがいいそうです。
では、そもそも妊婦さんはどんな栄養素を必要とするのでしょうか?
妊婦さんに特に必要な栄養素は5つ
妊娠中には、たんぱく質、鉄分、カルシウム、ビタミン類を多く摂ることが必要なんです。
胎児の正常な発育と母体の保持のため、妊娠前に比べエネルギ-やたんぱく質、鉄分、カルシウムやビタミン類などの栄養素を多く必要とします。
この5つをバランスよく摂ることが大切なんですね。
春菊には妊婦さんに必要な栄養素がたくさん!
春菊にはこの5つの栄養素がたくさん入っているんです。
とくに、ビタミン類は種類も豊富!
可食部100g当たりに含まれる成分量(ゆでた春菊)
エネルギー | 27kcal |
たんぱく質 | 2.7g |
鉄分 | 1.2mg |
カルシウム | 120mg |
ビタミン類 ビタミンK | 460㎍ |
ビタミン類 葉酸 | 100㎍ |
ビタミン類 βカロテン | 5,300㎍ |
*文部科学省、食品データベースより抜粋したデータです。
ちなみに葉酸はビタミンB群の一つ、βカロテンは体の中でビタミンAに変わるんですよ。
春菊が妊娠さんにおすすめな3つの理由
そうなると、春菊に入っている栄養素が妊婦さんにどのような効果があるのか気になりますね。
以下の3つを詳しくお伝えしていきます。
- 鉄分
- 葉酸
- βカロテン
春菊の鉄分で妊婦さんがなりやすい貧血を予防しよう/h3>
良く知られていますが、妊娠中は貧血になりやすくなります。
特に妊娠中期から後期にかけて(24周~32周)は注意が必要です。
でも貧血を予防すると、ママさんと赤ちゃん、両方にいい効果があるんですよ。
まずは貧血とはどのようなことなのか、お伝えしますね。
貧血とは、血液中の赤血球の中にある、酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの濃度が低くなった状態を指します。
引用:国立がん研究センター
貧血のままだと、産後に母乳の出が悪くなるなんてことにも・・・
でも貧血を改善すれば、ママさんには以下のようないいことがあります。
- 立ちくらみ、めまいの可能性が低くなる。
- お産が長引きにくい。
- 産後の回復がよくなる可能性がある。
- ヘモグロビンの減少により、顔色が悪くなることが防げる。
さらに赤ちゃんにもこんなにいいことが!
- 赤ちゃんに必要な酸素を十分に送ってあげることができる。(赤ちゃんは、お母さんの血液中の酸素をへその緒や胎盤を通してもらっています)
- 立ちくらみやめまいの可能性が低くなれば、ママさんが怪我をすることもなく、赤ちゃんが影響を受けることもなくなる。
妊娠中は鉄分が多い春菊で貧血を予防しましょう。
妊娠初期に積極的に摂りたいビタミン類「葉酸」
妊娠初期には赤ちゃんの重要な部分(脳や神経管)が作られます。
葉酸はこの時に大事な働きをするため、積極的に摂りたい栄養素なんです。
葉酸が不足すると赤ちゃんに先天性リスクの可能性が・・・ともいわれていますよね。
妊娠初期は胎児の細胞増殖が盛んであり、神経管の形成期であるため、この時期に葉酸摂取が不足すると胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが高まることが明らかにされています。
神経管閉鎖障害とは子宮内の赤ちゃんの脳や脊髄のもとになる神経管に障害が起こる先天異常のことです。
赤ちゃんに生涯治療が必要になったり、流産などの心配もあるんです。
葉酸が豊富に入っている春菊を食べれば、このようなリスクを予防できますね。
さらに葉酸は赤血球を作る働きを助けるため、造血効果もあります。
鉄分も一緒に摂れる春菊なら、貧血改善効果がより期待できますよ。
赤ちゃんが健康に成長するためと貧血予防のため、両方に効果がある春菊を積極的に食べましょう!
ビタミンAが安心して摂れる春菊の「βカロテン」
春菊に入っているビタミンAには過剰摂取の心配がありません!
というのも、ビタミンAの過剰摂取はお腹の赤ちゃんに悪い影響が出る場合があるんです。
安心できる理由を詳しくお伝えしますね。
まずは過剰摂取の影響ですが、赤ちゃんに奇形が起きる可能性があるんです。
ビタミンA(レチノール)は妊娠初期(妊娠3か月頃まで)に過剰に摂りすぎると胎児に奇形が起きやすくなると言われています。
これはとても気になりますね。
でも、春菊から摂れるビタミンAはβカロテンが体に入ってビタミンAに変わったものです。
これは過剰摂取の心配がないんですよ。
ビタミンAには、動物性食品に含まれるレチノールと
植物性食品に含まれるβカロテンがあります。
過剰摂取が影響を与えるのは動物性のレチノールになりますので、
植物性食品のβカロテンは問題ありません。
春菊のβカロテンならば、安心ですね!
ビタミンAは、活性酸素をおさえて生活習慣病になるリスクを減らしてくれます。
また体の免疫力を増やし、風邪を引きにくくする効果もあるんです。
妊娠中にはぜひ摂りたい栄養素ですね。
お腹の赤ちゃんのためにも、ママさんの体のためにも、春菊のビタミンA(βカロテン)を積極的に摂りましょう!
このように春菊の栄養素は、妊婦さんにとって良い効果がたくさんありました。
そんな春菊を積極的にとるために、妊婦さんにもおすすめのレシピを3つ紹介しましょう。
春菊を使った妊婦さんにおすすめのレシピ3選!
春菊は冬に鍋物に入れるのが定番ですが、色々な料理に使えばいつでも美味しくいただけますよ。
今回は、妊婦さんにもおすすめなレシピを紹介していきますね。
レパートリーを増やして普段の食卓に春菊をたくさん取り入れましょう!
春菊と豆腐のぽんずサラダ
画像引用:kikkoman ホームクッキング
大豆製品はバランスよく栄養素が入っているので、妊婦さんにはおすすめなんですよ。
春菊と豆腐をポン酢でいただける、妊婦さんにはうれしいサラダです。
春菊の胡麻和え
画像引用:COOKPAD
春菊特有の香りが美味しい一品だそう!
その春菊の香りには、胃腸の働きを促進して、消化吸収を良くする成分が含まれているんですよ。
体に優しい料理ですね。
春菊と桜えびのかき揚げ
画像引用:オレンジページnet
桜えびはカルシウムなどのミネラルが豊富に入っていて、こちらも妊婦さんにおすすめな食材なんです。
春菊のほろ苦さと桜えびの香ばしさがおいしいかき揚げですよ。
春菊は日持ちしにくい野菜です。
おすすめの保存方法を紹介した記事がありますので、気になる方はこちらを読んでみて下さいね。
春菊は日持ちしやすいの?春菊の保存方法や保存期間について大公開
まとめ
お伝えした通り、春菊は妊婦さんにうれしい効果がたくさんありました。¥
葉酸や過剰摂取の心配がいらないβカロテン、さらには鉄分も入っていておすすめな食材です。
お子さんが喘息にならない可能性もありますので、レシピを参考にして春菊料理に挑戦してみて下さいね。
ママさんの体のためにもぜひ!
この記事が、妊婦さんのお手伝いなれば嬉しいです。
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