「白菜の黒い点ってなに?」
「買ったばかりの白菜なのに…ひょっとして傷んでる?」
「やばそう・・・食べるのやめとこう」

白菜を扱っていてこんな経験ありませんか?
私はつい最近まで傷んでいると勘違いしていました。
あなたは白菜の黒い点について知っていますか?
実はあの黒い点・・・食べて大丈夫なんです。
普段その黒い点の部分だけ捨てて食べている方も多いと思います。
実はそれがもったいないことだとわかりましたので、今回は
- 白菜の黒い点の正体
- 白菜とはどんな野菜?
ということでお伝えしていきたいと思います。

白菜の黒い点の正体
出典:大好き野菜の時間
白菜の黒い点の正体ですが・・・結論を言ってしまうと、カビではありません!
タイトルでネタバレしてしまってはいますが、実はあの黒い点はポリフェノールが固まった場所。
正確にはゴマ症と呼ばれていて、主な原因として
- 栄養のとりすぎ・・・チッソが含まれる肥料のとりすぎ
- 成長時のストレス・・・日照不足、気温の高すぎ、低すぎ等
- 収穫時期のタイミング・・・早すぎても遅すぎても出ることがある
の3つがあげられます。
その結果ポリフェノールの色素合成が進み、白菜の表面に黒い点があらわれるそうです。


ですので、食べて大丈夫です。
この黒い点はたしかに栄養豊富のしるしみたいにも見えますが、成長する過程でチッソ分を多く吸収したということだったんですね。
チッソ分を多く吸収した野菜は、普通の野菜より少し苦味が多いとのこと。
味見してみて苦みを強く感じるようでしたら、一度湯通しするか、塩もみ等して下処理をすれば気になりません。


もし面倒な場合は普段より濃い味付けをしてみてください。
また、ゴマ症は野菜の生理現象のひとつ。
白菜の仲間である小松菜やチンゲン菜などの葉物野菜でも見かける場合があるようです。
ちなみにゴマ症の白菜はそうでないものより傷みやすいという情報がありますが、これについては調べてみても具体例がなく、白菜自体が水分が多いため傷みやすいという情報に尾ひれがついただけの可能性もあるでしょう。


個人的な見解ですが・・・収穫時期が遅い場合に起こるから結果的に早く傷んじゃったとか?
白菜とはどんな野菜?
「白菜は秋から冬の野菜」というイメージがありますが、実は季節の野菜ではありません。
単純に10月~12月の出荷量が多いだけで、実際は一年を通して出荷されている野菜です。
ただ白菜は「鍋料理の代表」のような存在なので、冬の野菜というイメージを持ちやすいのかもしれませんね。
また、白菜は歯ざわりが良く水分が多め。
- 鍋料理
- 漬物
などにするとほどよい甘味がでておいしい料理へと変身します。
加えてとても低カロリーで、100gあたり13~14キロカロリーほどしかありません。
ダイエット中の方でもあまり気にせず食べることができます。
さらに、栄養満点な野菜でもあります。
なかでもカリウムが豊富で、むくみ解消や高血圧など生活習慣病の予防効果も期待できます。
そんな白菜の歴史についてですが、これもまたとても古く、江戸時代末期には日本に流通していたそうです。
日本に白菜が渡来したのは江戸時代末期で、本格的に栽培が行われるようになったのは日清・日露戦争後といわれています。
引用:野菜ナビ
ちなみに白菜にもたくさん種類があり、
- 円筒型
- 砲弾型
- 長円筒型
- ミニ白菜
- オレンジ白菜
- 山東菜
- 紫白菜
があります。
まとめ
いかがでしたか?
白菜の黒い点はカビではなく、ポリフェノールです。
黒いせいで見た目がとても悪く、勘違いしがちですが体に無害ですのでご安心を。


残念なことに、ゴマ症の白菜は見た目が悪いのが理由で返品されたりもするそう。
もしお店でゴマ症の白菜を見つけたときは「当たりを見つけた」というくらいで買って、おいしく料理することをおすすめします。
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