旬の季節はあるものの、1年中手軽に食べられるトマト。
サラダと相性もよく、好きな人も多いのではないでしょうか。
(※私は健康のために食べている感じです…)
トマトは体の老化を防ぎ、血流がよくなる効果があると注目されている野菜。
健康だけでなく、美容やダイエットにもいいので、
「体にいいなら、毎日食べよう!」
「ミニトマトなら食べやすいし、たくさん食べれちゃう!」
という方もいるかもしれません。
しかし、トマトの食べ過ぎには少し注意が必要だとご存じですか?
「じゃあトマトって、毎日食べる量はどれぐらいが良いの?」
というあなたの悩みをこの記事で解決していきます!
食べ過ぎのことだけでなく、おすすめのトマトの食べ方も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
Contents
トマトを食べ過ぎるとどうなる?
トマトは主に『リコピン』といわれる成分が含まれており、この成分が体に良いとされています。
しかし、毎日トマトを食べすぎると、先ほどのリコピンが逆に、体にデメリットを与えてしまう可能性があります。
トマトの1日の健康的な摂取量
結論からいうと、トマトの健康的な摂取量は、大きいサイズのトマトであれば2~3個ぐらい、中ぐらいのサイズで3~4個ほど。
ミニトマトであれば10~15個ほどです。
これはリコピンの量から考えたものになります。
リコピンの1日の摂取量の目安は15mg~20mgといわれているからです。
ちなみに、トマトジュースの場合は200ml(コップ1杯程度)ほど。
市販のトマトジュースに含まれるリコピンの量はメーカーによって違うのですが、だいたい200mlほどで16~30mgを含むことが多いようです。
トマトだけでなく、トマトジュースも飲まれる方は、目安の摂取量を超えやすいので注意したほうがいいですね。
トマトの食べ過ぎで起こるデメリット
トマトは健康に良いといわれる食べ物です。
なので、ほんの少しの食べ過ぎ程度では、そこまでのデメリットはないと思われますが、食べ過ぎを続けた場合、体調を崩すデメリットが出てきてしまいます。
具体的には、
- アレルギーを起こす(発疹、くしゃみなど)
- 貧血
- 皮膚の変色
- 胃の不調や消化不良
などです。
貧血や腹痛などに覚えのある方もいると思うので、それぞれの対処法を見ていきたいと思います。
アレルギー(発疹、花粉症など)
トマトに含まれるリコピンは、摂取し続けると発疹をおこす可能性があります。
もちろん、簡単に起こるものではないそうですが、もし、体に発疹ができてしまったら、まずトマトを食べることをやめ、病院へ検診に行くことをおすすめします。
また、トマトのタンパク質は「スギ」などに成分が似てるといわれ、くしゃみや鼻水など花粉症に近い症状があらわれることも。
こちらの場合は、「生」のトマトを食べることで起きることが多いので、トマトを加熱すれば抑えることが可能のようです。(カレーやシチューなどの煮込み料理やトマトソースにするなど。)
貧血
トマトに含まれるリコピンには「血圧を下げる」効果もあります。
食べ過ぎを続けると、血圧が少しずつ下がっていきます。
そのため、普段からめまいや貧血を起こしやすい人は注意しましょう。
これは、食べる量を少なくすることで対処が可能ですが、「血圧を下げる薬」も服用しているならば、貧血になる可能性が高くなるので、注意が必要です。
皮膚の変色
トマトは色素の強く、食べ過ぎると皮膚が赤くなることがあります。
みかんを食べて、舌や手が黄色くなってしまうのと一緒ですね。
この場合、1度トマトを食べることをやめるべきです。
皮膚は、数日かけてゆっくりと元の色に戻りますので、他の色素の強い食べ物も摂らないようにすると、さらにいいです。
胃の不調や消化不良
トマトは少し酸味の強い食べ物です。
普通に食べるだけなら、あまり気にしなくても大丈夫なようですが、
食べ過ぎを続ければ、体内に酸性の成分が徐々に貯まりはじめ、胃の粘膜にダメージを与え始めてしまいます。
それだけでなく、トマトの皮も消化に悪く、こちらも食べ過ぎると消化不良で腹痛を起こす原因となることも。
軽い腹痛などを起こす場合は、トマトを食べる量を減らし、吐き気や腹痛が長続きする場合は、1度トマトを食べることをやめるべきでしょう。
腎機能に不安があれば、カリウムにも注意
トマトには、リコピン以外にカリウムの成分が含まれています。
このカリウムには、体内の温度を下げるほか、塩分濃度を調整することで「むくみをなくす」効果があるといわれています。
カリウムの1日の摂取量の目安は男女で差があり、成人男性は2,500mg、成人女性で2,000mgです。
しかし、カリウムは多く摂りすぎても問題ありません。
健康的な腎臓であれば過剰分はすべて排泄物として出ていく性質があるからです。
そのため、腎機能が低下していたり、腎臓に疾患がある方は注意が必要です。
カリウムの排出がうまくいかないと、高カリウム血症になる可能性があります。
高カリウム血症になると、四肢のしびれや心電図異常などの症状が現れるといわれているのです。
大きいサイズのトマト1個で約700mg含まれていますが、ブロッコリーや大豆など、ほかの食べ物でもカリウムは摂取できるので、食べる際は、2~3個を目安にするべきだと思います。
熟していない(緑色)トマトに注意
ミニトマトの場合、市販されているものは完熟に近い状態のものが多いですが、緑色の残る熟していないトマトには少量の毒素があり、体に不調を与えてしまう可能性があります。
これは、「トマチン」という毒素成分が含まれているからです。
食べようと思ったトマトに緑部分が残っていれば、1度常温で保管し、赤く染まるのを待ったほうがいいでしょう。
保管の目安は
- 20℃で 7日ほど
- 10℃で 14日ほど
- 5℃で 21日以上
が目安とされています。
家庭菜園で栽培されている方も、トマトが赤く染まってからの収穫をおすすめします。
トマトのおすすめの食べ方
トマトは、身体にメリットを与えたり、デメリットを与えたりと二つの顔を持ちます。
せっかく体にいい効果があるのに、いろいろと考えるのは少し面倒ですよね。
そこで、たくさん食べるのではなく、少しの量でも十分に効果が期待できる、おすすめの食べ方を紹介したいと思います。
加熱してスープやソースに!
トマトは熱を加えても、成分がダメになることはありません。
むしろ、吸収率を上げることにつながり、少しのトマトでも十分な効果が期待できます!
また、油とも相性がいいので、スープにする際は、少量の油を足すのもありです。
お酢を加えて食べる!
トマトは「リコピン」の成分により、太りにくい食べ物といわれています。
そこにお酢を加えることで、『ダイエット効果を強め、疲労回復を助ける効果』も期待できるのです。
トマトが苦手という人でも、お酢を加えておいしく食べられるのも良いところですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
健康にいいとはいえ、食べ過ぎはやっぱりよくないですね。
トマトを毎日食べるのであれば、
- 大玉サイズで 2~3個
- 中玉サイズで 3~4個
- ミニトマトで 10~15個
が健康的な摂取量となります。
毎日、継続して食べ続けることが健康につながる近道です。
1度に無理して、たくさん食べるのでなく、おいしくトマトを食べて、笑顔で健康的な生活を送りましょう!
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