野菜ジュースといって思い浮かべるのは、にんじんジュースかトマトジュースですよね。
私も健康のためにどっちかのジュースを飲みたいと思い、料理にも使いやすいということでトマトジュースを選びました。
「そもそもにんじんジュースとトマトジュースって何が違うの?」
「どっちがカラダにいいの?」
なんて疑問もあるのではないでしょうか。
結論からいうと、「どちらかが優れている」ということはありません。
どちらのジュースもカラダにとったら良いものなんですね。
このページでは、
- 栄養素比較
- それぞれのジュースに期待できる効能
についてお話していきます。
ぜひ参考にしてどちらかのジュースを早速飲んでみましょう!
ちなみに後半ではジュースの選び方についても解説しているのでそちらも参考にしてみてくださいね。
Contents
にんじんジュースとトマトジュースの栄養素比較
にんじんジュースとトマトジュースの成分にはどのような違いがあるのか見てみましょう。
たんぱく質や脂質など、2つのジュースの数値にあまり差がなかった項目以外を、100ml中の数値で比較しました。
にんじんジュース (JAふらの まるごとにんじん100 100ml)
| トマトジュース (カゴメ トマトジュース食塩無添加 100ml)
| |
エネルギー | 29kcal | 18kcal |
食物繊維 | 0.21g | 0.72g |
食塩相当量 | - | 0~0.62g |
カリウム | 288.4㎎ | 267.8㎎ |
カルシウム | 10.3㎎ | 6.18㎎ |
リコピン | - | 15.9~27.8g |
GABA | - | 3.3㎎ |
ビタミンA | 381.1μg | 26.78μg |
ビタミンC | 1.03㎎ | 6.18㎎ |
ビタミンE | 0.21㎎ | 0.72㎎ |
モリブデン | - | 4.12μg |
β-カロテン | 3500μg | - |
にんじんジュースはビタミンAとβ-カロテンの宝庫!
一方トマトジュースにはリコピンが豊富!
それぞれのジュースの栄養と効能について順番に見ていきましょう。
にんじんジュースの栄養と効能まとめ
にんじんジュースに含まれている栄養素と効能をまとめてみました。
栄養素 | 期待できる効能 |
ビタミンA β-カロテン |
|
ちなみににんじんは皮ごと食べたほうが栄養豊富です。
ビタミンA・β-カロテン
β-カロテンはカラダの中に入るとビタミンAに変わるんです。
ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり抵抗力を高めてくれます。
- 目の病気の予防(夜盲症やドライアイなど)
- 眼精疲労回復
- 視力改善、視力低下予防
ビタミンA、β-カロテンは目を酷使する現代人にとってとても大切な栄養なんですね。
また、抗酸化作用によって活性酸素を抑えてカラダの中のさびつきを予防してくれます。
- 生活習慣病予防(動脈硬化や心筋梗塞など)
- ガン予防
- アンチエイジング
じつは「α-カロテン」も豊富
じつはですね、にんじんジュースにはα-カロテンも豊富で抗酸化力があるんです。
α-カロテンの抗がん剤作用は、β-カロテンよりもはるかに強いという研究結果も出ているんです。
α-カロテン(ニンジン等に多く含まれており、日常的に摂取しているカロテノイドであり、ヒトの血中にも存在することが確認されている)は、β-カロテンよりも強い発がんプロモーション抑制効果を示すことが動物実験で明らかとなった
引用:食品中の発がん抑制因子
また、ドイツのゲルソン博士が考案した「ゲルソン療法」という食事療法があります。
にんじんジュースで塩抜きの食事摂取を中心に治療して自然治癒力を高めていくんです。
ゲルソン療法で自身のガンを克服された星野仁彦氏のこちらの本もおすすめです。
とてもわかりやすくて実用的な本だそうです。
よかったら見てみてくださいね。
口コミ評価
毎日のレシピに悩むことなく、おいしいジュースが飲めて、とても役に立ちました。
引用:Amazon
にんじんに特化した情報とにんじんを使ったレシピがとても良かったです。
にんじん嫌いな子供にも好きになってもらえそうですね。引用:Amazon
トマトジュースの栄養と効能まとめ
栄養素 | 期待できる効能 |
リコピン |
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GABA | 高くなった血圧を下げる効果 |
ビタミンC |
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ビタミンE | 血液や血管の健康を保つはたらき |
モリブデン |
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食物繊維 |
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まずはリコピンから見ていきましょう!
リコピン
リコピンの抗酸化力はβ-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍とも言われています。
アンチエイジングできたり、生活習慣病やガン予防にも効果が期待できますね。
アレルギー予防効果も期待できるので、花粉症がつらい時はトマトジュースをのんでみることもおすすめです。
脂肪燃焼効果
「ホットトマトジュースダイエット」も話題になりましたね。
じつは、トマトには脂肪燃焼作用のある「13-oxo-ODA」という成分が含まれています。
13-oxo-ODAを摂ると腸の中の温度が上がってエネルギーが使われやすくなります。
これが脂肪燃焼効果につながるんですね。
また13-oxo-ODA摂取群では肝臓における脂肪酸酸化関連遺伝子群の発現増加(図2C)と同時に、エネルギー代謝亢進の指標である直腸温の上昇が認められ、13-oxo-ODA摂取により脂肪酸酸化、すなわち脂肪燃焼が亢進していることが示唆されました。
ちなみにですが、13-oxo-ODAは生トマトよりもトマトジュースのほうが多く含まれているそうです!
リコピンは油との相性ばっちり!
リコピンは油と相性がよくて、加熱すると吸収率が約3倍ほど上がるんです。
野菜をオリーブオイルで炒めてからトマトジュースでスープを作ると、効率よくリコピンが摂れるのでおすすめです。
「もっとカンタンに効率よく摂りたいな」
そんなあなたは、「トマトジュースにオリーブオイルを混ぜてそのまま飲む」でもOKですよ!
GABA
GABAは、血圧を上げるはたらきがある「ノルアドレナリン」が分泌されすぎるのを抑えてくれます。
そのはたらきによって、高くなった血圧を下げる効果が期待できるんです。
交感神経末端からのノルア ドレナリンの分泌を抑制することにより血管収縮を弛緩させ、血圧を降 下させる作用もあるといわれています。
ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンを体内で作るのに欠かせない栄養素で、抗酸化作用もあります。
- 免疫機能を高める
- 生活習慣病・ガン予防
- 美白・美肌効果
- ストレスを軽減してくれるホルモンの生成を促進
美容と健康に嬉しい効能ですね!
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化力がとても強くて血管や血液の健康を保つ効果が期待できます。
- 血管の健康を保つ
- 血中の悪玉コレステロールの酸化抑制
- 赤血球の破壊を防いでくれる
血液や血管の健康も大切ですよね。
モリブデン
モリブデンはカラダの中で酵素をつくる成分です。
糖質や脂質の代謝をたすけてくれる効果があります。
また、血液を造るためにはたらいてくれるで鉄欠乏性貧血の予防も期待できるんですね。
食物繊維
トマトにはペクチンが豊富で、水分を含むと膨らみます。
腸内の老廃物をカラダから排出するのを手伝って、便秘が改善され腸内環境が整います。
すると腸で栄養が吸収されやすくなり、疲労回復効果も期待できちゃうんです。
ペクチンにはコレステロールの吸収を抑えるはたらきもあります。
動脈硬化や高血圧予防につながります。
また、糖分の吸収も防いでくれるので、血糖値の上昇を抑えてくれる効果も期待できます。
ジュースを選ぶポイント
にんじんジュース、トマトジュースを選ぶときは、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。
- 濃縮還元タイプかストレートタイプか
- 食塩や砂糖などの添加物
- 栄養価
- 飲みやすさ
濃縮還元かストレートか
ジュースは大きく分けると、「濃縮還元タイプ」と「ストレートタイプ」に分けられます。
濃縮還元タイプは味の濃淡を調整することができるので、製品によって味がちがってくるんです。
ストレートタイプは材料をジューサーなどで搾っただけのジュースです。
素朴な味で風味豊かなんです。
砂糖・食塩などの添加物
にんじんジュースやトマトジュースのは、味を良くするために食塩や砂糖などの添加物が入っているものもあります。
健康のために飲むジュースなので、なるべく無添加や塩分控えめなどを選ぶことをおすすめします。
栄養価
ジュースによって含まれている栄養価は異なるので、成分表を確認してみましょう。
にんじんジュースならβ-カロテン、トマトジュースならリコピンが多く含まれているものを選ぶのもおすすめです。
飲みやすさ
長く飲み続けるには、あなたが飲みやすい!と感じるジュースを選ぶことも大切なポイントなんです。
ポイントは、味と食感!
とろとろのジュースやさらさらのジュースなどがあるんです。
どうしても飲みにくいときは、フルーツ果汁とミックスされたタイプから始めてみることもおすすめです。意外と栄養もたっぷり入ってますよ。
ジュースを手作りすることもおすすめ
「ミキサーとジューサーどっちを使ったらいいの?」
その疑問にお答えします!
皮までまるごと使いたいあなたにはミキサーがおすすめ
素材をまるごと使うので、食物繊維が豊富でどろっとした食感のジュースができます。
ミキサーを持っていない方は以下の記事を参考にしてみてください。
サラサラしたジュースを作るならジューサーがおすすめ
ジューサーは石臼のように素材をすりつぶしてジュースを絞り出します。
栄養そのままのさらさらとしたジュースを飲みたいあなたには、ジューサーがおすすめです。
「搾りカスって捨てちゃうの?」
ご安心ください。
搾りカスは、カレーやパウンドケーキなどに再利用できるので無駄になることはありません。
にんじんジュースはにんじんのみで作ることがおすすめ
人参にはアスコルビナーゼという酵素が含まれています。
アスコルビナーゼはビタミンCを壊してしまうんですね。
だから、他の野菜と一緒にジュースにせずに単独で作ることがおすすめです!
「にんじんのみで作ったけど、おいしくないし飲みにくい」
そんな時は作ったにんじんジュースにレモン汁を数滴加えてから、りんごをいれてジュースにする方法もおすすめです。
レモン汁でジュースが酸性になることで、アスコルビナーセのはたらきを止められるんです。
にんじんジュースとりんごジュースのブレンド具合はこちらの記事で紹介しています。
手作りトマトジュースを飲みやすくする一工夫
もしトマトジュースが苦手な人はひと工夫してみると飲みやすくなります。
- はちみつを入れる
- 塩を少量入れる
いずれにしても、飲みすぎには注意しましょう。
糖質の摂りすぎになってしまいます。
まとめ
ビタミンAやβ-カロテンが豊富で目の健康を保つはたらきをしてくれます。
にんじんジュースは目を酷使する現代人にとって心強い味方になることまちがいなしですね。
またα-カロテンも豊富でしたね。
トマトジュースは、健康と美容にいい栄養をたくさん摂りたい人向けですね。
とくにリコピンが多く含まれていましたね。
抗酸化作用やダイエット効果などが期待できます。
トマトジュースにはリコピン以外の栄養も豊富です。
まずは野菜ジュース生活を始めてみたいというあなたにもおすすめです。
どちらのジュースも体にいいことは間違いなし!
(飲み過ぎには気をつけましょう!)
大切なのは、毎日飲み続けるということです。
バランスのいい食事とともに、野菜ジュース生活を始めましょう!
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