にんじんに葉っぱが付いていても、ふだんの料理で使うのは根っこのところだけ・・・
せっかく葉っぱが付いていても、どうしたらいいのかわからない。
そんな声が聞こえて来そうです。
「にんじんの葉っぱって食べられるの?」
「にんじんの葉っぱってどんな栄養があるんだろう?」
「パセリみたいでくせが強そう・・・」
確かに、葉っぱを食べる?って・・・なんか複雑な感じですが
今までは捨てていたにんじんの葉っぱも、実は栄養がたっぷり!
その上いろんな料理にも使えるんですよ。
まさに「目からうろこ!」の情報です。
ちなみににんじんの皮もそのままむかずに食べるといいですよ。
捨てないで・・・にんじんの葉っぱも食べられる!
そう、にんじんの葉っぱも食べられるんです。
ところが、にんじんは葉緑黄野菜の根菜類。
だから、普段の料理には葉の根元から切り落とされたオレンジ色の「根っこの部分」を使うことが多いですね。
だけど・・・
大根の葉っぱが食べられるなら、「にんじんの葉っぱも食べられないのかな?」って気になったことはありませんか?
でも、「なんだか食べにくそう・・・」
そう思って、せっかくついているのにいつも捨ててしまうにんじんの葉っぱ!
ところがにんじんの葉っぱには栄養がたっぷり!
ちょっとした苦味やニオイがクセになる!という人も少なくありません。
最近では、品種改良されてだいぶ食べやすくなっている品種もありますよ。
食べられるにんじんの葉っぱってどんなもの?
にんじんの葉っぱは鮮やかな緑色で細い切込みが入った形をしています。
そして、収穫時期によっても葉っぱや茎の固さにも違いがあります。
にんじんの収穫時期は5月から7月。
普段お店に並んでいるにんじんは、根元から葉を切り落としてありますが、この時期になると、葉っぱが付いたままのにんじんを購入できます。
また、葉っぱも柔らかく食べやすい「葉にんじん」や「にんじん菜」と呼ばれているものがあります。
- 間引きして収穫した葉にんじん
根の部分には細い小さいにんじんが出来ています。
ただし、間引きする時期によってにんじんの大きさや茎の固さも変わります。
にんじんの根がまだ大きく成長する前に、間引きされ収穫したもの。
- ハウスなどで水耕栽培のにんじん菜
葉っぱを食用として栽培されているもの。
にんじん菜は根っこがにんじんとして形作られる前に収穫します。
柔らかいので、葉も茎も生のままでもおいしい!
にんじんの葉っぱは、加熱したり生のままで食べたりいろんな料理に使えてとても便利!
さわやかな風味と葉っぱが柔らかいので食べやすいです。
でも、にんじんの葉っぱは鮮度が落ちるとしなびたり黄色くなったりするので、早めに使いましょう。
にんじんの上の部分1センチくらいのところを切って水につけておくと可愛い葉っぱが・・・これはトッピングにおすすめ!
にんじんの葉っぱに含まれている栄養素の効果
普段はあまり食べないにんじんの葉っぱですが、栄養が豊富で様々な効果に期待できるんです。
【おもな効果】
- アンチエイジング効果・・・ビタミンC
- 活性酸素を抑え体の中の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ・・・ビタミンE
- 余計な塩分を排出する作用・むくみを改善・・・カリウム
- お通じを改善・・・食物繊維
- 歯や骨を丈夫にする働き・ストレス解消・・・カルシウム
- 生活習慣の予防に効果・・・マグネシウム
- 貧血予防・疲労回復・・・鉄
- 体の中でビタミンAに変換・髪の毛や皮膚などの健康維持・・・カロテン
- 骨を丈夫にする・・・ビタミンK
にんじんの葉っぱに含まれている栄養素を比較
にんじんの葉っぱには、豊富な栄養素が含まれていることがわかりました。
そして普段食べているにんじんの可食部よりも栄養素がたっぷり!
にんじんの葉っぱの主な成分については下記の通りです。
栄養素 | にんじんの可食部 | にんじんの葉っぱ |
エネルギー | 39Kcal | 18kcal |
ビタミンE | 0.4mg | 1.1mg |
葉酸 | 21㎍ | 73㎍ |
ビタミンk | 17㎍ | 160㎍ |
ビタミンC | 6mg | 22mg |
カリウム | 300mg | 510mg |
カルシウム | 28mg | 92mg |
マグネシウム | 10mg | 27mg |
鉄 | 0.2mg | 0.9mg |
カロテン | 8600㎍ | 1700㎍ |
参照:五訂増補日本食品成分表
カロリーが少なく、にんじんと比べてみると、ほとんど葉っぱの成分の方が上回っていることがわかりますね。
にんじんの葉っぱのおいしい食べかた
水耕栽培のにんじんの葉っぱは、茎も柔らかく生でも食べられます。
しかし、間引きされたにんじんの葉っぱの収穫の時期によっては茎や葉っぱが硬いのもあります。
そんな時は細かく刻んでほかの食材に混ぜたり加熱調理がおすすめ!
【調理ポイント!】
にんじんの葉っぱを下茹でするときは、塩は入れずに熱湯で1分程度茹でればOK!
肉や野菜と一緒に炒める・・・茎は使わず葉を細かく刻むみゴマ油でカリッと焼く
- にんじんの葉っぱ
- こま切れ豚肉
- しょうゆ
- お酒
- ごま油
【作り方】
にんじんの葉っぱは食べやすい大きさに切っておきます。
豚肉は塩コショウで下味をつけます。
フライパンで豚肉チオにんじんの葉っぱを炒め、しょうゆ、お酒で味付けしたら最後にごま油で香りづけしたらでき上り!
天ぷらに利用・・・他の野菜と一緒にかき揚げ風に
- にんじんの葉っぱ
- にんじん
- 小麦粉
- 塩
【作り方】
ボウルに食べやすい大きさに切ったにんじんの葉っぱと千切りにした人参を合わせ入れます。
小麦粉をまぶして、粉っぽさが残る程度の水と塩少々を入れ混ぜ合わせます。
248度の温度でカラッと揚げたら出来上がり!
みそ汁やスープに入れる・・・細かく刻んで薬味やトッピングとして利用
- にんじんの葉っぱ
- 油揚げ
【作り方】
鍋に水・だし・みじん切りにしたにんじんの葉っぱを入れ火にかけます。
沸騰したら油揚げを入れ味噌で味付け出来上がり!
青汁などの飲み物と一緒に
- ジューサーで混ぜ合わせる
ジューサーをまだ持っていない方はこちら!
にんじんの葉っぱの保存方法
にんじんの葉っぱは、あまり日持ちしないので早めに使い切りたいですね。
そうはいっても、たくさんあって食べきれないときもあります。
そんなときの保存方法を教えちゃいます。
水に挿して・・・1週間程度
葉っぱを切り落として水洗いをします。
茎の先の方はお花を生けるときのように斜め切り!
葉っぱが入れられる容器に水を入れ葉っぱを挿しておきます。
冷蔵庫の野菜室で・・・4~5日程度
新聞紙を湿らせ、切り落とし水洗いしたにんじんの葉っぱを包みます。
ポリ袋れ、野菜室に立てて保存します。
冷凍保存で・・・1か月程度
切り落としたにんじんの葉っぱを水で洗います。
茎から葉っぱをしごき取り、しっかりと水気をふき取ります
密封できる袋に入れ冷凍、固まったら揉んで粉砕すればいつでも使えます。
乾燥させて・・・1カ月程度
切り落としたにんじんの葉っぱは茎からしごき取ります。
レンジで600wでだいたい5分位加熱し乾燥させます。
保存袋に入れてクシャっとつぶします。
遮光して食品乾燥材と一緒に保管すればOK!
にんじんの葉っぱは傷みやすいので、にんじんを保存するときは根と葉っぱは切り離して別々に保存します。
まとめ
にんじんの葉っぱには栄養が豊富に含まれていることがわかりました。
いつもは捨ててしまっているにんじんの葉っぱですが、色々な調理方法で食べられるので便利ですね。
収穫時期によっては、葉っぱも茎も柔らかく生のままでも食べられちゃいます。
少し固いと感じるときは、下茹でしておくといいですね。
にんじんの葉っぱと他の食材と合わせて炒めたり、薬味やトッピングなどレパートリーも広がりそうです。
今度お店で見かけたり、自分でにんじんを栽培したりして葉っぱごと手に入れられたら、ぜひ普段の食事の中に摂り入れてみてください。
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