ビーツと言えば、ロシア料理のボルシチが有名ですね!
あの真っ赤な色は、ボルシチには欠かせない食材・・・というか、ビーツの赤い汁で作るスープがボルシチなんです。
そして、あの真っ赤な色のビーツには栄養が豊富。
「奇跡の野菜」だったり「食べる輸血」ともいわれるほど・・・
そんなビーツも見た目がカブに似ていることもあって、昔は「赤カブ」と呼ばれることがあったんですね。
- 似ているのは形だけなんでしょうか?
- ビーツが手に入らないとき・・・赤カブで代用できる?
ビーツは日本ではあまりなじみがない食材なので、わからない人も多いのでは・・・
ということで、ここではビーツと赤カブの違いについてみていきます!
参考にしてくださいね。
Contents
ビーツと赤カブは違う野菜!
ビーツと赤カブって同じなの?と疑問に感じている人も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
答えは・・・ビーツと赤カブは、まったく違う野菜なんです。
それでは、何が違うのか比較してみましょう。
ビーツ | 赤カブ | |
原産地 | 地中海沿岸 日本では北海道・熊本県・長野県・茨城県 | ヨーロッパもしくは中央アジア 日本では関東を中心に栽培 |
種類 | アカザ科 甜菜と同じ仲間 根菜類 | アブラナ科 チンゲン菜やキャベツの仲間 根菜類 |
別名 | 火焔菜(カエンサイ)・ビート | 豊菜(ホウサイ)・カブラナ |
見た目・形 | カブやジャガイモに似ている | 円錐形・匂玉状などさまざま |
食感や食べ方 | 生だと比較的固い 加熱するとホクホクとした甘味が特徴 煮込み料理におススメ! | 白カブより少し硬くシャキシャキとした食感 生のまま漬物で利用することが多い |
可食部 | 根と葉っぱ | 根と葉っぱ |
旬 | 6~7月・11~12月 | 秋から冬 |
備考 | 成城石井やカルディで缶詰もアリ | 伝統野菜 |
ビーツは見た目はカブに似ていますが、甜菜(テンサイ)の仲間です。
甜菜は砂糖の原材料にもなる植物で、別名がサトウダイコン(砂糖大根)と言われています。
ショ糖を多く含んでいるので、加熱すると独特の甘みを感じます。
そして、ビーツと言えば「ボルシチ」煮込みやスープにするとおいしいですね。
一方で赤カブは、チンゲン菜やキャベツの仲間。
日本で80種類ほどあるカブの種類の中で、皮や根の中まで赤い種類のものを赤カブと言います。
赤カブは生のシャキシャキ感やきれいな赤色を生かして、漬物やサラダがおススメ!
見た目は似ていても、味や料理の仕方は少し違っているんです!
それでは、ビーツと赤カブに含まれている栄養も見てみましょう。
ビーツと赤カブの栄養素の違い
ビーツと赤カブの中に含まれている栄養は以下の通りです。
それぞれ、可食部100gあたりの成分を五訂日本食品標準成分表より参照しています。
ビーツ | 赤カブ | |
食物繊維 | 2.7g | 1.5g |
ビタミンB1 | 0.05mg | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.05mg | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.07mg | 0.08mg |
葉酸 | 110㎍ | 48㎍ |
ナイアシン | 0.3mg | 0.6mg |
パンテトン酸 | 0.31mg | 0.25mg |
ビタミンC | 5mg | 19mg |
ナトリウム | 30mg | 5mg |
カルシウム | 12mg | 24mg |
マグネシウム | 18mg | 8mg |
鉄 | 0.4mg | 0.3mg |
カリウム | 460mg | 280mg |
このほかにも、ビーツと赤カブには注目したい栄養素がたくさん!
まずは、ビーツの栄養から見ていきましょう。
ビーツにはミネラルが豊富!だから「食べる輸血」
成分表からもわかるように、ビーツには体から作り出すことができないミネラルが豊富!
ミネラルは体の調節を調整したり、生きていくうえで必要な栄養素なんです。
ミネラルがいっぱい「食べる輸血」と言われます。
- カルシウム
- カリウム
- 鉄
- リン
- マグネシウム
そして、ビーツには天然のオリゴ糖や食物繊維も豊富!
腸内環境を整えたい人におススメ!
そして・・・ビーツの赤色はポリフェノールの一種「ベタシアニン」と「べタキサンチン」
高い抗酸化作用でアンチエイジングに導いてくれます。
また、注目したい効果は「NO(エヌオー)」を増やす働きなんです。
この「NO」は一酸化窒素のこと、体内の酸素を効率よく使う手助けをしてくれます。
そのため疲労回復をアップしたり、ダイエットにもうれしい効果が期待!
ビーツに含まれている栄養の効果や「NO」について、詳しくはこちらをどうぞ↓↓↓
それでは、次に赤カブの栄養を見ていきましょう!
赤カブの注目の栄養の成分は
赤カブの赤い色素は、ポリフェノールの一種「アントシアニン」です。
抗酸化作用が強く活性酸素を抑えてくれるので、目の疲労や老化防止に効果的!
昼夜の寒暖差が大きい地方では、アントシアニンが増えてより赤い色になるんです。
そのほかにもこんな成分があります。
- アミラーゼ
消化酵素のひとつで、食べたものを消化してくれる - グラコシノレート(イソチオシアネート)
辛味のもと・消化機能を高めてくれる - インドール
解毒作用
ビーツが手に入らないときは赤カブで代用できる!?
ロシアの煮込み料理のボルシチには、ビーツが欠かせません。
ところが・・・いざボルシチを作ろうと思った時「ビーツがない!」「どこにも売っていない」となると困っちゃいますね。
もしかしたら、おなじ赤色だから赤カブで代用できるのでは?って考えちゃいますね。
そう、ビーツの代わりに赤カブを使うのもアリ・・・でも、赤色というよりはきれいなピンク色に仕上がりますので、ぜひ試してみてください。
もともとボルシチは「赤い汁」という意味なんです。
ビーツから出た赤い色で作るスープのこと、だから独特のビーツの鮮やかな色は、他の野菜で出すのは難しいってことです。
だったら、いっそ使わないっていうのもアリ!ですが、それでは、ボルシチではなく野菜スープになっちゃいますね。
だったら、「なんちゃってボルシチ」にしちゃえばいいんです。
それでは、ビーツの代わりに赤カブやトマト缶を使った「なんちゃってボルシチ」のおすすめレシピを紹介しますね。
ぜひ作ってみてください。
赤カブで作るボルシチのレシピ
ビーツの代わりに赤カブで代用しています。
できあがりのピンク色もきれいですね!
トマト缶を使ったボルシチのレシピ
こちらは、ビーツの代わりに手軽にトマト缶を使って・・・
赤カブではなくトマト缶で作るのもおいしそうですね。
ビーツってどこで売っているの?
ボルシチで有名なビーツですが、正直なところあまり日本ではなじみのない食材です。
普段お店ではあまり見かけませんが・・・どこで売っているのか気になりますね。
業務スーパーやカルディではビーツの水煮や缶詰なども扱っているようですよ。
詳しい情報はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
ビーツと赤カブについて栄養や色素の違い、ビーツに代わる代用品についてご紹介してきました
ロシアの有名な煮込み料理「ボルシチ」はビーツから出る赤い色素から作るスープ!
ミネラルが豊富であることから「食べる輸血」や「奇跡の野菜」とも言われています。
一般的には根の部分を食べることが多いのですが、ビーツって葉や茎も食べられるんです。
そしてビーツで注目されているのは「NO」を増やす働きがあるってことですね。
ダイエットや、疲労の回復にとっても効果的なんです。
でも、健康に美容におススメの食材ですが、なんだか土臭くて食べにくいなぁ・・・って思ったことはないですか?
また赤カブには、解毒作用や消化を助けてくれる栄養成分が豊富!
赤カブに含まれているアントシアニンは強い抗酸化作用があるので、活性酸素の生成を抑え血液をきれいにする作用があります。
ビーツの代用で・・・というよりは赤カブの生のおいしさを漬物やサラダにしておいしく食べちゃいましょう。
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